一個ダメになった4in1ESC
今まではすぐに廃棄していたが、ここの所 立て続けに壊れて なんとか修理できないか考えた。
まずはテスターを当ててみたらどれも電源の+-が短絡していた.
短絡場所を探っていったらMOSFETが一つ短絡していた
1000倍マイクロスコープで観察してみた
これは正常なMOSFET(F55A)
MOSFETは高周波スイッチングで過電流や過電圧で破損した場合ドレインーソース間で短絡するらしい
テスターで色々計測してみたがどれもモーター線に一番近いMOSFETが破損していた
そう、ペラが曲がってロックしているのにしつこくフリップオーバーをやって壊したんだもの
ちなみにMOSFETは静電気に弱くてテスターの微弱な電流でも破損する事があるみたいなのでここはもう完全自己責任でやるしかない
壊れた型番のMOSFETを発注。発注先は MOUSER 一番信頼できそうだった
東芝製TPHR8504PLを注文。一個208円
日本国内から送られてくるのかと思ったらアメリカから発送されてきた
アルミヒートシンク側も開けてチェック。こちら側は異常無し
ヒートガンでチップを外して行くのだけれども先端をすぼめてピンポイントで熱が当たるようにしたい
いつも愛用しているヒートガンを改造するのは気が引けるので
アマゾンで1850円の壊れても惜しくないヒートガンを購入した こちら
先端を強引にすぼめた
カプトンテープ(ポリイミドテープ)で養生して外すこのテープは耐熱であって遮熱ではないので
充分冷めてからはがす
うまく外れた
赤丸部分のハンダを綺麗に吸い取っておくこと(手前に流れてきて短絡するため)
はずれた状態で再度電源にテスターを当てて短絡が直っていたので破損はこいつで間違いない
あとは逆の手順で取り付け
ヒートガン当てすぎたら焼けるので当て加減が難しい分取り付けが一番緊張する
MOSFETの取り付けが終わったら再度テスターをあててみる
短絡が解消され抵抗値が出ていたらOK
betaflight でテスト。完璧に直った!
完全に基盤が焼けている様な物はダメだけどMOSFETのみ壊れているようなものなら
これから安く直せそうだ。
今までの捨てなければよかったな
MOSFETは多めに購入したので欲しい方は連絡ください208円+140円で送ります
参考 壊れているMOSFETはこんな感じで明らかに状態が悪かった