【「戦争を使わない世界支配」― ベネズエラに起きた“国家規模のスティング” ―】
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「うまくいったぜ(大笑)。
まさに映画『スティング』の世界。
誰が誰と組んで、誰を騙しているかわかる?」
(藤原直哉先生 Xのポストから)
──この一言が、今回のベネズエラ情勢の本質を驚くほど正確に言い当てている。
だが重要なのは、
「誰が誰を騙したか」ではない。
「どの層が“処理”されたのか」 である。
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■ 結論から言うと
今回の構図を一文でまとめるなら、こうなる。
マドゥロはトランプと組んで“麻薬カルテルを売った”
国民は騙されたのではなく、“物語から解放された”
これは陰謀論ではない。
戦争を使わず、国家を壊さず、犯罪構造だけを抜くための最新型の統治手法だ。
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■ これは本当に『スティング』なのか?
映画『スティング』の本質は、「観客にだけ真実が見えない多層詐欺」 にある。
今回のベネズエラも、構造は非常によく似ている。
表の物語
• 「独裁者マドゥロ vs アメリカ」
• 「反米政権 vs 米帝の圧力」
裏で起きていた現実
• 国家を食い潰していた麻薬 × 政治 × 地下金融 の切り離し
• 主権を使わず、戦争もせず、刑事フレームでの“回収作業”
つまり──
本当に騙されたのは、マドゥロに守られていると思っていた麻薬カルテルと地下勢力だった。
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■ マドゥロは「敵」だったのか?
ここが多くの人が引っかかるポイントだ。
マドゥロは、
• 理念型の反米指導者ではない
• 国家運営能力も正直高くない
• だが、**現実対応型の“生存者”**ではある
このタイプは、追い詰められると理念より「出口」を選ぶ。
選択肢は二つしかなかった。
• 国を壊し続け、内戦と破綻を深めるか
• 自分が汚れ役を引き受け、
カルテルを差し出すか
後者を選んだ可能性は、構造的には十分にあり得る。
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■ なぜ「DEA・FBI・刑事フレーム」なのか
これは、極めてトランプ型の発想だ。
• 政治交渉 → 主権の壁で詰む
• 制裁 → 国民が死ぬだけ
• クーデター → 内戦化する
そこで選ばれたのが、
「麻薬国家犯罪」としての処理
国家元首であっても、
革命指導者であっても、
犯罪主体なら拘束できる。
これは戦争でも革命でもない。
行政処理である。
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■ 国民は本当に「騙された」のか?
ここは、とても重要だ。
確かに国民は、
• すべての真実を知らされていない
• 裏の取引を理解していない
だが結果として、
• 暴力は減り
• 資源は国家に戻り
• 未来の選択肢が増えた
これは、
❌ 悪意ある騙し
⭕ 救命のための“物語操作”
真実をすべて開示すると社会が壊れる段階では、あえて国民を「観客」にする ことがある。
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■ だからこれは『国家規模のスティング』
ただし、こう言い換えるべきだろう。
• 詐欺師が主役ではない
• 観客を欺くことが目的でもない
👉 犯罪構造を解体するための多層演出
それが今回起きたことだ。
🎬 「国家規模のスティング」
しかも、流血ゼロを目指した最新版。
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■ この手法は、なぜ他国へ波及するのか
理由は一つ。
戦争が“使えなくなった”から
世界はすでに、
• クーデターも
• 内戦誘発も
• 軍事介入も
• 制裁による締め上げも
すべてコスト超過になっている。
特に中南米・中東は、壊せば必ず次の地獄が生まれる。
だから選ばれたのが、政治問題を「犯罪処理」に落とす手法
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■ なぜロシア・中国はこの枠に入らないのか
理由は明確だ。
彼らは「犯罪国家」ではない。
文明単位の統治主体だからだ。
• 犯罪は存在する
• 汚職もある
だが、
• 犯罪が国家を乗っ取ってはいない
• 国家が最終決定権を持っている
ここを刑事処理すると、**“処理”ではなく“文明破壊”**になる。
だからこの手法は使われない。
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■ 日本は「対象」か「処理側」か?
結論を言う。
日本は、処理対象になりかけたがギリギリで“処理側”に戻った国
理由は三つ。
1. 武装犯罪が国家を支配していない
2. 国民が暴力ではなく制度で怒っている
3. 外部処理より「内部修正」がまだ効く
日本は今、
• 処理される国でも
• 処理する覇権国でもない
👉 「次の統治OSを試す実験場」
この位置にいる。
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■ 最後に
「誰が誰を騙したのか?」
その答えは、こうだ。
• 組んでいたのは
現実を処理する側同士
• 騙されたのは
旧地下構造
• 救われたのは
国民と国家そのもの
これは陰謀論ではない。
戦争を使わない覇権処理の最新版である。
