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部屋の片づけをしていて見つけた以前読んだことのある小説です。
帯の宣伝文句に誘われ、ダイヤトリック物かと思って駅のキオスクで買ったものの、内容はかなりヒドイものです。
ストーリーは、ある天才スジ氏がミステリートレインを企画し、それが乗っ取られて列車毎行方不明となってしまいます。列車が消えてしまう!という壮大なものですが、その結末が、まさにお粗末。
ネタバレで書きますが、見た目は電気機関車の牽引するブルートレインで、乗客も関係者も沿線で待ち受ける鉄道ファンもブルートレインだと思い込んでいるものの、実は183系電車で片側側面だけをブルーに塗装しただけのものなので、ブルートレインを必死に探しても見つからない、というものです。
いやいや、この作者は、側面をブルーに塗っただけで我々鉄道ファンが騙されると思ってるのか?
183系電車とブルートレインの差は色だけだと思っているのか?
正面から見たらどうなってるんだ?
先頭の牽引機と183系の先頭車は全く形も違うし、長さも違うぞ。
中間車のパンタグラフはどうなってるんだ?
疑問点は書ききれないくらいありますよね。。。。
今までに「面白くない」と思った小説は確かにありますが、この小説に関しては、「正直、お金を返して欲しい」と思いました。
ハッキリ言って、この作者がこれくらいの知識しか持ち合わせいないんだったら、鉄道ミステリーに手を出して欲しくありません。
まあ、作者だけじゃなくって、企画発売を行った出版社も出版社ですが。