久々に家電量販店へ行った。あっちをうろうろ、こっちをうろうろして、ようやくお目当てのものを見つけることができた。
目的を果たしてからが、この種の店の醍醐味だと思う。上の階から順にぶらぶらめぐっていくと、ふとおもちゃコーナーに通りかかった。何とも楽しそうなおままごとセットがたくさんあるではないか。
そういえば、うちではこういうおもちゃをお店で買ってもらった覚えがないことに気づいた。
子どもの頃、家の倉庫には大きな段ボールがしまわれていて、その中にはいろんなおもちゃの箱が入っていた。あれはなんだったんだろう?
父が洋品店を営んでいたので、問屋でおもちゃをまとめ買いして、折に触れてプレゼントとしてくれていたのかもしれない。
倉庫のそれは秘密の玉手箱で、何かが置いてあると思うだけでわくわくしたっけ。
でも、そういうおもちゃより、子どもの頃はまっていたのは、自分で作る着せかえ人形だった。
女の子の絵を描いて、その子のために自分の好きな服を描いて、肩のところに引っかけるツメを作って、あれこれ着せかえていた。
絵のセンスはまったくなかったと思うが、あの頃がもしかしたら人生でいちばん夢中に絵を描いていたかもしれない。
そんな遊び方もいま振り返ると自分らしいなあと思う。

