第53回 全国氷彫刻展夏季大会ホテル時代の後輩との嬉しい再会は、今までで最高の七夕だったかもしれない。おそらく、世間からすれば、氷の彫刻はどうせ消えてなくなっちゃうし、ああ、それが儚くていいのね、くらいに思うのかもしれない。だが、それを製作している職人達が、大会に参加するまでのバックグラウンドを知ったら、作品を見る目も変わることだろう。そう、氷彫刻は、溶けてなくなろうとも、見る物者の心に目に見えない何かを残していく。見る価値のある芸術である。出来ればまた、新宿で氷彫刻展が行われることを願っている。