・起業を考えている連中に言っておくが、圧倒的な確率で企業は失敗する。
・商品やサービスだけを欲しがる消費者はもういない。21世紀の消費者はますます、自分の価値観に合い、それを支えてくれる使命と信念を持った企業や団体と繋がりたがっている。これらの顧客が望むのは、自発的にあなたの仲間になり、成功の一員になることだ。あなたの側は、顧客がそうした行動をとるだけの魅力的な理由を与える必要がある。力強い使命を掲げることで、人々に目を向けさせ、彼らを熱心なファンに変えることができる。会社が世の中に影響を及ぼせるようになるまで生き延びたければ、まずは心を揺さぶるような革命の戦いをビジネスの核に据えることだ。
・アドバイスは無視しろ、絶対に自分の方がよく考えている。
・成長を一気に加速させようという時期に仲間と責任を分担できたからこそ、僕らはこんなに早く大きくなれたのだ。強く、団結したチームで起業すれば、本当に世界に足跡を残すことができる。
・自分のパイを自分で焼けば、一つのカテゴリーでトップに立ち、業界の旗手になり、盟主になれる。そうなった時、自分がいるカテゴリーの繁栄を狙えば会社は成功する。しかし、自分ばかり売り込もうとすれば会社は失敗する。
・会社の力強い使命と、財務に対する十分な理解、瞬時の対応力があれば、事業計画なんていらない。
・起業するなら、全ての資金を最大限に活かす方法を身につけ、自分たちより経営基盤の固まった既存企業の10倍、手持ちのキャッシュから効果を引き出す必要がある。資金は会社の血液であり、酸素だ。
・制約があるという状況は見かけによらず有利で、革新性と独創性を発揮するチャンスなのだ。制約を心から受け入れよう。積極的に生かせばいい。
・異常なほど事業のことを考えてこそ、立ち上げの時期を乗り切ることができる。なんでも自分たちでやり、自力で、それも素早く学ぶ必要がある。
・営業のことは忘れろ。最高の商品、良いサービスを用意することが最大の営業である。事業がうまく軌道に乗らず、盛り上がりが起きないようなら、肝心の商品やサービスの改善に力を入れるべきだ。
・自分や共同創業者が現場の動きの近くにいるようにすることだ。
・立ち上げから数年は、世界レベルのビールを作ることだけに力を入れた。
・『敵がいるのは良いことだ。人生のどこかで何かのために立ち上がった証なのだから。』ウィストン・チャーチル
・同じことばかり繰り返さないことだ。事業が大きくなる間も、学び続け、リスクを取り続けなければならない。リスクを完全に避けようとすれば、むしろ失敗に直結する。筋のいいリスクを取ることで士気が高まる。自分のビジョンと理想でチームを動かすのだ。リスクによって集中力が高まり、鋭さが増す。落ち着いた気分になっているこそ、次のリスクを冒さなければならない。
・やり方を変えずに、望むようにやって妥協しなければ、いずれはファンが見つかり、ファンもいずれは僕らを見つけてくれると確信していた。失敗するのなら、自分たちのやり方で、自分たちが心の底から信じたことをやって失敗するつもりだった。ただ、成功を疑うことはなかった。信じていたからだ。
・財務に関しては、ルールを破ろうと考える前に、ルール通りのやり方を体得し、ヨーダの域まで高めなければならない。
・基礎的な財務スキル5つ。マスターするまでは、会社を始めようなんて考えちゃいけない。①キャッシュフローモデルを作る、②損益計算書と貸借対照表を読む、③商品の原価を計算し、売上総利益率と売上高純利益率を割り出す、④バーンレート(資金燃焼率)を計算する、⑤損益分岐点を計算する。
・キャッシュこそ絶対王者だ。キャッシュとキャッシュの管理に全身全霊をかけること。キャッシュに関する注意点としては、①顧客の支払い条件、②仕入れ先への支払い期限、③法人顧客を口座引き落としにする、④柔軟な金融機関を使う、⑤銀行預金残高調整は毎日する、⑥コストの増加に備え、事前に口座に金を用意しておく。
・人が本当に金を払って手に入れたいと思う商品やサービスがあるのに失敗するとしたら、理由は二つ。在庫に金をかけすぎることと、売掛金を増やしすぎることだ。販売先との全ての取引は、前払いにする。
・資金の調達先について。1つ目は、さまざまな公共機関、企業振興機関、地方自治体、政府系機関が提供している助成制度だ。2つ目は、銀行。3つ目は、自分の会社の中から資金を捻出する方法を探すことも必要だ。4つ目は、原材料の仕入れ先。5つ目は、リース後購入だ。
・値下げすると、全てを安売りすることになり、後戻りできなくなる。
・より高価な選択肢を作ると、顧客が元々欲しがっていた商品の中から高い方を選ぶ可能性が生まれ、売り上げが自動的に増える。
・機械費用の問題は財務だけには留まらず、資金繰り、場所、リソース、人、時間、その他の要素全てで1つの機械費用が生まれ、何かを決めるたびに、幾つものことが不可能になる。
・ブランドとは、あなたの会社や、あなたのすることに対して世界が抱く感覚的な理解の集合体だ。
・全てがマーケティングだ。どんなものでも顧客とのつながりを深めるために利用できるという意味である。そして、自分の行動の全てに使命とブランドイメージを焼き付けなければ、共感を呼び起こし、結びつきと勢いを生み出すことはできない。
・顧客ではなく、ファンを作れ。
・顧客と関わり合い、繋がることで、革命の戦いに加わってもらえる。
・その他大勢でいるのが嫌なら、リスクを冒せ。「批判されるかも」だとか、「誰かが嫌な思いをするかも」だとか、余計なことは考えるな。信念を曲げず、やると決めたことに勇気を持つことだ。安全運転なんて負け犬のすることだ。
・まずは使命だ。商品じゃない。丁寧に情報を与え、溢れるほどの情熱を伝える。
・無料のウェブコンテンツが大チャンスに繋がったという話は全く珍しくない。
・必要なのは、自分とチームが共感でき、顧客からの共感が期待できる行動をとることだ。自分の使命から離れず、自分の使命に忠実でなければならない。他人の考えなど無視して良い。
・新時代の破滅的パンクのためのセールス論。①商品に集中する、②隠さず、誠実に、③価格競争はしない。
・社員が愛着を感じないような事業では、顧客はそもそも見向きもしてくれない。だから、まずは社員のことを考え、顧客のことはその次に考えれば良い。
・パンク起業家の三本柱。①企業文化、②核となる商品の質、③粗利
・企業文化とは集団としての価値基準と共通認識のこと。文化は一貫性のある行動をしているうちに副産物として生まれ、すべての行動を通じて育ち、時間をかけて発達していくものだ。
・企業文化を守り、より優れたものにする要素を5つ紹介する。①完璧に明確な使命、②こだわりが価値、③革命に加わる、④パワー・トゥ・ザ・ピープル(社員の仕事への取り組みや献身性、会社に残ろうとする動機、生産性を最大化させること)、⑤文化づくりを優先事項に(企業は立ち上げの段階から文化づくりを優先事項に入れなければならない。まずは創業者自身、そして初期の社員が企業文化の源流になるべきだ)
・文化づくりはマーケティングなのだ。そして、文化はブランドだ。今や文化には、広告よりもずっと顧客の共感を生み出す力がある。
・社員が自分たちの仕事を愛さなければ、顧客が愛してくれることは絶対にない。
・ブリュードッグの採用条件を簡単にまとめると次の二つだ。ブリュードッグの使命に対して、僕らと同じ情熱があること。企業文化にしっくり馴染むこと。
・「オン・ボーディング」とは、新しいメンバーを会社に迎え入れるための仕組みを意味する。新入社員用資料は、経営者が自分の手で、自分の言葉で書き、ビジョンを反映させよう。
・会社の創業者やチームリーダーに求められる資質について。①チームに命懸けの覚悟を持たせることができるような、最高に魅力的なビジョンを掲げよう、②分かりやすく、頻繁に心の底から褒め、励ましていることが伝われば、計り知れない力が生まれる、③リーダーが貴重な時間を割いてくれれば、大事に扱われていると感じる、④セーフティーネットになる、⑤優秀な人材をチームに加える。チームの働きは、1番能力が低いメンバーのレベルか、それより少しマシな程度のところに落ち着く。優れたリーダーには、際立った人材を連れてくる才能がある。企業の政治は採用判断の良し悪しで決まる。出来損ないばかりを雇っていれば、会社も出来損ないになっていく。⑥主体的である。優れたリーダーは、間違ったことが起きた場合、建設的な助言をして人を育てる機会にする。そうすることで、どうすればより適切な判断ができたのかをチームが理解し、次の機会により適切な判断を下せる可能性が高まる。
・創造性を発揮し、未来を見通し、人と違うことを考えよう。
・機会費用という考え方はビジネスにおける人間心理を考えるときにも重要だ。他人がこちらに向けてくれる関心は限られているから、賢く活用しよう。顧客が新商品の情報をキャッチできる量も限られている。あまり頻繁に新商品が出て、商品の選択肢が広がりすぎると顧客は消耗して疲れ切ってしまう。
・すべての重要な財務指標に定期的に目を通すために、月次決算書を作ることは非常に効果的である。月次決済書は、月末から7日以内にまとめなければ意思決定の役に立たなくなってしまう。
・本書で僕は、人のアドバイスは聞くなと言った。それは無条件で、ここに書いていたことすべてに当てはまる。だから、あなたがもし本当に賢明な人なのなら、本書全体を無視するべきだろう。
・(解決)インセンティブがあれば人は努力する。しかし、裏を返せば、インセンティブが効かないと努力しなくなってしまう。ここに問題がある。仕事を始めた最初のうちは様々なものが不足しているから、インセンティブは効きやすい。しかし、「もうこの辺でいいや、、、」となればインセンティブはもはや機能しない。インセンティブは即効性がある。しかし、すぐに役立つものほどすぐに役に立たなくなるのが世の常だ。どうすれば普通の人々が高水準の努力を持続できるのか。ここに問題の焦点がある。僕の考える解決策は一つしかない。それは「努力の娯楽化」という発想の転換である。