Anne of the Secretgarden -2ページ目

Anne of the Secretgarden

私が興味を持っていること、経験したことを日記として綴っていきます。

歌舞伎俳優の中村吉右衛門さまがお亡くなりになりました。


今年の三月に倒れられて、心配停止で搬送されたと報じられ心配しておりました。


その後、危機は脱出し快復に向けて闘病中とのことでしたので、絶対に長官(火付盗賊改方のおかしら)は回復されると信じて毎日お祈りしておりました。


それなのに…なんで~💧


今、ふと電車の車窓を見たら富士山が見えました。


そこに長官さまの姿がオーバーラップしてきましたよ。


吉右衛門さんは長官そのもの、懐が深く情けに厚い方でしたね。


この人が後ろについていてくれれば安心して働ける。


長官、着いていきます‼️と気分は密偵になってました。


鬼平犯科帳の長谷川平蔵は、原作者の池波正太郎先生が、お父様の松本幸四郎(初代 松本 白鸚)をイメージして書いたものだそうです。


だから初代の長官役は松本幸四郎、以下、丹波哲郎、萬屋錦之介が演じてきました。


でも我が吉右衛門さまは、池波正太郎先生が直々に平蔵をやりなさいと言われた(ここ大事!)ので、長谷川平蔵そのものだったと思います。


原作をすべて読破しましたが、読んでいる時もイメージに出てくるのは吉右衛門さまでしたね🎵


いつだったか、インタビューで、娘さんたちをディズニーランドに連れて行かれた時、遊びに来ていた中学生に「あ、江戸の人だ!」と言われたのだそうで、とても喜ばれていました。


それ、わかる!


お酒を飲む仕草、蕎麦を手繰る姿、煙管をポンと火鉢に打ち付ける姿、どれをとっても平蔵そのものでしたからね。


彦十(江戸家猫八)、与力の佐嶋忠介(高橋悦史)、小房の粂八(蟹江敬三)、大滝の五郎蔵(綿引勝彦)もみんなあちらの世界へと旅立たれました💧


そして長官さままでもが…


残っているのはおまさ(梶芽衣子)と兎忠(尾身としのり)だけかぁ…


鬼平の世界がこんなことに…



思えば、吉右衛門さまのファン歴は鬼平の前からでした。


武蔵坊弁慶の時は既にファンだったし。


勧進帳は涙なくしては見られませんでした。


忠臣蔵も良かったな🎵


幡随院 長兵衛も…


声が大好きだったんですよ。


叔父様の尾上松緑さんに声が似てるなと思ってました。(私は松緑さんもお気に入りでしたからね)


ある時、街で偶然、歌舞伎座にご出勤される吉右衛門さまのお姿に遭遇するという幸運にも恵まれたことがあります。


セーター(ミッソーニかな?それが嫌みなくお似合いでした)を着て一人でゆったりと歩かれておりました。


着物姿でなくても長官さまだぁ~❤️


しかし、誰も気づいてない。なんで?


私はと言えば、密偵のようにそっと後を着けたことは言うまでもありません。(ストーカーではありませんよ)


長官さまが無事に歌舞伎座の中に入って行かれるお姿を確かめると、安心してUターンしてきました。


またある時は、何故か道に迷い、ご自宅の前に出てしまうということが、二度もありました。


行ったことのある所なのに、何故か迷ってしまったのです。神の采配か?


お家も停まっている車も大変趣味の良いもので、「流石、長官さま」


こうしていると、いろいろな思い出が湧き上がってきました。


「播磨屋‼️」


これからもずっと残された映像と思い出を胸に生きていく密偵、じゃなくてファンの私です。


中村吉右衛門さまは、永遠です!