世の中捨てたもんじゃない | レイニーの部屋

レイニーの部屋

発達障がい児の感情の発達を促すセラピストとポールダンサーの二足の草鞋。ここに至るまでの40代おじさんの経験値や考え方をここでシェアできたらいいなと思います。

少し遅めの通勤電車。
ラッシュも落ち着いて座る場所がいくつもあった。

隅っこに座るのが好きな僕だが、この日は埋まっていた。メガネをかけた若いリーマンさんが座ってウトウトしていた。

電車で移動中もメールで仕事のやりとりをする事が多い今日この頃。

この日も僕はメールに夢中になっていた。

気がついたらもう下車の駅だった。
慌てて飛びおりた。


もう少しで電車が発車するとこだった。
そしたら後ろからウトウトのメガネのリーマンさんが僕を追ってきた。

音楽を聴いてた僕はイヤフォンを外し立ち止まった。

さっと差し出してきたものは、なんと




僕が車内で慌てて降りる時に落としたキーケースだったのだ。


リーマンさんは再び発車寸前のベルが鳴る電車に素早く戻っていった。


もう、あの隅っこの特等席はリーマンさんが戻った頃には他の誰かが座ってるに違いない。


僕がキーケース落としたばかりに、人様の貴重な時間を奪ってしまった。

それでも見ず知らずの僕にキーケースを走って届けてくれた彼に感謝。


僕のキーケースには職場の鍵や家の鍵がついてて、無くしたらそれはもう大惨事だったから。


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世の中捨てたもんじゃないよね。ありがとう。