オプーナ「決算ギャンブルで週の頭に購入されたコールオプションは本日満期を迎え、無事全て紙くず化しました」

 

 

 

スライム「分かっていたことです。反省会は既に昨日しましたからね、もう特に語ることもありません。しかし今回の決算ギャンブルに失敗したとはいえ、僕はNAVには期待していますからね、トラック野郎・NAVのニュースを読んでおくことにしよう」


オ「決算後に配信されていた記事ですね。そんなに大きい企業でもないのでニュースの数も限られていましたが、(これを書いている時点でまだちゃんと読んでいませんが)一番今後についてもじっくり述べていてくれたように見えたウォールストリートジャーナルの記事を見ておきましょう」

 

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ナビスターは、3月末までにフォルクスワーゲンの取引を締結する予定
(http://www.wsj.com/articles/navistar-revenue-lower-than-expected-amid-weak-demand-1482243106)


~このトラックメーカーは四半期の損失を報告し、軟調な状況が続くと予想~


NAV (Navistar International Corp.) は、フォルクスワーゲン(Volkswagen AG; VOW3: ドイツ市場)との提携計画の規制審査が来年早々に完了すると見込んでおり、これにより両社は米国市場向けの商用トラックやエンジンの業務を開始することができることになる。

 

NAVは火曜日、米国政府から提携に対する独占禁止法の承認を既に獲得した、と述べた。規制承認は他の国、特にドイツ製の車・トラックメーカーと、イリノイに拠点を置くNAVが互いに強く競争しているブラジルとメキシコではなお係争中である。


アナリストとの電話会議で、Troy Clarke最高責任者は、『事の始まりに興奮しております。当社におきましては、これらの承認が正しい結論に向かって進展していることを確かめることなく過ごす日は、一日たりともございません』と述べた。


NAVは、両社が原材料および商品の部品を購入して、新しいパワートレイン(=駆動機構)を開発するというこの事業における初期プロジェクトが、詳細細部の決定まで近づいていると報告した。


NAVは、3月の終わりまでに契約を締結する予定だと述べた。


NAVは火曜日、商業トラックの需要が鈍化したことを受けて、再度の四半期赤字と売上高の大幅な減少を報告した。


9月、フォルクスワーゲンは、NAVに対して2億5600万ドルの投資計画を明らかにした。これは、NAVの株式の16.6%を保有することになり、このドイツ企業がNAVの取締役会において2つの議席を得ることを意味している。


この提携により、フォルクスワーゲンのトラック事業の範囲は米国に広がり、北米のコンテナトラックブランドにおいて、大型トラックで市場を引っ張るシェアを持っているライバルのダイムラー(Daimler AG; DAI: ドイツ市場)との競争力を強化することにつながるであろう。ダイムラーは、コンテナトラックユニットのコストを抑えるために、ヨーロッパおよびその他市場でのトラックモデルから、部品とエンジン技術に頼ることを可能にしてきている。


近年、ディーゼルエンジンの排出ガス規制などの厳しい基準に追いつくために苦労しているNAVは、フォルクスワーゲンとの提携により、最初の5年間で5億ドルのコスト削減と、その後は年間2億ドルのコスト削減を予想している。


『購入サイドの話と致しましては、(取引が)終わり次第速やかに飛び込む準備が整っております』と、最高財務責任者のWalter Borstは述べた。


NAVは、コスト削減と、数年前、米国の排出ガス規制遵守の戦略がトラックエンジンのパフォーマンスと信頼性を損なわせた時に失われた市場シェアの回復とに試みながらも、トラック市場の弱さに苦戦している最中である。


NAVの重役は、米国とカナダのトラック市場は、トラック企業が貨物量の減少に伴い保有車両を削減するため、少なくとも2017年前半までは弱い状況のままではなかろうか、と予測した。


NAVのトラック販売台数は10月31日に終了した会計年度には25%減となり、また交換部品を含む全体収益は20%減の81億ドルとなった。NAVは、2017年の売上高は2016年とほぼ同じであると予想している。


Clarke氏は語った。『これはトラックサイクルの谷間に過ぎません。それは終わりを迎えると考えられ、我々の判断と致しましては、2017年を過ぎると正されるであろうというものになります。早ければ早いほど良いですね』


第4四半期、NAVは、前年同期5000万ドル(1株あたり61セント)だった損失に対し、3400万ドル(1株あたり42セント)の損失を計上した。アナリストらは、1株あたり24セントの利益を予想していた。


NAVは特別項目を除いた調整後利益を、これもアナリストの予測を遥かに下回る1億1200万ドルと発表した。


本四半期の収益は17%減の20億6000万ドルとなり、アナリストの予想22億ドルの見通しに及ばなかった。NAVの株価は直近で1%ダウンの29.39ドルだった。
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ス「言う程未来に希望が持てるような感じでもありませんでしたが、まぁフォルクスワーゲンとの提携への期待の大きさのおかげで、かなりの悪決算だったのに株価が沈み続けることはなかったことにつながった感じでしょうか」


オ「クラークさんの発言そのままとも言えますが、『業務再構築が2017年度で終了し、その後は急速に業績が改善すると思われる』というアナリストの分析を載せる記事もありました」


ス「ま、今年は特に下半期の決算は散々だったのに一応未だに株価は右肩上がりを維持していて、データの上からも2016年トップ銘柄であった1つと言える感じですからね、この企業は期待できるんじゃないでしょうか」


オ「スライムさんがそうおっしゃると途端に怪しく感じてしまいますね」


ス「そういえば連続で決算ギャンブルにチャレンジしたFedexの方もニュースを見ておこうかと思ったけど、こちらは超メジャー企業で日本語でも分析記事は沢山ありそうですから、こちらはパスすることにしました」


オ「結局記事タイトルで大見得を切った『NAVが有望な理由』は、フォルクスワーゲンとの大型契約が間もなく・トラック市場は回復すると予想する向きが目立つ・悪決算でも落ちないほど市場全体の期待も高い・実際2016年は非常に優秀な値動きをした、という所でしょうか」


ス「僕はNAVはいいと思うな。NVDAの方が強いと思うから、改めて再エントリーはしばらくないと思うけど、分散投資の目的でバイオ・ITといった僕が手を出しがちな業種以外から選ぶことにするなら、コイツをぜひ選びたいね」


オ「どうなるかは、また来年以降の楽しみですね」

 

 

【暴騰暴落銘柄推移表】

銘柄 業種 登場日 登場日の株価(前日比) 登場~本日までの値幅 本日の株価(前日比)
NYMX (Nymox Pharma, 本命株!) バイオ

6/22

8/10

8/24

9/13

↑3.15

(35.19%)

↓1.85

(-40.51%)

↑4.45

(83.13%)

↑3.64

(30.94%)

1.85-4.89

↓2.76

(-3.50%)

TSRO (Tesaro) バイオ

6/29

↑77.64

(108.65%)

77.64-148.50

↑139.86

(5.48%)

REN (Resolute Energy) オイルガス

7/11

↑6.07

(59.74%)

5.94-41.00

↑40.87

(1.36%)

SRPT (Sarepta Therapeutics)

バイオ

9/19

↑48.94

(73.85%)

28.16-62.35

↑29.90

(6.18%)

AKAO (Achaogen)

バイオ

12/12

↑13.03

(148.19%)

12.44-14.86

↓13.01

(-1.06%)

VCEL (Vericel)

バイオ

12/14

↑4.10

(57.69%)

2.85-4.10

↓2.85

(-1.72%)

CNAT (Conatus Pharmaceuticals)

バイオ

12/20

↑4.73

(141.33%)

3.77-4.73

↑4.43

(17.51%)

URRE (Uranium Resources)

金属

8/11

12/22

↑1.69

(33.07%)

↑1.43

(31.19%)

1.06-1.83

↓1.41

(-1.40%)

PTLA (Portola Pharmaceuticals)

バイオ

12/23

↑25.06

(33.80%)

-

-

IONS (Ionis Pharmaceuticals) バイオ 5/26

↓21.36

(-39.42%)

20.62-53.41

↑53.41

(3.53%)

TWLO (Twilio)

クラウド通信

10/10

↓52.02

(-14.13%)

29.15-52.44

↑32.22

(1.61%)

OPHT (Ophthotech) バイオ

12/12

↓5.29

(-86.36%)

4.82-5.29

↑5.09

(5.60%)

OVAS (OvaScience) バイオ

12/22

↓1.34

(-54.88%)

1.34-1.40

↑1.40

(4.48%)

BCEI (Bonanza Creek Energy) オイルガス

5/24

12/23

↓2.06

(-34.60%)

↓0.8498

(-56.64%)

0.76-2.95

↓0.8498

(-56.64%)

 

オ「本日トップはPTLAという製薬企業、ワーストにはこの表をまとめ始めた最初期にも登場したオイルガス企業・BCEIが、またもやワーストで登場、1ドル割れですね」


ス「この表、どうせ小さい企業はすぐに追いかけるのをやめるし、僕はオプション取引を中心にやっていく予定なので、今後はオプション取扱企業のみを取り上げようかなと思います」


オ「オプション取扱企業の中でトップ・ワーストという感じですね。オプションが扱われている規模ですとそこまでの大きな値動きがないのが普通なので、目ぼしい銘柄がなければその日は注目銘柄ナシでもよさそうですね」


ス「7か月間追ってきて、特に暴騰暴落した後に見えてくる傾向なども一切なかったからね、ボロ株は難しいという結論が得られたところで、今後・来週以降は激しい値動きをして注目しておくといいかもしれないオプション取扱企業を見ていく感じにしよう」

 

 

 


オ「NVDAはプラス、AMDはマイナスでした」

 

 


ス「やはりNVDAだな…。別に下がった時がエントリーのタイミングという訳でもないけど、下がったらすぐに反発する強さを備えていると思えますからね、次大下がりした時にはぜひ飛びつきたいです」


オ「しかし現在余力はほぼない状態ですね。6000ドルあった余力が1週間と経たずに200ドルになってしまいましたが、それほどショックは受けておられないようですが…?」


ス「もちろん残念ですが、正直強がりでも何でもなく、オプション取引なら余裕で取り戻せますからね。NVDAが80ドル台に落ちたあの瞬間に思い切って再エントリーしていれば、ストラングル買いでしっかり保険をかける形で、余力全額から利益を生み出せはしなかったとしても、今頃軽く10万ドルは超えていたのではないかと思われます」


オ「投資の世界でタラレバの皮算用ほど無意味なものもありませんが、理論上は、一応十分現実的な話だった感じではありますね」


ス「それほどNVDAは強かったということです。そしてその機会はまだ全然残っていますから、何てことはない、希望はまだまだあるということですよ。
   今回はそのNVDA以上にリターンが得られると思って危険な決算ギャンブルに手を出し、あっさり失敗してしまいましたが、お遊びは終わりだ。次からはより堅い形でしっかり利益を上げるようにする」


オ「しかしどんなに強い株でも永遠に上がり続けることはありませんから、慎重さを忘れてはいけませんよ」


ス「スライム伝説が…始まる……!!」


オ「また大風呂敷を広げますね」


ス「…と思ったら先立つものがなかったから始めらんないや!…失敬失敬、『伝説が始まるとは言ったがまだその時の指定まではしていない、その気になれば10年20年後ということもウンタラカンタラ』ということで一つヨロシク」


オ「しょうもなさ過ぎますね…。まずはせめて通算損益をプラスに戻してから大見得をお切り下さい…」