まだ飛べない子ツバメを巣に戻し
目の開かない捨て猫を拾い上げ
赤ん坊の泣き声を聞くと駆けつける・・・。
弱い者を守るのは「女性性」そのもの。
誤解を招きそうないい方だけど
「男性性」の論理に基づけば、
分析と計算で、
「弱くてついてこられない」
と判断したら「切り捨てる」
「種のサバイバル」の原理からは
優れたDNAだけを継承していけばいい
ということになる。
けれど実は、
本当のサバイバルに必要だから
「弱い者を守る」という因子が
私たちの中に組み込まれているにちがいない。
だって、「宇宙」は無駄なことはさせないだろうから。
「守ろう」とする「優しさ」や「慈悲の心」によって
「守る」側は強くなる。
ある側面で「弱い」とみなされていたものが
別の側面からとらえれば、
実は「生存の牽引力になる者」であったりもする。
ものごと、事象には、
裏と表、陰と陽など
二面があるのはよく言われるが
実はもっと様々な側面があるだろう。
多面性はバランスを取るのに役立つ。
三人寄れば文殊の知恵などということわざも、
大勢のなかから良い知恵が出るということで
多くの見方があればこそ
そのなかに問題解決の切り口があるということを
表しているのだろうし。
多面体が究極の球に近くなればなるほど
どこにでも転がりやすくなる。
永遠の安定はなくとも
転がりやすいことで
常にサバイバルの問題解決の道を
見つける可能性が高まる。
「安定多数」とは、特定方向へのスピードを促進する。
大勢はそれを望んだのかもしれないが
実は非常にリスクを孕むともいえるのではないか?
ひとつの「面」だけが大きくなり
そのサーチライトだけが点灯すると
他の空間部分は闇になる。
地球(ほし)は丸い。
強者はいつ弱者になるとも限らない。
「不変の永遠」はない。
さまざまなことが常に変容し続けているわけだから。
そして表と思ってすすんでいたら
裏になってるということも。
メビウスの輪のように。
全てを包括的に解決する道はあるはずだけど
それが「ヒトの時間」の単位で、ヒトにとって
どういうことになるのかは、わからないね。
ならば、自分のハートに照らし
「魂が悦ぶ」と感じる時間を紡いでいこうかしら。
ちっちゃいトーチを掲げて・・・。