ブログ「元気創造塾」より

 

子育てヒント

小学校全国学力テスト8年連続No1


秋田県は小学校全国学力テスト8年連続No1になりました。
その中に、勉強方法の多くの教訓が隠されていますので、一緒に学んで行きたいと思います。

秋田県全体でも小学校全国学力テスト8年連続で1位でした。その中でもトップクラスを誇る東成瀬村の様子を見てみたいと思います。

今回の取材したケースは秋田県東成瀬村ですが、村民2630人 36%が高齢者 コンビニが1軒あるのみ、勿論学習塾などはありません。

児童総数は100人 教員が16人 保護者の9割が共働き 7割が3世代同居で典型的な地方の田舎町です。
それが日本一になったと言うのは驚異かも知れません。

昨年は535人の見学者が国内外から来村し視察したそうです。




明確な目標設定


全児童が顔写真入りの将来の夢を決め貼り出しているそうです。
明確な目標があってこそ、何の為に勉強をしているかの意味を子ども達に分からせる為です。

高学年はその仕事を何故したいかの理由、その為には何をすればいいかまで書き添えています。

将来の夢は半年ごとに書き換えているそうです。子どもの夢は目まぐるしく変わっていく為です。




授業の終わり10分は振り返りを行う


今やった授業について「気付いた事」「疑問が残った事」「面白く感じた事」、、などを授業の終わりに発表します。

国語の授業で「里山について学ぶ」があった時、授業の前日に子ども達は図書館で本を借りて色々な事を調べて授業に望むそうです。
先生も調べて来ている事を前提に授業を進めています。

調べた内容が深く、良い場合、先生も知りませんでした「~について~さんに質問して下さい」、、と対話形式で進めて行きます。

この結果、宿題は全くなくても子ども達は自主的に調べ、学んで学校にやって来ます。
宿題は一切ありません。自学自習が定着しています。

授業の初めは先生が黒板に朱色で今日何を学ぶか書きます。
それを見て、どんな事が予想されるか児童に発表をさせます。この事によって子ども達は今日学ぶ内容のおおよその事が頭の中で整理されます。

また授業の最後の10分間の振り返りタイムで自宅に帰って調べる事を発表させます。

自宅で「一人で学び」、学校で「みんなで学ぶ」、、このような繰り返しから思考力、判断力、表現力、自学自習が高まって行ったそうです。




集中力を高める


授業中は原則、授業で使う物以外は机の上には何も出しません。
これは集中力を伸ばす為に必要な物だけを机上に出すことになっています。

筆箱、消しゴムも机の上にはありません。消しゴムも白い物しか認めていません。
低学年はB,2B、高学年はHBの鉛筆でもいい事にしています。

自学ノートの中ら校長先生、教頭先生がイチオシノートを選び顔写真と共に掲示板に張り出します。
他の子もそれに選ばれるように頑張って来た結果、どの子も綺麗な字が書けるようになったそうです。

また、低学年の子は高学年の子の様子を見て、自然と学んで来ているそうです。




多い授業参観


参観日は親だけでなく、祖父母、親戚誰が出席してもいいそうです。ですから出席率は毎回120%以上になるそうです。
こんな時、家庭内での勉強指導に祖父母は他の子の自学ノートを見て、孫の指導の参考にしているそうです。




本で総合的な知識を伸ばす


図書館司書を村の費用で雇用し、子ども1人に対し6000円(全国平均1400円)図書費の予算を取っています。破格の図書費用を使っています。

朝の10分は読書時間。月1回15分の読み聞かせタイムも取っています。

語彙の多さ、読解力、表現力などが他県の子どもより優れています。
校長先生はいい点数を取る事より、良い人間性を育てる事の方が重要だと言っています。

様々な可能性を引き出す為には、読書で培われた考える力、生きる力が役立つと考えているそうです。




塾代が安い


秋田県の全体の塾代は4674円で全国一(福岡20169円)安い。

基本的に宿題がなく、自分で授業の復習をしたり、漢字の書き取り、好きなテーマを見つけ詳しく調べる習慣がつくように、毎日続けることを保護者に徹底しているそうです。

多くの子どもが復習に多くの時間を割いている為、授業内容の定着度が高く、自主的に自分のスケジュールを管理する事ができています。

生活の基本である決まった時間に就寝し、起床し、朝食もきちんと摂るように保護者にお願いしています。(早寝、早起き、朝ごはん)

子どもの向上心が上がるポイントとして、自学ノートを保護者と教員が必ず目を通しコメントを書き込んでいます。それらが更に向上心に繋がっています。




自己評価が高い


日本の子どもは孤独で、将来に希望がなく、自己肯定感が低い調査結果が出ています。
ここでは他県と比べ、自己肯定感がとても高くなっています。

ここの学校では個性尊重を重要視していますが、家庭内で誰かと比べてしまったら、元も子もないのでそのようにならないように保護者に徹底しています。

子ども達は保護者、祖父母、近所の人から認められている事を実感する為に自己有用感がとても高いデーターが出ています。

資料出典 女性自身