日々問われる世界


嫉妬して
嫉妬されて
憎しみ合って
愛し合う


希望に胸を膨らませながら
絶望に打ちひしがれ
一瞬の歓喜に震え
悲しみに涙する


必死に高みを目指して
それでも快楽に溺れて
裏切って
裏切られる




そして
僕が死ぬとき
僕がしたこと全部を
愛してあげる




(デリー/インド)

日々問われる世界



自分が自分でいるために

僕らはいろんなものを諦めなくてはいけない


僕にはできないことがある

僕にはなれない自分がいる

僕にはどうしようもないことがある



それは僕が僕でいるための覚悟だ



(プティア/バングラデシュ)
僕らの辿ってきた道


坂の上の雲〈1〉 (文春文庫)/司馬 遼太郎

きっと、

みんな一つになれた

みんな人のために生きた

みんな人のために死ねた

みんな生の意味を見つけていた


*日露戦争の死者   88,429人






みんな一つになれない

みんな自分のためにしか生きれない

みんな自分のためにしか死ねない

みんな生の意味がわからない


*現在の日本の自殺者 年30,000人



日々問われる世界

どんな未来も
笑顔をあげよう

期待したってなにも来ない
そのままの自分でいれますように




日々問われる世界


人はどこまで自由になれるか?



どんなに高らかに自由を叫び、
どんなに世界を自由に飛び回り、
どんなに何ものからも拘束されたくないと願っても、
僕らは必ず壁に突き当たる



それは、
生まれつきのものだったり、
他の人のことだったり、
自分の人生だったり、
究極的には自分の死であったりする



それを
どうにかしようとあがけばあがくほど
自由にならない自分の姿に絶望する


自由は時として罪であり苦痛である



でも、
それを、どうにもならないものを正しく知り、
その中で自分の自由を探すとき、
自分の自由の大きさに気づかされる


制約の中に本当の自由が見えることがある
そして、本当の自分もその中に見えたりする



そんな自由じゃなくて自由な自分を
自然に受け入れられるようになったとき、
僕の旅心は終わるのかも知れない