ちぇりるの寄せ集め -7ページ目

ちぇりるの寄せ集め

3.11から苦手だった政治にも目を向けるようになりました。
元々は動物と自然とアートが大好きで
地球に生まれて良かったなと感じる日々です

―    子だくさんの家族がいました

ある日、お父さんが言いました


「お父さんの役目を、かぶ式会社に任せよう

わたしよりうまくやるから」



どこかのおうちで家族を守り育てるべき存在が、なんでもかんでも かぶ式会社に仕事を任せ始めたらどうでしょう?


「お金があるならいいじゃない」

そうですね

お父さんはあつらえた高級な服を

いつも着ていますよ、

高くておいしい食事をとって

いつまでも健康!

でも、おとうさんがいうには

おうちはお金が無いそうで

子どもたちのほとんどは

(かぶ)しょっぷで買った安い服を着ています


変ですね



ごはんは(かぶ)ふーど、

ケガをしたら(かぶ)ほすぴたる、

学ぼうとすれば(かぶ)すたでぃ


そしてこれからは

おうちで使うお水もすべて(かぶ)うぉーたー

にする、というのです




(かぶ)おとうさんは

にこにこしたお父さんぽい人達のあつまりです

ちがう国の言葉をはなすひともいます

人工知能オトウサンもいます



あくまでお金をもうけるための

かぶ 式 会 社なので

子どもたちは稼いだお金で

なんでもしないといけないのです

あまりかせぐことができなかったり

はたらけない子どもたちはどうなるの……?



「がんばらなきゃ」


「がまんしなきゃ」


「生まれなきゃよかった」



子どもたちが口にしています

(かぶ)おとうさんは

(かぶ)じょぶで働けるように

(かぶ)おじさんに仕事を紹介してもらえと

いいます



大きな大きな かぶ 式 会 社 には

かぶ虫がいっぱいいます

かぶ虫はひとにとりついて

たくさんお金を増やしてくれますが

いつも

「おなかすいた!もっと!もっと!」

というのです



かぶ虫がどんどん増えていき

ひとの命を吸いながら

ふくれて育っていきます

かぶ虫がだれの命を吸っているのか

飼い主にはわかりませんが

そんなことはどうでもいいのです

かぶ虫がもっともっと大きくなることが

楽しくてうれしいから



こんな風に

かぶ虫だらけにしてしまった世界で

かぶ式会社にいよいよ

水もまかせることになりました



よそのお宅ではすでに

いちど(かぶ)うぉーたーにまかせたお水を


「ねだんが爆あがりした」


「だれがどうお金を使ってるか


どう仕事してるかわからん」


「水が汚れて病気になった」


「水をのませてもらえない子がたくさん死んだ」


などで

やっぱり(かぶ)うぉーたーはやめよう

となったところもすごく多いのです


でも…なぜかおとうさんはいうのです

「かせげる子どもももう少ないしな

かぶ式会社に任せよう、

いい仕事をするはずだ」と

どうやら…おとうさんも

かぶ虫に取り憑かれているみたい



お兄さんたちはロボットオトウサンが

確実だ!と

子どもたちがやっていた仕事を

次々にロボットオトウサンに

任せていきます

子どもたちは

ロボットオトウサンがいないと

なにもわからない

なにもできない

そんな子がふえました


でもかまわないのです

かぶ虫を育てられるひとは欲しいけど

かぶ虫のエサにならないひとは

いらないのです



もし悲しくなったときはこう唱えます

「ガナイシカタ ガナイシカタ 

 ガナイシカタ ガナイシカタ…」



さすがに水だけは

かぶ 式 会 社にはまかせちゃいけないっ

と、ほとんどの子どもたちがいいました

でも、ハママツくんが手をあげました


これからミヤギくんのお水を

(かぶ)うぉーたーに任せます

ミヤキくんも

ロボットオトウサンに憧れているのでした


これは20年のケイヤクなので

もし途中でいやになって逆らったら

ミヤギくんから

お金をいっぱいもらいますね

そう(かぶ)うぉーたーと約束しています

それはミヤギくんの

これからのお金なのです




今、日本の政治は

「おとうさん」の役割を放棄して

なんでもかんでも

株 式 会 社 に任せていっています


株主でもあるでしょうし

株 式 会 社を応援すると

票もわんさともらえ、定年を迎えたひとが

重役としてまたたくさんのお金をもらえる

「天下り先」を作ることもできます



かぶ虫を育てることに夢中なのです



「民 営 化」とは、かぶ式会社に

仕事をまかせることをいいます


日本はどんなひとにも

きれいなお水が行き届くよう

明治の時代からずっとがんばり続け

今では日本列島の血管のように

水道管が行き渡っています



こんな国は世界でも珍しい、

水道は 日本の宝 なのです

水道を知れば

どんなにひとと暮らしを

大切にしてきたかがわかるでしょう


憲法は9条くらいしか

ぼんやりとわからない人たちも多い日本

水道は憲法25条の具現化だと

水道職員さんがずっと努めてきたことを

ご存知ですか


第二十五条
すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。




水道を守ることは国の義務です

その義務を 株 式 会 社に任せるのは

本当に水道を守ることなのでしょうか


生活保護を受けるひとには

水道の使用料はとらず、

水道局が賄っています

かぶ虫を育てたいかぶ式会社が

お金を払えない人に

お水を行き渡らせるでしょうか

健康であることに重きを置き

水を守ることを第一に

お金を使うでしょうか…





株式会社に水を任せた他国の人たちの

悲鳴が

この国に届かなくても

「もう限界だ!!」と高い違約金を払ってまでも

また県や市で運営するようになった国々が

たくさんあります

37ヶ国、235の街でそうなりました

すごい数ですね



水道を株式会社に任せることは

はじめからおかしいのです



宮城が


飲んだり洗濯やおふろに使う 上水道


台所やトイレなど

使ったお水を綺麗にする下水道


飲めるほど綺麗じゃないけど

大量に使う工業水道


このみっつを株 式 会 社 に任せるそうです

これを「民営化」と呼んでいます

「民営化」には 民 という言葉がありますが

水道の仕事はとても大きな事業なので

あなたにも、わたしにも

小さな会社にも任せられません


途方もない数のかぶ虫を飼っている

水の売り買いで大きくふくれた株 式 会 社に

いろいろな企業がくっついて

「なんでもやるけどゆずらない」集合体が

独り占めして運営します

競争はありません。



お水は毎日の生活になくてはならないからこそ

かぶ虫に狙われ、奪われていくのです

水道法は2018年に株式会社が買いやすいよう

つくりかえてしまいましたが


これは強制ではないのです

水道を使う人々が大勢で

「絶対に株式会社には売らない!!」と

意思表示すれば売られないのです



国が責任を放棄し

株式会社にやらせるなんて


はじめからおかしいはなし



宮城の水道も、全国の水道も

株式会社に売ること自体がおかしい


「民営化」は国の育児放棄のあらわれです

守るべきものを守り、育てる

それができない親の言いなりにならないで


あなたには伸び代もある、

あなたに続くこれからの命もあるのだから