Factory Girl
アンディ・ウォーホルのミューズで、
1960年代のアメリカにおけるファッションアイコンだった、
イーディ・セジウィックの伝記映画。
主演は現代のファッションアイコン、シエナ・ミラー!
名家出身で美人、社交界の華として生まれつき、女優として、
モデルとして成功を収めるイーディ。
一方で、常時タバコをスパスパ、ファクトリーでヤク中になり、
おまけに破産して、
ストーリーの最後には世間から見向きされなくなる。
この映画は女の子が好きそうなオシャレ系映画に
カテゴライズされると思うんだけど、
「プラダを着た悪魔」みたいなビタミン・ムービーでもなければ、
ヘップバーン系シンデレラ・ストーリーでもないし、
ヒュー・グラント系ラブコメディーでもない。
私がこの映画を何度も観てしまうわけは、
イーディの単純さ(純真さと言ってもいいかもね)と
自己破壊行動(自虐衝動)に共感するから。
イーディはアンディ・ウォーホルからのラブコールを受けて
スターになっていくけれど、
アンディはイーディだけに忠実な男ではなかった。
イーディがミュージシャンといい感じになった後は、
さっさと新しいミューズを見つけてしまう。
一時的な熱烈ラブコールを真に受けすぎたイーディは、
アンディに見捨てられたあと、
ヤクの量を増やし、どんどん堕落していく。
美しさも、損なわれていく。
そして、堕ちた姿をアンディに見せつけ、
「これが、あんたが破滅させた女よ!」
と怒りをぶつける。
ピュアだから、人の言うことを信じすぎて、
裏切られた時にものすごく傷ついて、
自己破壊行動に走るイーディ。
こういうとき、置いてけぼりになった女が
「ふんっ あなたの知らないうちにあなたを追い越して、
幸せな姿を見せつけてやる!」
って思えればいいよね。
だけどイーディみたいな自虐衝動って、
多かれ少なかれ、やさぐれた女が
持ってしまうものではないでしょうか。
私もやさぐれるとアルコールとニコチンを大量摂取。
栄養のある食事をつくるなんて、「あーめんどくせー」
ってなっちゃうんだよね。
「肌なんて荒れればいい、お腹空いても死にはしないし、
体ボロボロになっても別にいーもんね!」
てな感じに。
まあさすがに肌の荒れとか体型の崩れとか、
目に見える変化が出てくると、
ハッと目が覚めて元に戻るんだけどね。
でもイーディの行動原理はわかる気がするんだー。
自分にもこういう要素が潜んでいることを理解したうえで、
前向きな行動を選べるようになるといいよね。
ジャンキーでも魅力的なイーディ。
彼女がみんなに愛されていたことを、
ちゃんと自分で理解することができていたらなぁ……


