先週から何度か取り上げさせてもらっている、自分の視点・感性にピッタリ合っていてお気に入りのブログの記事の紹介という形です。


相変わらず自分の意見を主張するのではなく、誰かの意見をただ紹介して、たまにちょっと相槌を打ったり異を唱えたりするだけの簡単なお仕事です。自分の意見を言えるほど経験も知識も実績もないですからね、しょうがないですね。

 


しかし、以前、「××するために重要な、たった○つのこと」「△△してはいけない○つの理由」系の記事は例外なくつまらない…というのは言い過ぎにしても、その「○つ」が全然その数である必然性がなさ過ぎて不愉快である/基本的にそうだから、少なくとも自分にはこれ系のタイトルは面白そうな記事には全く見えなくなってきた、みたいなことを述べたのですが、33も挙げているのなら、もうこれは『頑張って考えられ得る全部を挙げてみたんだろうな』と思えて微笑ましいというか、むしろ面白そうな記事だな、と思えてしまいます。

 

…何だか「お前そのブログが好きなだけだろ」って感じで、ややエコヒイキ的なダブルスタンダードくさい物言いな気もしますが、でもやっぱり、自分の感性に近いと勝手に思っているこのブログ作者なら、全然網羅しているわけでもなんでもないのに無意味に小さい数の条件を挙げて目を引くだけの記事を書くようなことはしないんじゃないかな、と思います。

 

 

相変わらず余談が長くなりました。実際の記事ですが、33という数が面白いということを抜きにしても、とにかく何より、1番目が『インサイダーの購入』で始まっているのが、もうあまりにも同意見と言いますか、それを見た瞬間に「これ系の記事にしては珍しく、これは絶対納得いきそうだ。さすがはGeorgeさん(仮名)や!」と思ったものです。

 

…もっとも、さすがに33個はあり過ぎなので、中には何じゃそりゃというのもありそうな感じなのですが、一応項目の標題は33個全てを、説明文は興味あるもの・面白いなと思ったもののみを紹介させていただく形にしようかと思います(例のごとく結局ほとんどになりそうですが)。

 

特に明記はされていませんが、これもちょうど自分と同じく、主にバイオ銘柄の株式投資を念頭に考えている秘訣のようです。

 


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株式市場で成功するための、33の秘訣
(http://investify.blogspot.com/2016/07/33-tips-for-stock-market-success.html)

 

1. インサイダーの購入
インサイダーによる購入は、最大の強気サインの一つだ。そうに決まってるだろう?基本的に、会社を経営して、さらに成功することに賭けている人達なんだ、彼らより会社のことをよく知っている人なんているわけないじゃないか!


でも気をつけるんだ!インサイダーが問題を回避するために数千を投げ打つような場合には、SECの調査が入るかもしれないよ。比較的最近のケースとしては、GBSNに起こったことが挙げられるね。
(※GBSNは最近何度も暴落していたので何かインサイダー絡みでまずいことがあったのかなと思ったんですが、具体的な事案的なものは見つかりませんでした…。)

 

 

2. ストックオプションの給与 (普段よく出てくるオプションと同じで、『決められた価格で株を買う権利』です。特にまだ高い給料を払えないベンチャー企業なんかでは、通常の給料とは別にストックオプションを給与する場合も多いようですね)


個人的な意見では、インサイダーの購入よりもさらに有力な指標である、数少ない内の一つだよ。報酬として従業員にオプションが支払われる場合、彼らは会社の価値が、最低でも下がってしまうことはないと考えていることになるからね。ストックオプションを給料として受け入れているということは、インサイダーが賢明なる投資と信じていることを意味するのだ。

 

 

3. 機関投資家の保有
機関投資家は、もの凄い量の会社研究を行うことができる大量の情報・資源を持っている。彼らが大量の出資をしている会社であれば、それはもの凄い自信になるね。

 

 

4. 機関投資家の取引活動
機関投資家が最近行った取引歴は、その他の指標も加味することで、会社の将来の展望に対する大きなヒントとなり得るよ。


機関投資家の大きな買いが、株価をブーストしたいい実例を挙げよう。2015年7月に、AQXPがポジティブな治験結果を報告したことを受けて、ベイカーブロスが、浮動株の大多数を買い上げたんだ。これは思わぬ幸運だったのかもしれないけど、数日後、株価は1ドル台中盤から、一気に最高で55ドル台まで行ったんだ。

 

 

5. 来たる試験の結果
バイオ銘柄では、これは大きいよ。結局、薬は商品であり、それが失敗するならば、会社は究極的には沈み行くんだからね。試験に失敗したら株価は劇的に暴落する。でも、もしパイプラインに他のものがあるならば、それは素晴らしい買いチャンスでもあるかもしれないぞ!

 

 

6. 複数群試験
バイオ銘柄の、もう一つの指標だ。これについてはこないだTNXPの分析記事でも述べたね。試験が多くのグループを扱っていればいるほど、成功のチャンスはぐんと上がるんだ。

各群には異なる投与量が与えられ、この研究は来たる試験での正確な投与量として用いられるのさ。フェーズ2aやフェーズ1試験で最もよく使われるね。時々、フェーズ2bの複数群試験があるかもしれないけどね。

 

 

7. 抵抗線の上で買う
もし抵抗線のちょうどすぐ上辺りで買えば、チャートが抵抗線を突破するかどうかを心配することなく、ちょうど上昇の前にその企業をキャッチできるんだ。1株辺り数セント犠牲にすることにはなるだろうけど、利益を上げるチャンスはめちゃんこ上がるんだ。

 

 

8. 支持線の下で売る
株価が沈む直前に売って、その後買い戻すのはいつだって理想的なプランだ。でも、必ずしもそうは行かないよね。私はやっぱり、支持線を割った後で買うよりも、抵抗線の上で買う戦略の方が好きだな。

 

 

9. ストップロス狩り (巨大なヘッジファンドや証券会社が、意図的に株価を下げて顧客のストップロス注文を発動させ、損切り注文がさらなる売り注文を呼び相場が加速し続ける(下がった所でまんまと投機筋は買い戻して利益を得る)という現象)


これには気をつけて!弱小バイオ株で最もよく見られるけれど、『ビッグマネー』が、安く株を掴むために、ストップロス注文を発動させようとしているかもしれないよ。時々ストップロス狩りなのか単なる売りがかさんだ急落なのか判断が難しいことはあるね。だから、取引量が激減するかどうかに目を光らせるんだ。

 

何週間か前の金曜日、SPHSで、9万株の巨大な売りがあって、それから30分後9万7000株の取引が成立し、そしてすぐにもとの株価に戻ったのを見たことを覚えているよ。

 

 

10. 浮動株
個人的には、これが株のボラティリティーを判断する最重要ファクターだと思うよ。少ない株数は、少ない供給とイコールだ。何かのきっかけが来たら、需要のものすごい増大を目にすることになるだろう(当然さ)。小さな供給と大きな需要が、価格を上げる原動力で、逆もまた然りだ。


最もボラの大きい会社は、極小の浮動株とめちゃ低の平均出来高のコンビネーションであるだろうね。

LEDSの例を見てごらん。7月1日に、1万株未満の取引量で、2.09ドルで終わった。そして今週木曜日に、1500万株近くの取引量で、ピーク時には10.85ドルをつけたね。

これが、上昇する前に、『思いがけなくラッキー』なスパイクの見つけ方さ; 極小の浮動株、極小の出来高、そして来たるビッグニュースあるいは激しい抵抗線の上で終値をつけたものでもいいけど、それらを備えた会社を見つけるんだ!そうすれば成功間違いなしさ。

 

 

11. 株式発行高
これは、会社がどの程度株式希薄化したか、それから資金をどの程度上手く使えているかを知る、素晴らしい指標さ。もちろん、株式分割をしていないなら、という場合に限るけど、時価総額5億ドル未満の会社ではまず間違いなくされることはないだろうね。株式発行高とは、全ての発行済み株式、ワラント、そして会社のためにあるオプションのことを指しているよ。

 

 

12. 経営費
もししばらくの間株を保有しようと思っているなら、これもまた超重要事項だ。株価が低迷している時に、CEOが巨額の給与を受け取っているようなら、多分彼には株主より優先する他の興味があるんだろうからね。


HEBは、この格好の例さ。CEOは、資金を自分の貯金箱として使い続けて、開発中の薬Ampligenに対しては何もしようとしなかったんだ。そういえば、ある時彼らのプレスリリースに、施設内に穴空きパイプがあって困っていると載っていたのを覚えているよ。…とにかく、株価パフォーマンスと経営費との間に逆相関があるというのは、サ・イ・ア・クだ!!

 

 

13. 巨大な買い
買いと売り注文のサイズは、会社への興味の量だけではなく、興味を示している投資家の質も表しているよ。

 

 

14. 平均出来高
もう一度言うよ、もし平均取引量が小さくて、来たるビッグニュースがあるならば…準備は整ったんだ!低い取引量は低い興味を意味している。もし現在株価が低い興味によって決まっているのなら、言うまでもなく、高い興味をもたれた場合の株価は、そう、ずっと高くなるんだ!

 

 

15. ソーシャルメディア
スクリーニングサイトの方が、ソーシャルメディアよりも埋もれた宝石を探すのにはずっと良いという意見には、議論の余地があると思うな。自分ひとりでも、沢山の研究はできるけれど、わずか一つの視点しかないだろう?

 

掲示板は、あり余るほどの異なる視点と、もし良い掲示板であれば、自分で探すにはずっと長い時間がかかる沢山のリンクを与えてくれるよ。もちろん、全ての掲示板にはそれぞれのフォレストガンプがいるから、自分自身の研究をするようにね。

 

 

16. 支持線に近付いたら
(省略)

 

 

17. 抵抗線に近付いたら
(省略)

 

 

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さすがに33個ともなれば結構な長さだったので、半分を過ぎたこの辺りで、続きは次回に分けようかと思います。

 

最後は、『あれ、もう似たようなこと言わなかったっけ?』という感じで省略しましたが、言うまでもなく、リストというものは最初に言いたいことを言うものだと思うので、後半になるにつれ正直段々適当さが見え隠れしてしまう気がしないわけでもないですが、折角なので最後まで紹介させていただこうかと思っています。

 

いずれにせよ、似たような投資のヒント的な話ではあまり目にすることのなかった気がする項目が多く、かつ自分の感性にとても合っているものばかりだったので、個人的にはとても面白いまとめだったように思います。