オプーナ「はて?今までに2度も延長したことはありましたかナ?」


スライム「『延長その2』だとどうも語呂が悪かったんです。一応実際にやった延長の他に、もう1回ぐらい延長しようと考えたことはありましたからね。
…そもそも正直、元ネタも『その1からその3はどれだよ』って感じだから、同じ形なのでセーフ」


オ「何のことかよく分かりませんが、本日NVDAは久々に強い値動きを示していた感じですね。振り返ってみましょう」


ス「市場開始直後はいつものようにどっちつかずな感じでグズグズしていたんですが、ものの10分15分で、久しぶりに濃い緑の堅いプラスをマークしていました」

 


オ「今日こそはいい値動きをしてくれそうだと喜んでいらっしゃいましたね」


ス「しかしどうしようかボケッと考えていたところ、気付いたら1時間経っていたんですが、大きく伸びてはいないものの、高値を維持しています。本日は暴落することはなさそうですね」

 


オ「この時点で保有中のコールの評価額は、前日比3.5倍程度になっています。また、このスクリーンショットを撮った直前はもう少し株価が高く、コールの価格は前日比4倍を楽に超える感じでした(Bid 0.90ドル以上)。
   満期の延長をされるおつもりのようですが、どのようになさるおつもりで?」


ス「今の所、保有中の今週満期コール&プットを売却し、その資金を使って即来週満期のコール&プットを再購入するつもりでいます。
   しかし、よく考えたら、保有中のコールとプットを売却するのと同時に(=同じ注文で)来週満期のコールとプットを買えば、手数料が浮いてお得なんじゃないかしらとも思えてきたのです。オプション取引の初乗り運賃は高いですから、コール&プットの売却と購入とで2回注文を出すつもりだったものを、全てを1枚のオーダーチケットにまとめて1回の注文で済まさられるのなら、手数料初乗りが半分に減るのでしめたものなわけです」


オ「しかし、以前経験されたように、あまり複雑なスプレッド注文では、それを受けてくれる相手が見つからず、なかなか約定しないかもしれませんよ」


ス「そうなんだよね。あとそれからもう1つ気になるのは、売却と同時に購入する場合、せっかく株価が上がって高値でコールを売却できても、再購入するコールだって同じように価格が上がってしまっている、ってことがあるんです。せっかくコールが高く売れたのに、買い戻す対象も一緒に値上がりしているんじゃあ、お得感があまりないと言いますか、上手いことやってやった感がないわけですよ。
   だから、本当のベストシナリオは、株価が上がって超値上がりしているコールを売却し、その後しばらく待って株価が下がってコールも値下がりしたら、満を持して来週満期のコールを安値で買い戻す、という形なんです。オプション取引手数料初乗り運賃が2回かかっても、上手く行けばその方が遥かに益が大きいでしょう」


オ「しかし、売却後思い通りに株価が下がる保証などどこにもないわけです。仮に下がらずに上がり続けてしまったら、同一チケットで取引していた場合に比べ、手数料がかさむばかりか買い戻したいコール価格自体も高くついてしまうというガッカリな状況になってしまいますよ」


ス「それもそうなんだけどね。でもオプション価格は待てば待つほど下がりますから、その意味でも、売却後時を同じくして即買い戻すのは、最善手でもないのではないかという気もしちゃうのです。
   そもそも株価の変化に伴って、それぞれのオプション価格はどう動いていくんだろう?時間的価値の減少は、これは間違いなく今週満期の方が来週満期のより大きいですよね。株価の変化に対しては、何となく直感的には満期まで時間のない今週満期の方が大きく影響を受けそうなので、同じ行使価格であれば、株価が上がったら今週満期のコールの方がより大きく価格を上げそうな気もするけど…。

   もしそうなら、遠い満期の方は値上がりが緩やかということで、株価が上がっている時に同一チケットでの一括注文で『売却と同時の購入』でもいいのかなという気がするけど、今実際のデルタ値を見比べてみたら、必ずしもそうなってはいない感じだな…」


オ「あれこれ悩んでいる内にお昼も過ぎて現在午後12時30分、NVDAは若干下がって、107ドルを割ってしまう瞬間もしばしばあるという感じです。今週と来週のオプション板は以下の通りです。

 

 

 

   残念ながら本日のNVDAも、昨年何度も見せてくれたような強靭な値動きを見せてくれるわけではないのかもしれませんよ」


ス「ふむぅ。しかし、先ほどの『株価が上がれば買い戻すコールの価格も上がる』というのと同じ理屈で、株価が下がれば、保有中のコールは安くしか売れませんが、一方買い戻すコールの価格も下がっているからそちらは安く買えるということで、結局売却後に買い戻せる枚数としては似たようなものなのかもしれませんね」


オ「それも一理あるかもしれませんが、やはり、まずは保有済のものを高値で売れた方が戻ってくる資金が大きくなり、買い戻すコール&プットの行使価格や枚数の点で選べる幅が断然広くなりますから、できれば高く売るのを目指す=コールをメインで持っているスライムさんとしてはなるべく株価が高くなった所で保有ポジションを売ることを目指すのが基本でしょう」


ス「株価が上がれば、買い戻すプットが安くなるということもあるしね。そう考えると、やはり今日もタイミングを逸してしまったか…。もうちょい正座して様子を見よう」

 


オ「午後1時になりました。残念ながら下落してしまっていますね」

 

 

ス「それでも前日比プラスの好調さは維持していますから、きっとまた回復するでしょう」

 


オ「スライムさんの願いが通じたのか、その後午後2時あたり、107ドルを超えるぐらいで安定してきていますね。満期の延長取引、入られますか?」

 

 

 

ス「そうね。約定するか分からないけど、物は試しでどうなるか見てみたいというのもあるし、先ほど話に出していた『コール&プット・売り&買いの』4項目一括注文に挑戦してみよう…

 

 

 

…あまり複雑すぎてもよく分からんことになるから、オプション価格がそれぞれちょうど同じぐらいになるような行使価格を選んで、枚数もそれぞれ同じ枚数買い戻すことにしたよ。こうすることで注文の合計価格の計算は非常に楽になり、今回は売却&購入の合計金額は0.00の指値注文、つまり売った資金をそのまま購入に使って下さいという指示を出してみた形です。必要資金は手数料のみという感じで、分かりやすいね!」

 


オ「しかし、相変わらずAskからは若干離れたケチな注文なため、約定しなかった場合、『価格が自分サイドに有利すぎるから』なのか『注文が複雑すぎて受けてくれる相手が見つからないから』なのかの判別がつきませんよ…」


ス「今後もこのぐらいAskから離れた条件の注文を出したいですから、これで約定しないようだったら、何が原因であれ一括注文は扱いづらいとの判断をつければいいだけなので、これで十分ですよ。
   ちなみに、今週満期のオプションはもう時間的価値もガンガン減っていってしまいますし、本日中に満期の延長をしておきたいですから、もしこの注文が約定しなくても、注文の形を変えてでもしっかり買い換えをしておくことを、今ここに誓いましょう」

 

オ「どうなるでしょうか。


…1時間が経ち午後3時になりました。株価はまた下落傾向にあるためか、残念ながら約定しませんね」

 


ス「チケットで注文のまとめを見てみたら、株価が下がったからコールの価格が下がっているのは当然だけれど、売却したい今週満期のコールが大きな下がりを見せている一方、購入したい来週満期のコールは、現在株価から大きく離れたディープアウトオブザマネーだからか、下がりは非常に小さいね。売りたいものの価格が大きく下がって買いたいものの価格はさほど変わらないんじゃ、約定しないのも必然ですね、トホホ…」

 


オ「そもそも合計Bidを見ると、市場の現在Bidは0.06であり、スライムさんの合計指値注文0.00より遥かに高くなっていますから、これでは約定など夢のまた夢ですね。スクリーンショットを撮った一瞬後にはBidが0.00になりスライムさんの注文がBidにもなりましたが、Askは0.59ですから、それでも問題外な状況であるのは間違いないでしょう。
   もう悠長に構えている暇はありませんよ。満期の延長をすると約束されていましたが、どうされるおつもりですかナ?」


ス「コールの価格は今や市場開始直後の半分程度になってしまったから、今さら売るのもなぁ…というダメダメな考え方がないわけじゃないですが、株価自体はほとんど同じだというのに、コールの価格がこんなに下がっているのはどうも不当に安い気がするんですよね。
   何となく、コールの価格は朝一番の、『これから伸びるぞ!』という期待とともに高い値が付く気がするので、しなびてしまった午後の今売るべきじゃない気がするんです。コール価格は下がりましたが株価自体はまだ高値圏を維持していますから、NVDAは上昇基調に入ったように思えるんで、明日も伸びるように思えるんですよ。

   だから、明日朝また伸びているようなら、期待とともに大きく値上がりしているコールを売って、そしてまた日中思うようには伸びなかったら、午後市場終了間際にでも価格の大分下がった来週満期のコールを買い戻せばいいかなぁ、と…」


オ「相変わらずいざとなったらあっさり約束反故ですか…。同じようなことをやらかして何度も失敗しているのに、懲りませんね。思うように行かなくて『こんなのはおかしい』と考えたくなるのも分かりますが、結局は午前中の高値だったコールと比較して今さら売りたくないが故に、あれこれそれっぽい言い訳をしているに過ぎないでしょう。
   コールが下がっているのは、単に時間的価値が失われたからに過ぎませんよ。『明日朝伸びているならコールを売って…』って、明日株価が上がらなかったらどうするんですか?さらに時間的価値が失われて、いよいよ売りになど出せなくなるのがオチですよ。


   今日 逃げたら  明日はもっと大きな勇気が必要になるぞ


…ほら、ちょうど市場終了まで残り30分という所で、また株価は上がってきてくれましたよ。いいチャンスじゃないですか、ここはやはり、午前中より遥かに安くなってしまったとはいえ、売却・再購入で満期を延長しておくべき所でしょう」

 

 

ス「…確かに、以前も同じようなことを考えて、結果完全に売り払うタイミングを逸してしまい紙くず化してしまいましたからね、ここは確実に満期を延長しておくべき場面かもしれません…。

   よし、手数料が2回かかるんでややもったいないですが、確実に約定させるために、一括注文はキャンセルして、売却と購入を別々に注文していくとしましょう!まずは売り注文から、えいやっ!」

 


オ「ややAskから離れた注文で、しばらく約定しませんでしたが、数分して無事に約定してくれましたね」

 


ス「では早速次は来週満期のコール&プット買いだ!今日の内に絶対買っておかないと、コールを持っていない時に限って株価のジャンプが来てしまってはシャレになりませんからね。

 


   どうすればいいか悩んだけど、コールは同じ枚数ぐらいは買っておきたいから似たようなコール価格のものを、プットは、あまり低い価格のだとすぐに紙切れ化してしまう危険性もあるから、価格を下げるかわりに枚数を減らして、まぁこんなもんでどうでしょう?

 

 

…コール30枚にプット3枚、微妙な比ともいえるから、約定しづらいかな?しばらく約定しなかったら、プット価格を下げて枚数を増やしましょうかね」


オ「今回ばかりはほぼAskと同値の、売り手に歩み寄った注文を出されましたね(画像では大してAskに近くありませんが、撮ったと思ったスクリーンショットが撮れておらず、後から撮り直したものであるためです。注文時は、Askとほぼ同じ価格でした)。しかし、株価がさらに上がってしまったこともあり、約定しません」


ス「仕方ない、行使価格をそれぞれ1段階オプション価格が安い方にして、もっとキレイな枚数比で注文し直しだ」

 


オ「約定しません」


ス「えっ?えっ?!あわわ…」


オ「実は上記以外にも色々なパターンの注文を試していましたが、どれも約定しませんでした。例のごとくまたスクリーンショットを撮る間もない程スライムさんは焦っていた感じですね。


…さてもう市場終了直前、スライムさんの選択・そしてその結果やいかに?!

 

 

 

 

…プットに買いポジションを示す緑色の三角形が見当たりませんが」


ス「NVDAは明日も上がるだろうと思って、コール全力買いにしちゃった、てへっ」

 


オ「…あきれましたね…。そう思って上がらなかったことは、今まで何度あったことでしょうか…」


ス「まぁコールは44枚と半端な枚数保有することになりましたから、明日株価が上がっていようと下がっていようと、なるべく早く、その内のコール4枚を売却して、その資金でプット4枚を購入するという、コール売りプット買いの同数注文(この形に特別な戦略名があるのか分かりませんが)を行おうと思っていますよ。
   ちなみにコールの購入は、どうしても今日中に買っておくんだという強い意志の元、Askに程近い0.38ドルの指値買い注文を入れたんですが、温情があったのか0.36ドルで約定してくれたようでそれは嬉しかったですね。このおかげで、余力にはまた若干資金が残ってくれました」


オ「ともかく、またまたコール一辺倒の危険なポジションになってしまったので、大暴落が来たらコトですから、NVDAの上昇を願わんばかりですね」


ス「満期は無事に1週間延びましたから、強さを取り戻しつつあるNVDAの上がりの波に、きっと乗ることができるさ!!」

 

 

 

【本日の最注目銘柄】

 

ス「本日最注目はやはりこの人、あらあらうふふのARIAさん (ARIAD Pharmaceuticals) ですね」

 

 


オ「タケダが52億ドルで買収することを決めたようですね。日本語でもニュースは溢れているでしょうからあえて触れることはしませんが、一直線チャートが示す通り、70%超のプレミアム付きの23.75ドル程で、タケダが株を購入してくれるということですね。
   なお本日の出来高は、1位常連のBACの2倍程度、1.4億株超と、米国市場断トツトップの数字を記録していました。上記画像にもある通りですね」


ス「我らがタケダが、ARIAをどう利用していくか見ものだね」


オ「同じ日本国籍であるという共通点ぐらいしかないのに、やけに親しげですね」


ス「僕はC1000タケダを飲んだことがありますからね、タケダなんて家族みたいなものです」


オ「…そんなので家族を名乗れるなら、日本中全員がタケダファミリーですよ!そもそも『飲んだことがある』って、数回その経験があるだけで、今はもう飲んでいないと言っているのと同義じゃないですか…。
   さらに言えば、C1000タケダは武田薬品工業ではなく武田食品工業ですよ。加えて言えば、武田食品工業は既にハウスの子会社になっています」


ス「な、なんだってー!!…って、別に言うほどタケダに興味があるわけでもないから、それは割とどうでもいいや。ま、C1000タケダはいい製品だと思いますがね。

♪あ・せ~の~、元気をあげる~ イェー!C.C.レモン、イェー!」


オ「…スライムさん、それはサントリー!しかも微妙に古いバージョンと新しいバージョンがゴッチャになってるじゃないですか、もうメチャクチャですね…」

 

 

 


オ「本日も本命株・NYMXに動きはなしです」

 

 

ス「値動き表を取らなくなったから値動きの記録のためにオプション板を貼り付けているけど、よく考えたら値動きなんていくらでも後からチャートで振り返ることができるから、動きがない日は別にわざわざ貼る必要もないね」

 


オ「さてNVDAですが、最後に何か語ることがあった気もしますが…」


ス「実はですね、全てを書き終えてさぁアップだという段階で、文字書きに使っているテキストエディタが落ちましてね…。セーブは全くしてませんでしたから、記事タイトルから最後NVDAについてまとめたこの部分までの文章全て、1文字目からここまで全部ですよ、消えてしまって1から書き直しました…。
   いやぁさすがに辛かった…。何が辛いって、1度思いついたネタを思い出して書き直すのが辛かったですね。CCレモンの下りとか、オリジナルで思いついた時はもっとキレがあったはずなのに、思い出しながら書き直すとやっぱりキレが失われますね。何かイマイチ面白くなかったら、そのせいです。…いや、何がどう転んでも別に面白いネタでも何でもないかもしれませんが…」


オ「最後NVDAについても結構長々と書いていたはずなんですが、まぁNVDAの取引はまだ続きますから、思い出すことがあっても今後また触れることができるか、あるいはもう散々似たようなことを触れたことのある、どうでもいい内容でしょう」


ス「あぁ1個思い出した、オ『記事タイトルでは4倍アップと景気のいい話でしたが、実際はスライムさんが4倍の利益を上げられたわけでもなく、ヘボイ取引でしたね』→ス『日常的に前日比4倍のアップがあるということが大事なんだ』みたいなこと書いてたわ」


オ「あぁ、ありましたありました。まぁ、どうでもいいですね」


ス「本当に無駄な時間を過ごしてしまった…。とにかくマメにセーブをするようにする、という基本事項を、ブログみたいな失われてもどうでもいい文書で見直すことができて本当に良かったと、ポジティブに捉えるとしよう…」


オ「すっかり取引どころじゃなく大変な目に遭ってしまいましたが、明日以降のNVDAに期待ですね…」


ス「頼むぜNVDA、目を覚ます伸びで、この徒労感を吹き飛ばしてくれ!」