「塔38階ストーリ―まとめ」

 

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→37階のストーリーまとめ:http://ameblo.jp/raiou2012/entry-12237097288.html

※水色で、私なりの情景説明を足してます。

セリフ部分は、ゲーム内で、各キャラが吹き出しで話しているものです。

 

【38階・前】

フィナールとアイザックが鍛錬している。

そして、しばしの休憩。

 

フィナール「人間の限界はとっくに超えているわ・・・。」

アイザック「本当だよ、姉さん。もう何回死ぬと思ったことか・・・。」

フィナール「死んだとしても、ただそれまでの実力だって事よ。」

アイザック「僕がまだ小さかった頃、ナイフだけを渡して森に置き去りにした事とかあったよね。」

フィナール「うむ。」

アイザック「ミイラや巨大サソリに襲われてたのに・・・どうして助けてくれなかったの?ずっと物陰にいたんでしょ?」

フィナール「鍛錬には危機感が必要よ。我ながらあれはとても効率の良い訓練だったわ。」

アイザック「さっきも、もし姉さんの剣を防ぎきれなかったら僕は・・・。」

フィナール「貴方の心臓を貫いていたでしょうね。」

アイザック「・・・・・。」

アイザック「ううっ・・・イヤな冗談はやめてよ姉さん!」

フィナール「・・・アイザック、更なる力を手に入れる覚悟はあるかしら?」

フィナール「これまで長い間、貴方に深淵の力を少しずつ注いできたけど・・・これから行う洗礼で最後よ。」

アイザック「え?何、それ・・・どういう事?」

フィナール「今まで毎日、貴方のスープに深淵の海の魔物の体液を混ぜていたの。」

アイザック「・・・・・・・・・・。」

フィナール「気が付かなかった?そのお陰で貴方は深淵の海の力を手に入れて強くなったの。」

アイザック「うん、何ていうか・・・どうせなら最後まで言わないでほしかったなぁ・・・。」

間(w。

フィナール「安心しなさい。失敗せずに、その効果はしっかりあったのだから・・・。」

アイザック「あのさ・・・いや、もういいです・・・・・。」

フィナール「コホン・・・とにかく話を聞きなさい。」

フィナール「あの深淵の海の魔物達は、深淵の海の力でしか倒せないわ。」

フィナール「ヤツらに私達の力は通用しない。それなら・・・目には目を・・・これしかないでしょう?」

フィナール「まだ幼かった貴方の覚悟を買っての行動よ。わかるわよね?」

アイザック「うん・・・ありがとう姉さん。」

フィナール「深淵の海は別世界の存在。エネルギーを消耗し、この世界に存在する生物を器にその存在を保っている。」

アイザック「・・・実体でなく、その存在を消すのが僕の役目。」

フィナール「今まで見てきたから分かるわ、貴方ならきっと深淵の力を使いこなせる。」

アイザック「さっき言ってた洗礼・・・だね。」

フィナールは、アイザックに背を向ける。

フィナール「この洗礼が終わったら貴方は完全に深淵の力をコントロール出来るようになる。」

洗礼の終わりが何を意味するのかを自分に言い聞かせるように。

しかし、それをアイザックに悟られぬよう、すぐにアイザックに向き直り、いつものように、淡々と言葉をつづけた。

フィナール「貴方だけが立ち向かう力を手に入れるの。やるべき事をしっかりやるのよ。」

アイザック「じゃあ・・・姉さんと一緒にいられるのも、もうこれで終わりかもしれないんだね。」

フィナール「必ず深淵の海を倒すのよ・・・アイザック。」

アイザック「姉さん・・・姉さんの期待は・・・裏切らないよ・・・。」

フィナール「さぁ、洗礼の準備は出来たわ。始めるわよ。」

フィナール「力の反発に抗い、しっかりと自分が何者か覚えておきなさい!」

 

【戦闘】

暗転:フィナールとアイザックがホールの両側に分かれて立っている。

儀式を始めるために、フィナールは深淵の力に魔法を唱え始めた・・・。

~洗礼儀式の手順~

「深淵による洗礼」から攻撃を受け、深淵の力を宿してください。

何も恐れる必要はありません。

「深海による洗礼」から攻撃を受けると、しばらくの間深淵の力を宿した状態になります。

この力をフィナールの反対側にいるアイザックのところまで届けてください。

もし途中で深淵の力が消失した場合、襲ってくる深淵の魔物を倒すことにより力を取り戻すことが出来ます。

失敗した場合は、もう一度「深淵による洗礼」から攻撃を受けなおしてください。

この儀式は、1人の力では成し遂げられません。

仲間と助け合い、儀式を成功させましょう。

 

アイザック「身体の奥底で不思議な力が蠢いているのが分かる・・・。」

アイザック「これが・・・深淵の力を吸収している感覚・・・?」

アイザック「うあああっ!身体が・・・身体が変だ・・・!」

フィナール「あと少しで・・・すべてが終わる・・・。」

アイザック「姉さん・・・もう僕は、だめだ・・・ッ!!」

アイザック「あああああああああっ!!!」

アイザックが悲痛な叫び声を上げている・・・。

儀式は無事に終わったのだろうか?

【戦闘後】

儀式は終わり、アイザックは、服した状態で悲痛な声を上げている。

アイザック「ううっ・・・ぐっ・・・ぐあああああああぁぁ・・・!!」

フィナール「成功みたいね・・・これで計画は順調に進むわ・・・。」

フィナール「さようなら、アイザック。残酷な私を・・・許してね・・・。」

 

暗転:アイザックが目を覚ますと、一目散にある場所へ向かった・・・。

アイザック「父さん・・・姉さん・・・み、んな・・・・・。これが・・・最後の戦いだよ・・・。

 

場面は移り、対峙するアイザックとサノ―ダス。

アイザック「見つけたぞ・・・深淵の海・・・。」

サノーダス「む?お前・・・フィナールの匂いがするな・・・?」

サノ―ダス「何だ?あいつの差し金か?」

アイザック「1つだけ答えろ。お前・・・女神を崇拝する村を知っているか?」

サノーダス「滅ぼした村の事なぞ覚えておいてどうする?お前は今まで踏み殺したアリのことをおぼえているのか?」

アイザック「ゲスが・・・!!お前を倒し・・・みんなの無念を晴らす・・・!!」

サノ―ダス「ハハハハ!人間め、好きにほざくと良い!」

サノ―ダス「たかが人間ごときのお前に何が出来るというのだ?」

サノ―ダス「勇者ごっこはもう飽き飽きだ!今・・・この世界で我に敵うものなどおらぬ!」

サノ―ダス「フィナールの力ですらもはや我の足元にも及ばぬ!降臨したばかりだった我をも倒すことが出来なかった!」

サノ―ダス「笑わせてくれるな、フィナールよ!まさか人間の命を差し出すとはな!」

サノ―ダス「この世界もいよいよ終わりだ。フィナールよ、お前もろとも深淵の闇に沈むがよいわァ!!」

サノ―ダス「その前にお前の亡骸をフィナールに見せてやろうではないか・・・これは面白い事になりそうだなァ!!」

サノ―ダスに飛びかかるアイザック。

【戦闘】

サノ―ダス「むざむざ我に顔を見せに来るとは・・・死ぬ覚悟ができているという事だな?」

サノ―ダス「お前の血だけでは、われの下僕たちの腹を満たすことも出来ぬわ・・・!」

【戦闘終了】

しかし、返り討ちに合い、投げ飛ばされる。

サノ―ダス「お前、ただの人間じゃないな?人間と深淵の混合体だな・・・?」

サノ―ダス「面白い!ずいぶん長生きしてきたが、こんなに完璧な混合体が生まれるとは!!」

サノ―ダス「肉体の質が悪いと腐食し、意思が弱いと理性を失い深淵の魔物と化す。大概の者は深淵の力を操る事が出来ぬ。」

サノ―ダス「我を倒すためフィナールは随分苦労したみたいだなァ!これほど丁寧に育成をしていたとは。」

サノ―ダス「まさかこれほどまでに完璧な器を用意してくれるとは!お陰で手間が省けたぞ!」

サノ―ダス「この世界に存在し続けるには、お前の体を貰う他ない!さぁ、身を委ねるが良い!」

もう一度立ち上がろうとするアイザック。

アイザック「・・・戦え・・・る・・・!くっ・・・姉さんの願いを・・・叶えるんだ・・・!!」

サノ―ダス「ハハハ!何を言っている?フィナールはお前を見捨てたのだぞ!?」

サノ―ダス「お前をエサにして、今頃尻尾を巻いて逃げていったんだよォ!!」

サノ―ダスは、魔方陣を描きそこにアイザックを引き寄せる。

もうアイザックには、それにあらがう力は残されていなかった。

アイザック「・・・・・フィナール・・・・・姉さん・・・・・ごめん・・・・・。」

魔方陣は、サノ―ダスとアイザックを飲み込み収束していく。

残ったものは、アイザック。。。ただし、その中身はサノーダスの様だった

サノーダス(見た目アイザック)「まさか本気で姉弟のつもりでいるのか?じゃあ今すぐあいにいってやろうじゃないかァ!」

サノーダス(見た目アイザック)「感動の再開を果たすと良い、死の世界でな!」

そこへフィナールが現れる。

フィナール「そうなるのは、お前だ・・・!」

サノーダス(見た目アイザック)「フン・・・よく来れたものだな?今さら何をしに来たァ?」

フィナール「アイザック・・・・・。」

サノーダス(見た目アイザック)「お前もついに人間を騙して遊ぶようになったとは・・・変ったものだなフィナール!!」

サノーダス(見た目アイザック)「お前のお陰で我は完全は肉体を手に入れた!この完璧な肉体・・・感謝するぞ!」

サノーダス(見た目アイザック)「さあ、仲良く2人で地獄に行くと良い!死ぬ準備は出来たか?」

フィナール「完璧なのは私の計算よ、サノ―ダス!」

サノーダス(見た目アイザック)「何だと・・・・・?」

フィナール「肉体を乗っ取る時、精神と肉体が完全にシンクロしきるまでお前は自由に動けないはずよ!」

フィナール「でなければ、世界の不一致に精神が耐えきれずこの世界を追い出されてしまう・・・。」

フィナール「とは言えこれ程までに完璧な器が目の前にあれば、迷うことなく奪うに決まっている・・・!」

サノーダス(見た目アイザック)「貴様・・・これが計画だと!?そんなバカな!ハッタリに違いない!」

フィナール「アイザックの魂はまだ微かに残っている・・・自由がきかない今の内にお前にトドメを刺す!」

フィナール「貴方の願いは・・・必ず叶えるわよ・・・。」

フィナール「今、この世界でお前を倒せるのは私だけ・・・覚悟しろサノ―ダス!!」

サノーダス(見た目アイザック)「バカな!我が負けるなどありえぬ!くっ・・・ひとまずこの場からの脱出を・・・!」

サノーダス(見た目アイザック)「・・・ぐぅ!?忌々しい・・・魂さえ逃げ出せないだと・・・!?」

フィナールがサノ―ダスを打つべく魔方陣を展開し、槍を構える。

フィナール「あの子の魂が、お前の魂をしっかり捕まえているのか・・・上出来だ・・・!」

サノーダス(見た目アイザック)「くそっ!くそっ!我は勝者だ!この肉体、お前の手で葬っていいのかァ?」

サノーダス(見た目アイザック)「ハァ・・・ハァ・・・この体はお前の弟なんだろう?我を殺せばこの肉体も精神も滅んでしまうのだぞ!」

フィナール「アイザックの命はとうの昔に死んだ!!」

フィナール「終わりだ、深淵の海!今、解放してあげる・・・・・!」 

 

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「38階感想」

38階の儀式まえの回想シーンは、このお話唯一の(?)ほっこりポイント!

必読ですよ!!

アイザックとフィナールの掛け合いが、可愛くって、

それでいて残酷で、

でも、2人の関係が「姉弟」と昇華するに至った「時間」を感じさせてくれて、私はこのシーンが一番好きですね。

 

38階の戦闘ギミックは、面倒すぎるよねぇ。250スタックって、割と大変だし。

時間かかるよね、、、

半分ぐらいで勘弁してあげてください!

 

38階戦闘後の回想シーンは、39階のクライマックスに向けての伏線の部分ですかね。

悲しい事この上ないです。

そして、サノーダスの憎さが爆発してる回だと思います!

アイザックがサノーダスに「ゲスが。。。」と言うわけですけど、悪い言葉だけれど、物凄く共感してしまうもの!

サノーダスは、37、38階でのやり口も外道すぎて、

しかもしゃべりが長すぎるほど長いから、イラっとするんだけれども、

でも、ここまでのやり取りがあっての、39階の滑稽さなので、我慢して悦に入ったベシャリを聞いてあげましょう!ですよん気合いピスケ