「ちょっとは使えるけど、
私なんぞが誰かに教えられるわけがない」と思っていました。
そんな私が、昨年はLINEスタンプ作成のワークショップを開催し、
先週はラクアカでCanvaデザイン講座を担当しました。
実は、“使える”こと自体が誰かの役に立ち、仕事になる時代なんです。
「ちゃんと極めなきゃ」は手放していい
私は約20年、社会福祉士・介護福祉士として、
主に在宅介護の現場に携わってきました。
専門職としての誇りもあり、
「仕事にするなら、プロレベルを目指すべき」という考えが、
私の中には根強くありました。
だからこそ、CanvaやLINEスタンプのような
“趣味の延長”で始めたツールを人に教えるなんて、
おこがましいと以前の私は思っていました。
ですが、私が開催したLINEスタンプ作りのワークショップは、
「高度な技術」を教える場ではなく、
初心者の方に楽しんでもらうためのものです。
「家族用にオリジナルのスタンプを作ってみたい」
「自分の絵をLINEで使えたら楽しそう」
そんな気持ちをカタチにする場なのです。
それは決して、“高度なプロレベル”がなければできないことではありません。
むしろ、私がつまずいたことや、
『これを先に知っていれば』と感じた小さな気づきが、
始めたばかりの方にとって大いに役立つはずです。
“使える”が価値になる時代
今、スキルシェアの市場では、
ちょっとしたスキル講座の販売が簡単にできます。
例えば、ストアカには「Zoomの使い方講座」や
「スマホでできる画像編集講座」など、
日常的なツールの“使い方”を教える講座が多数あります。ココナラでも「CanvaでInstagram投稿を作る方法」や「Notionの基本操作」などのサービスが人気です。
実際に私も、現在Notionの講座を受講していますが、「ちょっと詳しい人が丁寧に教えてくれる」ことが、すごく助かるし、価値を感じています。
つまり、完璧じゃなくていいんです。「私はこの部分がわかる/得意」というところに絞れば、それはもう誰かの役に立つスキルです。
第3章|誰かに伝えることで、もっと深く学べる
Canva講座を担当する際も、「自分が毎日使っているツールではないし…」という不安がありました。私は普段Photoshopを使うことが多く、Canva歴は浅め。でも逆にその“浅さ”が、初心者に寄り添うポイントになりました。
・最初にどこでつまずいたか
・知らずに苦労していたこと
・「ここ知っておくと便利!」と思った瞬間
こうした“リアルな声”は、経験豊富な人には気づきにくい視点です。
そして、伝える側になることで「自分がどこまで理解していたか」も浮き彫りになり、結果として学びが深まります。実際、講座の準備を通じて、自分自身がCanvaをもっと活用できるようになりました。
まとめ|「あなただからできる」を仕事にしよう
ツールの使い方を教えるって、実は“誰にでもできること”ではありません。
「専門家じゃない自分には無理」と思うかもしれませんが、初心者の方から見れば、あなたはもうそのツールの使いこなせる人なのです。
今の時代は“等身大の誰か”が求められています。難しい理論やプロ仕様の説明よりも、「こんなふうにやってみたらできました」という実体験に、価値があります。