震災復興のまちづくり、
「従来の区画整理手法」では、住民の絆を断ち切り、苦しめることになる
 
理由
1,地権者、地域住民間に移転(換地)位置や減らされる土地(減歩)や事業終時に  
    徴収される清算に相関関係(誰かが良くなれば誰かが悪くなる)が発生する。
 
  ・区画整理は碁盤の目の街並みが一般的、碁盤の目だと南東の角地は1箇所し   
      かない。又、日当たりの良い南や東側と良くない西や北側等の優劣が発生。
   
  ・各地権者の現在の土地を無償提供(減歩)して道路等を造る。施行側は基準を   
      設けて各地権者の減歩率を決定すると言うが、曖昧な点が多い。
   区域内の面積は決まっており、誰かの減歩を少なくすればその分、誰かの減歩   
       が多くなってしまう仕組み。
 
  ・清算金は、土地が小さい人は平均的な減歩率の土地を出すと生活が困難にな   
      るので緩和され、その分お金で払うことになる。減歩に相関関係が発生する     
      が、清算金も同じ原理。(土地とお金を出さなければならない人も多い)
 
2,移転位置や減歩、清算金相関関係が発生するだけでなく、移転補償額等も個別  
     交渉で行われるので、住民に疑心暗鬼と人間関係の亀裂が発生する。
 
3,区画整理では、住み慣れた故郷の面影がなくなり、心の安らぎが失われる。
 
施行側は、審議委員を地権者から選び色々な基準等を決めて貰うと言うが、区画  
    整理は複雑で難しい。どうしても施行者ペースになる。期待しないこと
 
手法を区画整理とするなら、住民を苦しめない、やり方が必要 
 
・住み慣れた故郷の特徴や残したい町の原風景など住民で話し合い、どのような街 
  にするかの合意形成が一番大切。ここに充分時間をかける必要があります。
 
・既に沿道型区画整理等で近い例がありますが、市有地や公共の土地を道路等の 
  公共施設面積に当てて、権利者負担の減歩や清算金をゼロ又は極力なくすべき  
  です。
 
・出来る限り、現道を活かし住み慣れた街並みを保ち、出来る限り、換地の位置に  
  相関関係が発生しないようにすべきです。
 
・移転の損失補償は曳き家や再築補償(現在の家が築何年かを基本に額を決め  
  る)ではなく、上限を現在の家を新築した場合の額とするべき。
 

 

・施行者は合意のない中、換地位置や減歩、清算金を個人情報を理由に知らせず 
  個別交渉で進めようとしますが、住民間の絆を断ち切る行為で、とても悲惨で非人 
  間的行為で、街も人間関係も破壊されてしまいます。公平性の面からも、全て公  
  開し、みんなで共有すべきです。  
 
・全員が換地位置や負担や補償についてに合意が取れてから移転(換地の指定・  
  仮換地指定)は行うようにすること。公平・公正の確認を常にみんなで行うこと。
 
*施行側は、清算金の額は事業終了時でなければ判らない、また移転の工法や移  
    転の補償額もその時になららければ判らないと言います。清算金の支払いや家  
    屋の再建等にどれだけお金を持ち出さなければならないのか、全てが不明のま  
    ま進みます。1万円、2万円の話ではありませんので、生活にかかわります。
 
  何十年もかかる区画整理、その間ず~~~と不安の中で暮らさなければなりま   
     せん。白紙委任は出来ない、情報を示すことが出来ないなら区画整理手法は止   
  めるるべきです。
   (清算金予想額を換地設計供覧時に示しているところもあります)