先週、分配金受け取りにはまだまだ長い時間がかかりそうだと判明した、と述べたのですが、これはもう気長に待つとして、残っていた案件文書 (http://www.biozoomfairfund.com/case-documents.aspx) をまた読み進めて行こうと思います。

 

長かった分配プランが終わった次は、その上にあるSECからの上申書的なファイルです。
…おい、41ページってマジかよ!…と思ったら、5ページから41ページは、読み終えた分配プランがそのままコピーされているだけでした。

 

大して意味もなさそうですが、最初の4ページを見ておこうと思います。

 


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原告たる米国証券取引委員会の、分配プランのおよび譲渡資金の承認を求める提議
(http://www.biozoomfairfund.com/media/652802/motion_to_approve_distribution_plan.pdf)


米国連邦地方裁判所

ニューヨーク南部地区

米国証券取引委員会、

原告、   

MAGDALENA TAVELLA, …(以下9名略)…、

被告    

 

民事訴訟 案件番号13-CIV-4609

判事・Naomi Reice Buchwald

 

 

原告たる米国証券取引委員会 (SEC) の、分配プランおよび譲渡資金の承認を求める提議


原告の米国証券取引委員会 (『SEC』) は、これによって、以下のことを提議する:


  1) 被告によって支払われた資金と被告によって将来的に支払われる資金とを、損害を被った投資家に分配するための、SECの提案する計画(『分配プラン』)を承認すること;


   2) 分配エージェント(以下『分配エージェント』)たるKurtzman Carson Consultants, LLC(『KCC』)によって設立された第三者預託口座に対し、以前被告によってSECに支払われた譲渡資金を、適切な手数料を減じた上で、承認すること。


一般的に裁判所は、SECの執行措置で収集された資金を分配する計画を承認する上で、広い裁量権を持っている。 SEC 対 Wang、944 F.2d 80, 84 (2d Cir。1991)。提案された分配プランを評価する上で、裁判所は、『そのプランが、総体として、公正で合理的であるかどうかを決定する』ものであるとされる。同文献。『合意判決が特別に与されない限り、ひとたび連邦地方裁判所が、SECにより提案された不正利得返還プランにおける収入の分配が公平かつ合理的であると自認すると、その審査は終了となる。』 同文献85。


適格請求者が失った金額は、支払いのために回収された基金の総額よりも極めて多いため、投資家への支払いは、提唱された分配プランに記載されている通り、比例配分で計算されることとなる。SECは、提唱された分配基金の分配プランは、公正かつ合理的であると承認されるであろうと過ぎた主張を述べている。


本提議のさらなる支持として、SECは以下のように述べている:


訴訟に至る背景


2013年7月3日、SECは、被告らに対し、店頭掲示板 (『OTCBB』) で取引きされていた投機的低位株企業 (『Biozoom』) を、有効な登録届出書なしに証券を売却したとして、1933年証券法(以下『証券法』)の第5条(a)および5条(c)に違反したとの訴状を提出した。


2013年7月17日、裁判所は、Biozoom株式を保有する被告の証券口座および被告の代理としてBiozoomの売却代金を保有している金融機関または証券会社が保有する口座を凍結するための、暫定的差し止め命令 (TRO) を下した (Dkt. #16)。


2015年1月9日、裁判所は、8名の被告全員に対して、合計3333万6801ドルの不正利得返還および1人あたり16万ドル、総額128万ドルの民事制裁金を支払う責任を負わせる最終判決を下した (Dkt. #69)。被告らは、最終判決の確定後10日以内にSECに支払うことにより、総額3461万6801ドルの支払い義務を満たすよう命じられた。


2015年5月13日、SECは、将来の納税義務および税務管理手数料並びに経費の支払いを承認するために、Damasco&Associates LLPを分配基金の税務管理者へと任命することを求める提議書を提出した (Dkt. #74)。裁判所は2015年5月19日にこの申立てを認可した (Dkt 75)。


2015年8月20日、SECは、KCCを分配エージェントに任命し、また分配基金を設立することを求める提議書を提出した (Dkt. #77)。裁判所は2015年8月25日にこの申立てを認可した(Dkt. #78)。 分配エージェントは、TROの結果として受領した、または被告によって支払われた資金を、分配プランに記載されているように、損害を被った投資家に分配することとする。


裁判所の命令に従い、資金および被告の口座に保有されているBiozoom株式の資産は、部分的充足として、SECへと移管された。 約1611万7936ドルがTROに従って引き渡された。


被告に対する最終判決は、SECは、被告らから回収された資金を分配するためのプランを提案し得るものだと述べている。SECは現在、裁判所に対し、本件に関して米国財務省・財務局 (『BFS』) にて保有されている総額を、分配エージェントに移管するための申立てを行っている。SECは現在、裁判所に対し、被告が既に支払った資金および被告が将来支払う資金を、被告の行為によって損害を受けた投資家に分配することができるように、分配プランの承認を求める申立てを行っている。


分配プランの承認

 

SECは、既に被告から回収された資金を分配するための、自身の提案する分配プランの承認を求めている。この分配プランは、被告が有効な登録届出書なしにBiozoomの有価証券を売却したために、被告によって損害を受けた特定の個人(『適格請求者』)への分配を規定している。この分配プランは、被告の行為によって生じた損害に対して、比例配分で、合計約1602万2574ドル(税金並びに税務管理者への手数料および経費を除く)が適格請求者に分配されることを意図している。SECのスタッフはまた、将来的に資金が受け取られた場合に、適格請求者に対し、比例配分で、税金並びに税務管理者への手数料および経費を減じた上で、将来的に受け取った資金も分配する予定である。


分配エージェントへの資金の移管


上記のように、税金並びに税務管理者への手数料および経費を除いた被告の1602万2574ドルは部分的充足として支払われ、BFSによって保有されている。SECスタッフは、裁判所が、適切な手数料を差し引いた資金を、BFSから本件の分配エージェントたるKCCによって設立された第三者預託口座へと移管することを命じることを、謹んで要求する。


結言

 

上述の理由により、SECは、裁判所に対し、1) 被告から集められた資金を分配するSECのプランを承認し、2) 本件に関してBFSが保有する総額を、適切な手数料を差し引いた上で、分配プランに基づいて損害を被った投資家に分配するために、分配エージェントへと移管することを提議する。

 

 

日付: 2016年6月9日    

謹んでここに提出、

 

(署名) Michael S. Lim
Michael Lim
原告の弁護士
米国証券取引委員会 (SEC)
100 F St, NE
Mail Stop 5876
Washington, D.C. 20549
電話: (202) 551-4659
Fax: (202) 572-1372

 

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予想通りといいますか、特にこれといって何もありませんでした。次回は欠席裁判に関しての文書を読んでおこうと思います。