石川県かほく市大崎の大崎海岸で、金沢市の20代の夫婦が落とし穴に落ちて死亡した事故で、事故直後、現場に駆け付けた友人らが救出しようと自力救助を試みていたことが分かった。友人らは砂の量が多過ぎることなどから断念し、119番通報していた。死亡した妻と友人らが掘った穴は深さ約2.5メートルあったが、夫婦は逆さまになって半分以上砂に埋まっていた。2人の死因は窒息死で、県警は重過失致死の疑いで友人から事情を聴いている。
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亡くなったのは金沢市湖陽1、会社員、出村裕樹さん(23)と妻で事務員の里沙さん(23)。県警津幡署などによると、里沙さんと男女6人の友人は27日午後、9月1日に24歳の誕生日を迎える出村さんを驚かそうと穴を掘った。安全のため底にはマットを敷いたという。穴をシートで覆い砂をかぶせた後、通行人が進入しないようスコップを立て、里沙さんが出村さんを連れてきた時の目印として穴の上にペットボトルを置くなどした。
里沙さんと友人たちは一旦帰宅。午後10時ごろ、穴掘りに加わらなかった人も含め友人約10人が穴の近くに集まり、里沙さんが自宅から出村さんを連れて戻るのを待った。出村さんが穴に落ちたらクラッカーなどを鳴らし、誕生日を祝福するつもりだったという。
27日午後10時半ごろ、出村さん夫婦が一緒に転落。悲鳴を聞いて友人らが駆け付けると、穴の半分以上が砂に埋まっていた。友人たちは、付近で花火をしていた人たちにも手伝ってもらい、スコップで掘り出すなどしたが、砂の量が多く、穴が崩れて自分たちが埋まる2次災害の危険も感じて119番通報したという。【松井豊】
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