オプーナ「買いポジションのプットにいい影響をもたらすべく、『NVDAの下落を望む』という後ろ向きな姿勢であったスライムさんでしたが、雑魚投資家の願いなどは叶わないのがさも確定事項であるかのように、本日は上昇しましたね」

スライム「これは恐らく、ライバルAMDが決算後大上がりを見せていたからでしょうね。
   AMDさんの凄いところは、自分だけじゃなく周りのレベルも引き上げるところにある。勝負の世界にいながら、周りとの差を広げることだけにこだわっていない」

オ「まるでどこかの名人のようなセリフですね。ともかく購入済オプションを本日売却すると誓っていたスライムさん、本日の動きを振り返ってみましょう」

ス「市場開始45分後ぐらい…この時点で既にAMDは2ケタ%アップでしたが、NVDAはまだどう転んでいくか分からない感じでした。



…しかし、ここまでの45分の動きで、今日はもう多分上がっていくだろうなと思ったため、この時点で、既に一歩遅い感じではありますが、プットを売っておくことを決心しました」

オ「一歩どころか五十歩・百歩ぐらい遅いですが、もう本当に満期まで時間もありませんし、速やかに売るべき場面ですね。
   過去を振り返ってもしょうがありませんが、反省のために触れておくと、2日前月曜日にはこのプット、0.8ドル以上で楽に売れていました。それが今や0.06ドルで売るのがやっと…。今後の反省材料に活かしましょう」

 

ス「Bidにぶつける形で0.06ドルの注文を出したんだけど、株価が上がり続けていたこともあり、のんびりしていたら注文直後、Bidは0.05ドルに下落!!しかも注文を出した瞬間、中途半端に2枚だけ約定してしまったので、オプション取引の初乗り手数料の高さを考えるともうキャンセルもできない(したくない)し、まさに詰んだか!…と思ったんですが、なぜか、株価はさらに上がり続けたというのに、その分ボラが大きくなってくれたためか、非常にラッキーなことに10分後には全て約定してくれていました。

 

 

…まぁ、0.06ドルどころか、直近取引価格はなぜか0.07ドルになってるのが気になるけど」

オ「0.07ドルで売ったのは残念ながらスライムさんではなかったようですね。プット20枚、全て0.06ドルの売却ということで、120ドル(マイナス手数料)が戻ってきました。

 

 

   2日前に欲張らなければ売れたはずの金額と比べると寂しいにも程がありますが、ポジティブに捉えれば、紙くず化するよりは良かったとも言えるでしょうか」

ス「大きなリターンを期待して戦った結果だからね。悪手ではあったし残念ではあるけど、後悔は全くしていませんよ。

   さて一方残る買いポジション保有中の行使価格120ドルコールは、上に貼ったオプション板時点で、評価額(=Bid-Askの平均値)も直近取引価格も、どちらも0.14ドルになってますね。昨日市場終了時…どころか画像1枚目、わずか10分程前の時点でも評価額は0.04ドルでしたから、ごく短期間に一気に3.5倍!!(ちなみに直近取引額は0.02ドルだったので、それと比べたら7倍!)
   やりますねぇ。この価格帯であれば、株価が上がるにつれてコール価格もグングン上がってくれますから、もう少し待ちましょうか」

オ「相変わらず欲張りますね。満期まで時間がありませんよ!記事タイトルにある通り、このコールの買値は0.29ドルであったので、評価額0.14ドルは、3.5倍になったと言っても実はまだ買値の半額にも満たないため粘りたくなるのも分かりますが、またすぐに先の満期のオプションを買い戻す予定なのですから、早い所売ってしまった方がいい気がしますが…」

ス「AMDは上がり続けてますし、いけるでしょう。これは無根拠な欲張りではない……上がるのは必然とも思える確信があるが故の、積極的な戦略なのですよ…。ということでもうちょい待ちます」


~お昼・正午過ぎ~


オ「横ばいですね。コールは値下がりしています」



ス「…」

オ「おや、それからさらに30分程度経ったら、ちょっと盛り上がってきましたね」



ス「…!」

オ「さらに10分経ちました、株価は今一歩上がり、例のコールのBidは0.13ドルになりましたね」

 


ス「うーん、今日は先週金曜日みたいに、じわりじわり上がり続ける気がするんだけどな。現時点で、コール価格が最低入札単位のわずか0.01ドル上がっただけでも7-8%の収益アップになるわけだからね、ここはもう少しだけ粘るべき場面だと思うよ」


オ「さらに30分経ち時刻は午後1時を回りましたが、思うようには伸びずに横ばいな感じが続いております」

ス「1時か…。まぁ状況的に粘る価値は十分あるとはいえ、しかしやはり『どんな場面でも欲張って粘りすぎてはいけない』という宣誓をついこないだしたばかりでもあるからね。0.01ドルの上がりで7-8%変わるとはいえ、絶対額で言えば40ドルの違いでしかないし、ここは区切りよく0.15ドルでの指値売り注文を出しておこうか」



オ「Askは0.15になったり0.14になったり(Bidも0.14になったり0.13になったり)と揺れています。約定するでしょうか?」

 


ス「ま、こういうパターンの時は、放っておけば気付いたら約定してくれるでしょう。多分ね」


~10分後~


ス「オラキタ!」



オ「…来たと思ったら、スライムさんの提示よりさらに0.01ドル高い0.16ドルで約定した人が、恐らくスライムさんの1秒後ぐらいに現れていたようですね。約定して買いポジションを示す緑三角が消えたと思ったら即直近取引価格は0.16ドルと表示されており(しかも画像を撮ったさらに数十秒後には0.17ドルに)、しかしスライムさんの約定価格は指値注文通りの0.15ドルでした」



ス「まぁその辺はしゃあない。ともかく、記事タイトルは午前中時点でつけていたので『買値の0.5倍以下』としましたが、ギリギリ買値の半値以上で売ることができた形ですね」

オ「毎度言っていますが、もう『いくらで買ったからいくらの儲けだ損だ』というのは、この際本当にどうでもいい話ですね。いつだって大切なこと・本質的なことは唯一、その戻ってきた資金を今後どう使っていくか、のみです。
…で、どうされるので?」

ス「来週満期と2週間後満期……どちらも満期は決算後だからね、やっぱりオプション価格を吊り上げているのは決算の存在のようで、来週のも2週間後のも、大してオプション価格が変わらんやん!



…ほなら、決算は来週木曜の市場終了後だから、来週満期のだと決算後翌日が満期日というとんでもない状況になってしまうさかい、2週間後満期のにしまひょか」

オ「昨日は、『決算までは時間があるので、次のオプション買いは決算をにらんだものではない』とおっしゃってましたが、それは変わらないのですかナ?」

ス「そうね。決算前でも当然それなりに値動きはあるでしょうから、2週間後満期のオプションを買っても、多分決算前に一度ポジション清算して、決算直前にまた買い直しますよ。その場合でも、満期まで時間がある方が何かと有利ですから、やはり2週間後満期のを買うとします」

オ「スライムさんが先ほどコールを売却した瞬間を頂点に株価は少し落ちており、コールメインのオプション買い直しはチャンスですね」

ス「とはいえやっぱりタッカイなぁ~。実は決算ギャンブルに備えてまた少し入金したんですが、もちろん全額は使いませんがね、しっかりプットも買うとなると、やはり結構な資金が必要ですね。
…ま、こんな感じでいってみよかな」



オ「コールを40枚にプットを10枚……スライムさん、ケタ1つ間違えてますよ!その注文に必要な資金は1600ドルじゃなくて1万6000ドル!スライムさんのようなクソザコ余力ではお話になりません!!」

ス「げぇっ!!素で間違えた…!マジか、じゃあ僕のザコ余力では4枚と1枚ぐらいしか買えないってことか…。くうぅ~、こんなに自分がクソザコナメクジで悔しい思いをしたのは、今月に入って初めてのことですよ、トホホ…」

オ「まだ今月は1日しか経っていませんが、ともかく、お話にならないので再注文をお願いします」

ス「うーん、こんなに高いと、いわゆるボロ株効果(超低価格を大量に持って、微弱な値動きで大利を得る、的な)が生まれにくいね…。そうは言っても今週満期のはもう改めて手を出すのは厳しすぎて、来週満期のもほとんど同じぐらいの価格…。

   しかし、ここまで高いと少しでも安い方を買いたくもなるね…。しゃあない、余力が少ない立場だから贅沢は言えない、来週満期のを買うとしましょう。
(※実は2週間満期後にしたつもりだったんですが、後で見直したら、オプション板を切り替えていたのに気付かず、意図せず来週満期のオプションを注文してしまっていた感じです…)

…NVDAは上がる気がするけど、今日はただAMDにつられて上がっただけで明日はその魔法が解ける気もするし、今回はコール偏重ではなく、同数買いの『ロングストラングル』でいってみようか」



オ「行使価格105ドルプットと122ドルコールを4枚ずつですね。カスタム注文ではない一般的な戦略の形であり、かつAskに極めて近い注文を出したこともあり、一瞬で約定しました」

 

 


ス「枚数の少なさからいってもあまり爆益は望めなさそうだから、正直あまり楽しみではないけど、どうなることやらだね」

オ「どちらにでも大きく株価が動いてくれれば利益が生まれますから、NVDAのボラに期待ですね」

ス「横ばいだけは、ダメ、ゼッタイ」

 

(市場終了時のオプション板)



【本日の最注目銘柄】

ス「言うまでもなく本日の主役はこの人、我らがAMDだぁーーっ!!」

 


オ「決算が市場の期待を上回るものだったようですね」

ス「これは来週に控えたNVDAの決算に吉と出るか凶と出るか…。正直言って、僕は、NVDAは決算後暴落するように思ってますよ」

オ「昨日もそんなことおっしゃってましたね」

ス「NVDAには期待している……しているが、どう考えても市場の期待が大きすぎる!!よくありがちな、決算はそれほど悪くはなかったが、市場の期待感を上回れなかったようです、で垂直落下……が目に浮かぶようですよ…」

オ「では、決算直前に、プットメイン買いに移行されるのですね?」

ス「そうは言っても僕はNVDAを信じる立場ですから、プットへの枠は割くとしても半分ぐらいまででしょうか…。資金を半々に割っても、大暴騰あるいは大暴落でコールかプットどちらかが2倍を遥かに上回る値上がりをしてくれれば、十分大きな利益を出せる寸法です」

オ「しかし、決算後は急激にボラ (IV) が小さくなるので、生半可な値動きでは共倒れの危険性もありますよ。昨日のUAAぐらい大きく動いてくれないと、どっちつかずではそのまま全体的なオプション価格の下がりに抗えず、敗北の可能性大です。
…ちょうど、AMDのオプション板を見ても分かる通り、これだけの上がりを見せたのに、今週満期・ほぼアットザマネーの行使価格12ドルコールは、昨日までディープアウトオブザマネーであったのに、高々2倍になった程度の上がりですね」

ス「ま、とりあえず決算前に余力をなるべく増やすことからだね。今日買い直したコール&プットが、どのぐらい伸びてくれますやら…」

オ「『どのぐらい下がってしまうやら』の方が適切に思えてしまうのが悲しい所ですね…」






オ「本命株・NYMXは、まだ大きな動きはありませんね」

 



ス「気付けばこれももう2週間後が満期か!売りポジションのコール的にはありがたいけど、買いポジションのコールもそろそろ売却を考えねばいけない感じですね」

オ「コール買いポジションはインザマネーですから、最悪満期当日でも売却できるので、慌てる必要はないかもしれませんね」

ス「うーん、今月は勝負の月になりそうな予感…」

オ「どんな取引であれ1回1回が勝負ともいえますから、常に油断することなく、これまでの経験で学んできたことをしっかり出していけるようにしたいですね」


ス「…ところで最後に思ったんだけど、スーパー結果論でしかないんだけどさ、僕は今日の日中のNVDAの上がりは確信に近く予想できていたとも言えるから、1枚目の画像の時点で、まだ全く値上がりしていなかった保有中の120ドルコールを全力で買い増ししておけば、そこにかけた資金は一気に3倍以上になってたんだね。勇気を出して買っておいても良かったな」

オ「それは本当に結果論以外の何物でもありませんね。実際上がった今だからこそ言える話でしょう」

ス「まぁそうだけど、紙くず化寸前のボロオプションに、ここぞというタイミングで入るのも結構ありかもしれんね。日間ジャンプよりも、日中アップの方がまだ当てやすい気がするな…」

オ「そう思われるなら実践あるのみですね。私からは、そんなその場の思いつき程度の戦略なんてそうそう上手く行かないことが多いですから、実践の際は十分ご注意下さい、というアドバイスだけしておきましょう…」