よし、いきます。
[革命のファンファーレ]紹介と感想
講演会が終わってからだいぶ経ってしまいましたが、その間何度も何度も読みました。時間はそんなにかけずに読めるんですけどね…。
まず、この本は、ものの作り方と売り方の話です。
いわゆるビジネス書になるのかな?
「じゃあ、私は別に何か作って売ってるわけじゃないし必要ないか」
ちょっと待った!
今やSNSの普及で、誰もが自分が感じたこと、良い、悪い、好き、嫌いを「発信」できる国民総クリエイター時代。
自分でも知らないうちに、多少なりとも何かを作り出していて、何かを売ってるんです。
本の内容で私が衝撃を受けたのは3つ。
(1)お金を稼ぐな。信用を稼げ。「信用持ち」は現代の錬金術師だ。
(2)過去の常識にしがみつくな。その船は、もう沈む。逃げろ。
(3)作品の無料化が進み、エンタメ業界は完全な実力社会になる。
です。
毎日の仕事が楽しくて仕方ない!って働けてる人がこの世にどのくらいいるか分からないけど、「お金」って多少なりとも嫌な思いをしながら仕事を頑張って、その対価として得られるものだとずっと思っていた。
だから、お金=信用を数値化したもの、という概念は思いもよらなかった。
でも確かにインターネットの普及によって潰れる業界が出てきて、これまで人間がしてきた嫌な仕事は機械化されてきてる。
「好きなことを仕事化するしか道が残されていない時代」に変化しつつあるから、やっぱりどう作るか、マネジメントするかは知っておいて損はないと思った。
クラウドファンディングについても、「自分の夢や挑戦をプレゼンして賛同者に資金を支援してもらう」くらいの知識しかなかったし言ってしまえば実際そうなんだけど、西野さんがクラウドファンディングを使う目的はそれだけではなかった、というところに驚かせられた。
西野さんは2016年10月に「えんとつ町のプペル」という絵本を出版しているんですが、その為の資金はクラファンで募っています。
リターンにサイン本をつけたので、支援者数によって初刷数が大まかに把握できる。ロスがない。
具体的に言うと1万部は発売前から既に売れてるわけです。
多分誰も着眼しなかったクラファンの使い方!
これは革命のファンファーレでも使われてるやり方です。
そういう発想無しに刷って、目測誤って「売れない、売れない」はやっぱりなんか違うなと思った。
クラファンのリターンだから形式上は自分で一旦買い取る形になるわけで、数千万円の領収書が手元に残る。それをInstagramにアップすれば…こんなインパクトのある広告は無い笑
それがニュースになることでAmazonでも発売前からランキング1位。
絵本業界は、5.000部売れたらヒットというくらい市場規模が小さいらしく、新陳代謝が起こりにくい。利益が出ないから、出版社も勝負しないし作家さんは1人で描くしかない。
プペルは世界初、分業制で描かれた絵本。「餅は餅屋」です。
でも、誰しも思っていたことだろうけど叶わなかったのは、上記の理由があったから。
西野さんが分業制でプペルを作ったのは、何で自分は1人で描いてるんだろ?っていうすごくシンプルな理由。
そしてそれが出来たのは、早々に「認知タレント」ていう立ち位置を放棄したから。「人気タレント」と「認知タレント」は違う。
クラファンとタレントの相性は実は悪く、その理由はタレントのギャラの出どころはスポンサーで、そうなると好感度が大事になってくる。
結果嘘をつかなければならない場面が増えてくる。
でも、今や全てがガラス張りの世の中、タレントの嘘はすぐバレる。その人はもう、「認知タレント」としては残れるけれど視聴者からの信用は失う。
人気タレントにはファンからお金が落ちるけど、認知タレントには落ちない。
それを見越して、嘘をつかず、そのためにテレビ露出は減っても嘘をつかなければならない環境には身を置かず、信用を積み重ねてきたから西野さんはクラファンで成功した。
嘘をつかないから自分の意思は明確にする必要があり、アンチも増えたけどアンチも利用する。
アンチが発信すればするほどニュースになるから。
プペルは発売から3ヵ月経たないうちにネットで全ページ無料公開し、業界は大混乱で大炎上。
さらにプペルの著作権放棄。
誰がどこでどうプペルを使おうが、オッケー。
一見行きあたりばったりに見えるこの行動がすべて計算された上でのことである、というのが西野さんの怖さ。
まあ、思いつきでやることもあるんだけど、すべて西野さんの中でピンと張ってる1本の線から外れることはない。
この人の頭は少なくとも5年先をいってる。
既にもう何十個も手を持っていて、それをひとつずつ出してきてる感じ。
無料化したことで売り上げが更に伸びたというのもまた面白い現象!
その時もクリエイターさんたちからめちゃくちゃ叩かれてたけど、結局私達はいつも既にある程度の情報を知っているものにお金を払ってるんだから、良ければ買うし良くなければ買わない、それだけのこと。
蔦屋書店なんかができてソファーに腰かけながら最初から最後まで本が読めても内容が良かったら手元に置きたいと思うし、YouTubeで無料で見られても聞けても良かったらCD、DVD買う。
あ、あと作品は生み出して終わりじゃない、お客さんに届くまでの導線作りを怠るな、作品の育児放棄をするな、も大共感でした。
西野さんは誰よりもファンタジー、ハッピーエンドを愛しているけど それには「現実」が伴うこともきちんと知っている。だからとにかく努力する。
考えながら同時に動いてる。
私は割と現実主義です。
娘にも、夢を持つことの大切さと同時にその時ぶつかるであろう壁についても話してきました。
大人になって「こんなはずじゃ…」っていう方がよっぽど可哀想だと思ったから。
柵の向こうにプールがあったとして、娘に「危ないから絶対行っちゃダメだよ!」って言っても多分彼女は柵を乗り越えてプールに行くでしょう。
だったら、泳ぎ方を教えてあげた方がよっぽど良い。
これ、子持ちの友達になかなか理解されないんですが(^^;
話がズレましたが、夢には現実が伴う、っていうことを親が子にしっかり教えなくちゃいけない。
ファンタジーは、西野さんが徹底的に与えてくれます(^_-)子供だけにじゃなく、大人にもね。
ワクワク、ドキドキさせてくれます。
プペルも革命のファンファーレも、西野さんは売りに行ってるので広告に関しては何重にも戦略を張っています。その仕組みも凄いとしか言いようがない。
本屋さんなら数週間で目に付かない棚に追いやられてしまう本が、プペルには西野さんが考えた売れ続けるための工夫がされているから、ずっと売れ続けます。
更に言うと発売から1年以上経って尚、進化し続けています。
そのへんの仕掛けも本に書いてあります。
スゲー!!ってなります(≧∇≦*)
ちなみに今現在、プペルは30万部、革命のファンファーレは12万部(多分もっと増えてるかも)。
他にも、感心したり鳥肌立ったり驚いたり、とにかくあまりにも新しい考え方で読むだけで発想力がつくと思うし、ものや事象の見方が変わります。
ビジネス書なんて初めて読んだけど、ヘタな自己啓発本読むなら絶対、コレです。
終わり!



