駿河の国をwebで歩く(25)「岡部」その1 | れいんぼうの部屋

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釣りの記事をメインにしようと思っていましたが
釣り以外の記事の方が増えています。

「仲間の釣行記録」の見出しURLです。カット&ペーストで
https://ameblo.jp/rai-trout/theme-10112228739.html

「東海道まちあるきweb」の古地図を使って現代の静岡をwebでバーチャル散歩。

 

***古地図は次のサイトを開いて見ている***
「東海道まちあるきweb」(https://tokaido-guide.jp/about)
は「静岡市観光・MICE推進課」と「藤枝市街道・文化課」が作成。

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上の古地図のリンクを開いて「岡部宿」を選択して散歩する。
 
 
今回はいよいよ「岡部宿」へ入る。

 

宇津ノ谷トンネルを抜けると藤枝市岡部。

岡部宿に入る。

古地図も岡部宿の地図を開く。

 

古地図の右端が宇津ノ谷峠の続き。

場所は蔦の細道や旧東海道の宇津ノ谷峠を下りてきた坂下地蔵堂からちょっと下った所になる。

 

古地図に「万松院」という寺が描かれている。

岡部には同名の寺が岡部町子持坂にあるが、その寺の分院だったのか(?)

現在のこの辺りに寺を見かけることが出来ない。

 

子持坂の「萬松院」は鎌倉時代から、この地を治めた「岡部氏」や「朝比奈氏」のゆかりの寺。

 


〇坂下地蔵を後にして500mほど進み、国道を渡ると横添地区へと入る。

 

宇津ノ谷峠を越えてすぐのところに鎌倉末期の山城(砦)があったらしい。

街道を見張る城にうってつけの小山があるが、その山城だったのだろうか(?)

探してみたが城の痕跡も見つからず古地図にも描かれていない。

 

〇宇津ノ谷峠を下った所にある山

 
岡部川の北岸沿いをしばらく下ると国道1号線から分岐した新道に出会う。
さらに、200m進むと岡部茶販売所の手前に「東海道岡部宿案内板」がある。
 
〇岡部茶販売所の駐車場
 
案内看板を読んでみます。(抜粋)
【岡部宿のあらまし】
岡部宿は1602年に宿の指定を受けた。
岡部宿は当初、川原町・本町・横町の3町で構成されていたが、交通量の増加から寛永年間に内谷村が加わり東海道の要衝として栄えました。
【当時の宿場の様子】
1843年の調べによると、約1500mの町並みの中に487戸・2322人が住み、宿場の両端に枡形が設けられ常夜灯や
高札場が置かれていた。
中心部には本陣が2軒、脇本陣が2軒、問屋場、飛脚、一般の人々が宿泊する旅籠屋などが軒を連ねていた。
 
この看板のあたりに岡部の一里塚があったらしい。
 
古地図の街道に十石坂と書かれている北側に「最林寺」が描かれている。
 
〇十石坂観音堂

 
謂れが書かれた看板が2つ立っていたので読む。(抜粋)
<十石坂観音堂(じっこくざか) 町指定文化財 昭和48年4月指定>
入母屋造りの瓦ぶきの観音堂で江戸時代末期の作と思われ、中に二基の厨子が安置されている。
(厨子1)中央にある厨子で、宮殿造り。屋根は入母屋造り、柿ぶき(こけらぶき)で二重垂木、妻入で彩色がほどこされ江戸末期の作と思われる。
(厨子2)観音堂の向かって右側にある。宝形、板ぶき屋根、黒漆塗りで江戸の中期以降の作と思われる。
<河野孫園碑文>
河野孫園は、駿府町奉行が駿府地誌の編さんの際に、岡部の属する益頭郡を担当した人
 
古地図を見ると街道の「十石坂」を過ぎると「河原町」の文字を見ることができる。
古地図を見るとこの辺りに岡部宿の見附の「枡形」と「常夜灯」が描かれている。
 
〇今もこの辺りは「川原町」と呼ばれていて道路脇に「桝形跡」の説明碑が建っている。

300mほど進むと岡部川をまたぐ橋に出会う。
 
[岡部橋]
 左右の山が狭まり、50mほどの間隔に岡部川と東海道が通る。
 
川を渡る前に右に入ると古地図にも描かれている「三星寺」が現在も建っている。
「三星寺」は現在、住職不在の曹洞宗の寺。
 
街道に戻り岡部川に架かった橋を渡る。
 
〇岡部橋の欄干には浮世絵の看板がかかっていた。
 
岡部橋は古地図にも描かれていて古くから利用されていたことがうかがえる。

橋を渡った所に不動尊へ通ずる階段がある。
〇立光山不動尊
 
階段を登るとお堂が建っている。
 
〇不動尊
 
岡部橋の30m下流にも狭い橋が架かっている。
ひょっとしたらこちらが旧道?
とも思ったが確証は得られない。
 
古地図を見ても街道から不動院まで距離があり、地図が正しければ現在の岡部橋より北側に東海道があったことになる。
 
この狭い橋を西に進み右に入ると浄土宗の「専称寺」がある。
専称寺は、1595年の開山で「一ト火(ひとひ)灸」として親しまれている。
 
古地図にも「専称寺」は描かれている。
 
 
次回は「岡部宿」の本陣などの核心部を進む。

 

 

 

*******参考*******
「駿河の国 東海道 (見て歩き)」(http://www7b.biglobe.ne.jp/~rainbowhp/tokaido/tokaido01.htm)
は私が10年ほど前に作った静岡市を中心に東海道周辺の写真を集めたまち歩きのサイトです。
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