年を明けてから、またしばらく放置してしまった。
年明けてすぐに、祖母が亡くなった。
98歳だった。
自分の中では、機能不全家族の元凶と思っていた存在だった。
祖母には常にネガティブな感情しかなった。
仕事始めも間もない日、通勤中の車を止め、突然かかって来た母からの電話に出たら、祖母が亡くなったと連絡だった。
俺は、生前の祖母をとにかく嫌っていたので、訃報を聞いた時は、驚きも悲しみもなかった。
訃報直後は正直、葬儀には参列したくはなかった。
しかし何とか通夜の式場に行き、棺の中の祖母の姿を見て、俺は唖然とした。
そこにいた祖母は、生前俺の知る祖母とは全くかけ離れていたのだ。
正直、「誰?」って感じで、まるで全く知らない人の葬儀に来たような感覚だった。
「俺の知る祖母はもういないんだ」と心底実感した瞬間だったのかもしれない。
その瞬間、長年抱いていた祖母へのネガティブな感情が一気にスーッと抜けていき、自分に絡まっていたネガティブの鎖が次々と外れていく感じがした。
負のしがらみ、負の連鎖がなくなり、葬儀当日は余計な事は考えずに式に出られた。
生前は「葬儀にも墓参りにも絶対行かねー」って思っていた俺が、四十九日の法要にも自分から志願して参列した。
来年の一周忌にも、もちろん参列するつもりでいる。
邪念しか抱いてなかった祖母には、今は無心の状態でいる。
亡くなって2ヶ月経つが、今では祖母の死に素直に、そして邪念もない、まっサラな気持ちで向き合えてる自分がまだ不思議に思える。
数えて100年、人生を全うし過ぎなくらい、全うしただろうと思う。
今は実家にも、ちょくちょく帰っているので、今度帰った時は仏壇に、祖母の好物だった焼き芋でも焼いて供えてやろうかな。