【Bed Side Story】2023/07/11
「限りなくBlue」
登場人物
中道晴人(34)会社員
藤山まな(34)中道の幼なじみ
○マンション・部屋・中
リビングに結婚関連の雑誌が散乱してる。
中道晴人(34)が憂鬱そうな顔をして、
ソファーに仰向けに横たわってる。
中道、大きく溜め息をつく。
中道「なにがなんだか。。」
藤山まな(34)の声がドアの向こうから
聞こえてくる。
○マンション・玄関・中
スーパーの大きい袋を両手に持って、
まなが慌ててヒールを脱ぎ捨て入ってくる。
まな「ねぇ?いるのー?入るよー?」
○マンション・部屋・中
まなが乱暴にドアを開けて入ってくる。
まな部屋に入ってきた途端、
持っていたスーパーの袋を
ソファーに寝転んでる中道に投げつける。
中道、慌てて袋をキャッチする。
ドアは開けっ放しである。
中道、苦笑いしながらソファーに座り直す。
中道「お前、相変わらずな」
まな「あんたの近況が変わりすぎなの」
まなが散乱してる結婚関連雑誌を軽く蹴る。
まな「結婚したくなかったら、断ればいいのに」
中道「簡単に言うねぇ」
まな、中道の横にピッタリと座り、
中道の顔を覗き込む。
まな「ねぇ、、私が断ってあげようか?」
中道「無理だと思うよ」
まな「そお?やってみないとわからないじゃん」
まな、スーパーの袋から
おもむろに大量の缶ビールを
テーブルに投げ出して
その1つを中道に手渡す。
まな「ま、とりあえず飲も!今日もおつかれー!」
まな、手にした缶ビールを開けて
中道が持ってる缶ビールに軽く当てる
中道「お前、お酒飲まない方がいいと思うけど。。と、いうか、そろそろお前に話しておかなきゃいけないことがあるんだけど」
まな「いいよー、なんでも聞くよー、言って言って」
中道「お前、お酒飲むと。。」
まな、テーブルに飲みかけの缶ビールを
強く叩きつける。
中道、まなを見てビックリする。
まな「やはり断りたいのですか?わたくしとの結婚を」
と、急にまなの目付きが変わる。
中道「ってか、お前、酔うの早いでしょ」
まな「貴方はこのままわたくしが彼女の中に一生入ってても良いのですか?」
中道「それは流石にダメだろ」
まな「とりあえずこの世界で結婚さえしてくれたら、長年かけられてた貴方との契約が解けて、彼女のカラダから解放されて、わたくしは元の世界に戻れるとあれだけ言って…」
中道、急にまなに軽くキスをする。
まな目を見開いて驚く。
まな、中道を突き飛ばす。
中道、よろける。
まな「ちょっ!あんた何すんのよ?急に」
中道「だーかーらー!お前、お酒飲んで酔うと、ワケわからん世界のヤツが登場するんだよ。で、何か知らんけど、、キスすると、、元に戻るらしい」
まな「はぁ?あんた何言ってるの?」
中道「だーかーらー!お前の中に入ってる別世界の女から結婚しないとずーっとお前の中から出ないって脅されてるんだよ、俺は!」
まな「何、言ってるの?意味わかんない。。」
まな、手に持ってた缶ビールを飲みほす。
中道「だーかーらー、飲むなって!」
目付きが変わったまなが中道の胸ぐらを掴む。
中道の顔にまなが顔を近付ける。
まな「この女は今、私が支配してることをお忘れなく」