以前に努めていた塾で受けもった生徒(中学生・女子)の話です。
彼女は、明るく、前向きで、努力家でした。
宿題は(たまに忘れることもありましたが)ちゃんとやってくる子で、
間違ったところは繰り返しやり直すという
とてもしっかりとした勉強をしていました。
そのため、指導もスムーズにいき、使っていたテキストはどんどん進みました。
また、時折ちゃんと見直しをするという感心な子でした。
そのため、指導後のテストは余裕なのでは!?
と私は期待していたのですが、そのテストの結果はいま一つで、
ほとんど伸びていませんでした。
そこで、前任者から引き継がれた指導資料を見返して
何が問題だったのかを分析しました。
そして目に付いたのが、彼女のテスト前の意気込みでした。
「100点を取る。」「クラスで1位になる。」
など、目標の欄にはすばらしい目標がずらりと並んでいました。
しかし、どんなに勉強をしても思わしい成績が取れません。
私は彼女の目標について本人と話しました。
すると、彼女は
「とりあえず、高い目標を持たないと、良い結果は出せないから。」
と言っていました。
けれど、目標が高すぎて無理だと思いながら試験に臨んでいたり、
100点を目標にしていたのに、途中で1問分かない問題があるとそこで、
試験そのものを諦めてしまったりしていることが多いようでした。
次のテストから
「前回よりも1点は高い点数を取る。」
という目標を意識させるようにしたところ、
少しずつですが、彼女の得点力は上がって行きました。
どうしても志は高く、夢は大きく持つべきだ、
と思ってしまうことが多いです。
しかし、自分の中で無理だと決め付けている目標では
なかなか結果は出せないようです。
目標は高くても低くても、
まずは実現出きると思えることが大切なのかも知れません。