食べてばかりなので、

少しは観光の話も。




今回 マカオの旧市街を歩いていて

「僕はこれまで いくつの

世界遺産を見たのだろう」

という事が気になりました。




帰国して数えてみると、


日本では

①古都京都の文化財

②厳島神社

③原爆ドーム

④琉球王国のグスク及び関連遺産群


ヨーロッパが

⑤ローマ歴史地区とその市内にある教皇領及びサン・パオロ・フォーリ・レ・ムーラ大聖堂

⑥ヴェネツィアと潟

⑦アントニ・ガウディの作品群

⑧タラゴーナの遺跡群

⑨バレンシアの絹製品取引所、ラ・ロンハ

⑩リスボンのジェロニモス修道院とベレンの塔

⑪シントラの文化的景観


アフリカが

⑫カルタゴ遺跡

⑬チュニス旧市街


そしてアジアで

⑭マカオの歴史的中心地区



14。



ありゃ…

日本を除くアジアでは

マカオしか見ていなかったのか…。



こうして数え上げてみると

僕が見た世界遺産の中で

マカオの旧市街は

美しさで言うとTOP3に入る気がします。


亞洲イキアタリガッカリ

特に ライトアップされた建築物は

大変ロマンチックで、

数人で遊びに行っても

ついつい町並みの美しさに見惚れて

会話が少なくなってしまいます。





亞洲イキアタリガッカリ

一見 中世のヨーロッパに迷い込んだようですが、

マカオの景観の面白さは、

そこで暮らす人々が漢字文化を持っていて

街に溢れる文字が

東洋の匂いを放っているところ。





亞洲イキアタリガッカリ

しかも それがうまく調和しているところだと

つくづく思います。




活気がみなぎる

地元の人々の生活圏のすぐ隣に

歴史を物語る遺跡が存在するのも

マカオの魅力です。




商店街を抜けた先に

こんな世界遺産が

ひょっこり現れる。


亞洲イキアタリガッカリ

こんな場所

世界中に そうそう無いのではないでしょうか。






夜はドレスアップする旧市街も

昼間は生活感に包まれ

すっぴんの顔を見せます。



亞洲イキアタリガッカリ

僕は どちらかというと

こうした普段着のマカオが好きです。





マカオ半島北部へ行くに従って

人の暮らしの色が濃くなります。



次回は そんな下町の話を。




マカオでの朝食は

だいたい決まった店で食べています。



ホテルは朝食付きなのですが、

食べたのは一度きりです。

せっかくの食事チャンス

特徴の無いホテルメシで

無駄にするわけにはいきません。




新規開拓してもいいのですが、

どうにも惚れ込んだ店があって

浮気できないでいるのです。




それが、マカオ半島中心部

『十月初五街』にある

大龍鳳粤菜茶樓



亞洲イキアタリガッカリ


この通りは古くからの店が集まるエリアで、

かつてはマカオ一の繁華街だった場所です。

中国系の老舗のなかでも

ひときわ味わいのある

この大龍鳳茶樓は

点心の名店なのです!




早朝6時に開店し、

地元のおっちゃんたちが

新聞片手に早茶を楽しむ姿を

見ることができます。


亞洲イキアタリガッカリ

普段着のマカオです。


上の写真奥の カーテンがある隅は

ステージになっています。

午後4時ごろからは

ここで広東オペラが上演されます。


が、



僕は観たことはありません。





席に着くと まずお茶を注文しますが、

何も言わなくても

急須を持ってきてくれます。

だいたい プーアル茶かジャスミン茶です。

飲みたいお茶があるときは

ちゃんとアピールしてください(笑)。




店の一角に点心コーナーが。


亞洲イキアタリガッカリ

奥の蒸篭には

自慢の点心たちが蒸し上げられています。

言葉が通じなくても

ここまで行って

蒸篭の中身を見せてもらい

食べたい点心があれば

「ン コイ!(ちょうだい!)」

と言えばいいのです。


簡単♪簡単♪




亞洲イキアタリガッカリ


のんびりした雰囲気の中

マカオっ子に定評のある点心を

ゆっくりと味わう幸せ…。



カジノで残念な結果に終わった朝も

心を癒してくれます(泣)





ところで、今回

お店でこんなモノを見つけました。



亞洲イキアタリガッカリ

キッチャッ。

広東ソースです。

香菜 香料 酢 砂糖などでつくるものですが、

ケチャップの発音と似ています。

以前の記事 で書いたように

ケチャップの語源は

福建語の魚醤という説が有力です。

こうしたソース全般を

中国南部から東南アジアでは

似たような発音で呼ぶようです。


喼汁ウスターソースっぽい調味料です。

どちらが先祖なのか不明。




いずれにしても

古くから人や物の行き来が盛んだった

この地方を物語るモノですね。




食文化って面白いです。





大龍鳳粤菜茶樓

住所: 澳門 十月初五街127-129

営業時間: 6:00~19:00



タクシーで行く際は

運転手に以下のメモを見せてください。


「十月初五街

大龍鳳茶樓」







マカオは広東地方の一部ですから

広東料理が マカオのローカルフード

ということになりますが、

16世紀半ば以降の

ポルトガル人の渡来によって影響を受けた料理も

地元の料理として定着していて、

数多くのポルトガル料理店が存在します。



マカオのポルトガル料理は

本家ポルトガルのものとは

一線を画しています。

それは ポルトガルの文化が伝わる途中の

アフリカやインド、マラッカといった地域の

食材や料理法が様々にフュージョンされて

さらに広東人の手によって

進化を遂げたものであるからです。




マカオに行ったら

この『マカオのポルトガル料理』

是非 食べるべきです。




今回 僕らが訪れたのは

マカオ半島の埋立地

「新口岸」にある

DOMGALOというレストラン。



亞洲イキアタリガッカリ

タイパ島の官也街に古くからある

GALOという老舗レストランの姉妹店です。





タイパの本店は 店内が

ポルトガルの田舎町のような内装で

家庭料理のような素朴なマカオ料理を

楽しむことができますが、

姉妹店のDOMGALOは

ファミレスのような気軽さで

美味しいマカニーズを堪能できます。



中国に返還された今でも

マカオには ポルトガルから

ワインがジャンジャン入ってきますので

安くポルトガルワインを

飲むことができます。



ポートやマデイラもおススメですが、

ヴィーニョ・ヴェルデ

なんてのは如何でしょう。


亞洲イキアタリガッカリ

直訳すれば 「緑ワイン」

ポルトガルにしかないワインです。

若いワインで 微発泡。

度数も低いので

様々な料理によく合います。





必ず注文するようにしているのが

カルド・ヴェルデ


亞洲イキアタリガッカリ

「緑のスープ」という意味です。

僕はポルトガルのリスボンで

このスープに初めて出会ったとき

不思議と懐かしさを感じました。

ジャガイモと青菜のスープですが

味付けは塩コショウのみで淡く、

チョリソーのアクセントが効いています。

はじめは薄味すぎる感じもしますが、

このあとに運ばれてくる料理は

パンチが効いているので、

このスープが舌を優しく休ませてくれます。







亞洲イキアタリガッカリ

ムール貝のグリル ガーリックとベーコンのせ

貝のうまみを ニンニクの香りが包み込み

さらにベーコンのコクのある塩味で

深くも引き締まった味になっています。

美味しくて お酒が進みます。







亞洲イキアタリガッカリ

アボカドのペーストです。

ぽってりしたアボカドの味が

トルティーヤチップスにつけて食べても

パンにつけても合います。






さぁ 真打登場。


亞洲イキアタリガッカリ

コレが マカオを代表する料理

アフリカン・チキンです。

店によって味付けや調理法が違いますが、

スパイスたっぷりのソースで

チキンを頂くというのは共通しています。

グリルしたものやボイルしたものなど、さまざまです。

DOMGALOのアフリカン・チキンは

煮込み系のものでした。

見た目は辛そうではありませんが

なかなかのパワーを持っています(笑)。

マカオなのに「アフリカン」…。

大航海時代、ポルトガルを出航した船は

アフリカの西海岸や喜望峰を回って

はるばるアジアまでやってきました。

その寄港地で 現地の料理のアイデアを吸収し

その食文化をも東方にもたらしたのです。

アフリカン・チキンは まさに

大航海そのものの味というわけですね。

マカオに行ってコレを食べなきゃ

大後悔するに違いありません。(ベタ)







さて もうひとつ食べて欲しいのが コレ。


亞洲イキアタリガッカリ

その名もミンチ

挽肉の料理です。

これがマカオの「おふくろの味」

それぞれの家庭で独特の

ミンチの味があるのだそうです。

角切りのポテトと 目玉焼きをよく混ぜて、

白飯と一緒に頂きます。

濃い目に味付けされた挽肉を

卵がマイルドに包み込み

ご飯が進むことウケアイ!

コレ本当にウマイです!

今回の旅のベストフードでした。








亞洲イキアタリガッカリ

ポークチョップのグリル

マカオ名物に

ポークチョップ・バーガーがありますが、

あんなに美味しいポークチョップなら

パンに挟むというカジュアルさではなく

しっかり料理として出せばいいのにと

常々考えていたのですが、

ちゃんとありました(笑)。

唐辛子と一緒に食べると

お酒のお供として最高です。






気がつくと みんなかなり

お腹いっぱいになっていました。

6人で行ったので もっと食えると

思っていたのですが、

男性陣は その前に

FAT BURGERを食べてしまっていたので…。




それでも これだけ飲み食いして

一人アタマ 日本円で3000円くらい。

アリですよね。






DOMGALO (公鶏)

住所: 澳門 倫斯泰特大馬路 帝景苑AF/AG

営業時間: 11:30-23:30


友誼大馬路から見て

スターワールドホテルの左の道を

海側に直進してください。

突き当たりの手前左側にあります。

ざっくり言うと

MGMグランドと観音像の

中間くらいの場所です。


タクシーで行く場合は

以下のメモで大丈夫でしょう。


「新口岸

倫斯泰特大馬路

公鶏葡國餐廳」






世界遺産 マカオ旧市街の

落ち着いた佇まいとは対照的に、

新開発エリアのコタイ地区は

さながら近未来都市のようです。



半年行かないでいると

街の風景が変わってしまうほどに、

ここ数年 目覚ましい発展を続けています。





その中心的な存在が

ラスベガス資本の巨大カジノホテル

ヴェネチアン・マカオ・リゾート



亞洲イキアタリガッカリ


総敷地面積97万㎡ということは

東京ドームが20個できてしまう広さ!

3000室の客室はすべてがスイート!

カジノの面積も世界一を誇ります!

何もかもが圧倒的なスケールです。




この中に これまたアジア最大級の

ショッピングモール

グランド・カナル・ショップスがあります。

店舗数330!

ホント やりすぎです…。




今まで何度と無く訪れていたにもかかわらず

このショッピングモールのフードコートには

行ったことがありませんでした。




今回 たまたま僕らの目に留まり

心を掴んで離さなかったのが

FAT BURGER



亞洲イキアタリガッカリ


えーと…



デブバーガー

ということで いいですか?




香港マカオ滞在中は

できるだけ現地の料理にありつきたいと

思ってはいたのですが、

魅惑の店名には勝てませんでした。




Double King に オニオンリング

コカコーラLightを注文。





数分後に出てきたのが…





コレだ!


















亞洲イキアタリガッカリ

これ もう エサですね…。


16オンスだそうですから

453.6グラム


味はといえば

肉汁たっぷりジューシーなパテに、

ベーコン レタス チーズ エッグ。

余計な味はついていないので

塩と胡椒をふりかけて食べると

美味しいです。


ただ 途中から

ハンバーガーの形ではなくなりますので

覚悟のうえで食べてください(笑)




亞洲イキアタリガッカリ

オニオンリングには

トマトケチャップがついてきますが、

これが信じられない量です。

アメリカ人ってどうなんでしょう…。




1952年にロサンゼルスで生まれた店だそうで、

本国アメリカ以外だと UAEやサウジアラビア。

アジアには香港とマカオなどに

出店しているようです。




日本人にとっては

FAT BURGER を味わうには

香港マカオが最寄ということになりますね。




ある意味

ご当地グルメです。




FAT BURGER

ヴェネチアン・マカオ・リゾート

Level 3 フードコート unit2529



ちなみに香港の店は

香港島灣仔皇后大道196-206


皇后大道東と利東街が交わる

QRE Plaza の G階にあるようです。



香港入国後 マカオに向かうには

空港に隣接したSkyPierから

直接高速船で渡るのが一番早いのですが、

便数が増えたとはいえ

船が出る1時間前に乗船を締め切るので

うまく接続する船があるかどうか…。



今回は時間のロスが多いと判断して

一旦 香港市内まで出ることにしました。



香港市街地からマカオへは

上環の信徳中心から出る

TurboJetが本数が多くて便利です。



が、



僕は九龍側の中港城から出る

FirstFerryがお気に入り。




エアポートエクスプレスで九龍まで移動し、

そこから無料のシャトルバスで中港城へ向かいます。

改札を出て正面エスカレーターで

一つ上のフロアへ上がり、

「免費穿梭巴士」の案内に従って歩くと

乗り場に着きます。


亞洲イキアタリガッカリ

シャトルで中港城へ行くには

K2系統で最初の停留所

「太子酒店 Prince Hotel」で降りて

歩くのが一番早いルートです。





徒歩2分ほどで中港城へ。

1階(日本で言う2階)の離港フロアへ行き

乗船券を購入。

船会社の窓口より

向かいにある旅行会社のカウンターで

チケットを買うほうが割安です。




1時間強でマカオに到着。

ホテルにチェックインして

先乗りしているメンバーと合流後、

最初に向かったのが

マイケル・ジャクソンの遺品が公開されている

MJギャラリー!


亞洲イキアタリガッカリ


ソフィテルマカオ アット ポンテ16

というカジノホテルにできたばかりの施設です。




折りしもキングオブポップがこの世を去って

1年というタイミング。

行かないわけにはいきません。



去年11月に行われたオークションで競り落とされた

「手袋」など いくつものマイケルゆかりの品が

展示されています。



入場無料なので

大した施設じゃないと思っていたのですが、

ここはスゴイです!!


亞洲イキアタリガッカリ
めちゃめちゃ金かけてます(笑)




入ってすぐのビリージーンのコーナー。


亞洲イキアタリガッカリ

床にはアルバムジャケットが埋め込まれ

写真などとともに

マイケルのトレードマークとも言える

ローファーが!


亞洲イキアタリガッカリ

サイン入り!

帽子もカッチョいいー!!




スリラーのゾンビシャツも!!

MTVで歌った際に着ていたものだそうです。


亞洲イキアタリガッカリ

いやーん!スッゴーい!!




そして 35万米ドルで落札された手袋…


亞洲イキアタリガッカリ

本物!

マイケルが初めてムーンウォークを披露した時に

左手に嵌めていたものです。




そのほかにも遺品の数々が

惜しげもなく展示され、

しかも写真撮影自由なんです。

We are the world のコーナーには

参加アーティストによる寄せ書きサインも!

んもう感動しきりです。




グッズショップも

カッコイイものがたくさん売られています。




マカオの新しい観光スポット。

80's世代の方には

強力におススメします!






MJ Gallery at Ponte16

十六浦米高杰逊珍品廊


ソフィテルマカオ at Ponte16

タクシーで行く場合は

メモに漢字で『十六浦』と書けば

連れて行ってくれます。