無題。暗く寒い部屋に帰る。「まるで停電かな」などと思う。携帯の明かりでスイッチを探す。寂しい暗がりは、白い光が寒々と広がる。コートを掛けたハンガーの向こう。冷たい壁には、夏の思い出。ストーブを灯す。ちょっと部屋の明かりを暗くしてみる。蝋燭のように灯る温もり。「停電だったら楽しいのに」などと想う。