白いちご。
それがね、甘いんですよ。
赤いのと同じように。
ああ、でもね・・・
イチゴは、赤いのがいいなと感じるのは
刷り込みかもしれないけれど、
そう、あるはずの「色がない」という
淋しさのようなものなのかな。
明日は、親しかった人の誕生日。
会うこともあまりなかった。
それなのになぜ親しいかと
疑問でもありましょうね。
なにせ、高校時代から互いを知ってましたから。
社会人になってからは
ほとんど会うこともなかったのですよ。
手紙は、たぶん本にしたら何十冊にもなるほど、
互いにね、書きました。
最期と知っても
会いにはいきませんでした。
そう、タイミングの問題もありましたけども。
そして、あまりに早い旅立ちでした。
その人の死を知って
ええ、ショックではありながら
ほっとしたのも本当のところ。
もう苦しまないでいいんだから。
この世ではもう充分力を尽くした!
星になったあなた、
楽になったかしら?
誕生日はずっと覚えてるよ。
昨年は忘れたふりでとぼけてみたけど
そのころもう、病魔に蝕まれてたんだ・・・。
このさきも、私は
あなたの歳をゆっくりと追い越していくからね。