”ベビーパール”は、1934年に発売された”パール”と同時期に販売されたカメラで、パールのローコスト版という位置づけにある。
このレンズをジャンクボディから切り離して、ミラーレスで使えるようにした。
ベビーパールは、当時主流だった127フィルム対応のカメラだった。このレンズは「127フィルム(ベスト半裁)16枚撮り」というフォーマットで使用する。
と書くと、太古の規格のように思えるが、127フィルムは1995年までコダックから販売されていた長寿命の規格だった。
「ベスト半裁」の画面サイズは「40mm×30mm」だから、35mmフィルムの「36mm×24mm」に対し、イメージサークルに余裕がある。
つまりこのレンズをフルサイズ・ミラーレスで使っても、なんの問題もないのだ。
暖かい日が続く。Tシャツでいてもいいほどだ。いままでどこにいたのだろうと思うような虫が飛んでいる。
梅もやっと咲き始めた。あちこちに梅の名所がある。
もう90年も前のレンズを連れて、光圀公の庭園にひさしぶりにお邪魔しよう。
このレンズは写りの生々しさが特徴だ。二日酔いで絶不調だが?、古い街をめぐり、古い庭園をめぐり、新しい春の絵を切り取って来よう。
なお、このレンズに関する細かいいきさつはこちら。