気持ちの変化

何度も何度も指名してくれて会ってるうちに打ち解けていって素の自分が出せるようになった。

冗談や仕事の愚痴とかも言えるくらいの仲になった。

ある日、ふと気付いたんだよね。
彼に会いたいと思ってる自分がいるってことに。
もえは彼に癒されていて落ち着ける場所だってことを。
指名とか関係なしで会えることがとても嬉しかった。
外でも会っていたし、相変わらずお店にも来てくれていた。
彼はもえの中で、いつの間にかすごく大きな存在になってた。

でも自分がお客の事を好きになるなんて、絶対あり得ないって思ってたし、そんな自分を認めたくもなかったから誰にもこの事を言えなかった。
同業の友達にもね。

徐々に徐々に

結局彼は私がお店にいた１年ちょっとの間、通ってくれた。
最初のうちは良いお客様。ただそれだけ。
特別な感情もなかった。

誘われて何度か食事に行ったけど嫌々だった記憶がある。今となっては申し訳ないが(笑)
めっちゃ太いお客だし、この人が来てくれなくなっちゃったらって思うと無下に断れなくて仕方なく行っていた。

まだ新人のもえには数少ないお客さんだったからね。

好きな人のこと

最初の出会いは、なんとお客様でした。
しかも第一印象は良くなかったんだよね…
手応えゼロって感じ。クールな感じの人で、会話もあまり盛り上がらなかったし楽しそうじゃなかった。
自分の30％位の接客しかしなかった。絶対もう来ないだろうって思ったし(笑)

ところが彼、次の出勤の時にロングで来てくれたの！
ホント予想外！
でも指名で来たのに、もえにあんまり好意持ってるとは思えなかったんだなー
一応指名だし、もえは結構頑張ったよ(笑)

今までの指名さんたちは皆、初めて裏を返してくれた時は、
また来てくれたんだぁ～ありがとぉ★とか、また会えて嬉しい★なんてお互い甘いこと言い合ってたな。

彼は何だかノリ悪いし、そんな感じじゃなかった。

そして…これまた驚くことにその後も頻繁にお店に通ってくれて徐々に仲良くなっていきました。