『光る君へ』第35回 中宮の涙
見所満載でした。
- 平安ファイト一発
- 彰子様の一条帝への電撃告白
- 一条帝の受け止めと
- お渡り途中の雪景色の横顔
- まひろ、道長の不義の子談義 など
気が付いたらまだ、あーだこーだ考えてる自分に気づき、まとめを書き記して打ち止めしたいと思いました。今後の放映の中でそのうちはっきりする事を いつまでこね回しても、ね
以下ツラツラと普段にまして読み手を考えない記述になります。長いです。
で、
●道長くんが賢子を実子と気づいてるか。
私は「とっくに気づいてる」と思って観てます。
- 宣孝さんのおめでた報告の直後、可能性に気づく
- 賢子を膝にのせながらまひろの動揺ぶりに確信
- 知ってることを仄めかす女童提案(いつでも面倒みる用意あるょ)
役者さんの演技(表情・目線)からの私の受け取り・推測であって、ズバリの台詞はないです。(気づいてない方向の解釈も思いつきます ※1)
まひろの様子を見ながら
道長くんと賢子の関係を
打ち明けさせようとしてる印象も受けました。
機会を作ってる。まひろは隠したいようです。
ここまでがまひろ出仕前の出来事。
かたや、まひろ。
賢子との親子関係は良好とは言えない様子。
でも親として、こうあれかしの思いはあって
「いろいろなことを知って、自分で自分の道を選びとれるような娘に」と(弟から勉強できても幸せになれんよと冷やかされる)。
大きな愛をくれた宣孝さん。別れを申し出た彼女に”まひろの産んだ子は誰との子でも自分の子、一緒に育てよう、わしと育てるのは嫌か?”と言いました。ほれておるから丸ごと受け入れるとはこういうことだと、受けとめ許すという形の愛を示してくれました。
亡くなった時、まひろは妾なので葬儀にも呼ばれず、北の方からの使者により逝ったことを知り、「父上は?」と尋ねる賢子を抱きしめ、泣き崩れたまひろ。
許されても消えない宣孝さんに申し訳ない気持ちと感謝、尊敬と情愛を抱き「賢子は宣孝さんの子」としておきたい気持ちがあると思ってます。
少なくとも賢子がもう少し成長するまでは。
賢子が養父との記憶をどのくらい残しているかなど、賢子情報を今後待たねばなりませんが、もし早々に道長くんのことを知らせた・察せられる状況に置いたら、「自分の道を自由に選んで生きる」妨げにならないか。
オプションとして、最高権力者の娘、中宮の異母妹、帝は義兄というのは、強烈でしょう。何が得意か好きか、自覚も分別もないまま、あらぬレールを敷いてしまわないか。
まひろの目の前には、優しく大人びた性質ゆえ気持ちを周囲に明かせなくなった彰子様がいます。
私だったら心配です。
母さんは父さん(宣孝)を好きじゃなかったの?なんで蔑ろにするようなことをしたのなどと、手垢のついた想像ですが、賢子が悩み傷つく場面もあるかもしれません。(賢子ちゃんは直情直球タイプの片鱗がみえますが)
今は、賢子を道長くんに近づけたくない。
そう思ってるように思えました。
●なぜこのタイミング(若紫執筆)だったのか
道長くんが賢子は自分の子と勘づいている線でドラマを観ていたわけですが、『なんで今』知らせる気になったのか不思議でした。
バレてようがなかろうが根性で黙秘を決めこむと思ってたのに(笑)
ここで一つ思い出したのは、光る君物語の新刊("夕顔")について部屋に質問にきていた一条帝との会話の流れ。
まひろは我が子のためなら命懸けになれるのが親心だと答えます。
そうだ!親心だ。
道長くんは今回、娘(彰子)のため命がけの願掛けロッククライミングしています。
まひろもきっと、自分のなつかない娘の行く末に、私は賢子にいま何がしてやれるか、思い巡らせたのではと思いつきました。
出来立てほやほや巻は”若紫”。
物語冒頭、光源氏は病気を治す祈祷を受けるため都を出て山奥に向かいます。そして幼い紫の上発見。"犬君が…"。
おぅ俺のことかと道長くん気づくでしょう。
しかし読み進める道長くんは、悪魔のような取り合わせの展開にドツかれます。
紫の上引き取りは難航し、光源氏は一旦都に戻って、里下がり中の憧れの藤壺の宮と逢います。そのため藤壺の宮は光源氏との子を身ごもってしまい煩悶する様子が語られるのです。
さて。
藤壺の宮と光源氏は、彰子と親王を連想させます。帝は以前「光る君は朕の息子のことか?」と問うています。
なので献上品検閲中の政治家道長くんがまず問います。
『この不義の話はどういう心づもりで書いたのだ』
桐壺の巻の、既に起こった政治状況の事実の描写はともかく、これから先の、彰子と親王の下種な可能性を示唆しているのであれば…。さぁどう処したことやら。まひろの現時点での政治的口出しをどう思うのか。(懐妊したらふたりのことは取り組まねばならない案件ですが。)
まひろの返事は『自分に起こったこと』『みな物語の種になります』。
(えー目前で母が殺されたことも友の死体を埋めたこともですかっ^^; コワイ)
その線で読めというなら、若紫巻の光る君は道長くん絡みであり、物語はまひろとの歴史をたどっています。
「え?!まひろ、白状するんだ」私驚愕。
物語の藤壺の宮が逢瀬に悩むあたりの朗読はまひろの声で、背景には大写しの藤の花が開く美しい映像が流れていました。まひろにとっても石山寺のことは大事な思い出。
しかし道長くんは前の質問の流れからでしょうか、
『おまえは 不義の子をうんだのか』と静かに詰め寄ります。
三郎100%でしたね。
おれらの子に不義のレッテルをはるのか
あの夜を後悔一色でぬりこめるのか
おれはおまえにとって何なんだ
…みたいな。
不義という言葉に傷ついてるのはまひろもです(片手がピクッとね)。独りで抱えて苦しかった時間と心のうちを知って欲しかっただけで書いたのかもしれないが道長くんのリターンは強烈だ。
答える表情も声もはりつめたように見えます。
すっと作家の面をつけ天岩戸。
瞳が、鋼のようでした。
ともあれ、深く傷つき疲れを増した道長くん。
これ以上何を聞いても無駄と悟り
さくっと政治家に切り替え足早に立ち去ります
ですよね~。
苦行帰りをおして久しぶりにまひろとゆっくり和もうと思って来たら、檜扇のお返しに心に刃をグッサリ…なんて。
今までまひろに対する時は
100%三郎にみえてましたが
最近の道長くんはふたりきりでも政治家道長の印象の時があり、帰り際に立ち止まり振り返った時、まひろから少し気持ち離れたかも?!と
初見ではドキッとしました。
私には、とてもさみしそうにみえました。
”若紫”の紫の上引き取りは、読んだ同僚女房も言っていたと記憶しますが、ほぼ誘拐です。養育者の祖母が「まだ幼すぎる、もっと物事がわかるようになって、結婚できるほどになったら再度お申し出ください」と粘り強く渡さなかったのが亡くなってしまい、そのすぐ後に、誘拐です。
その祖母の弁に、親としての切なる願いをのせたのでしょう。
あのシーンのまひろの応答から私が読み取ったのは
「確かにあなたの子です。ですが
いまはどうかそれを忘れて、賢子をそっとしておいてください。」
です。
まひろも 賭けましたね、娘のために。
道長くんとの思い出をいけにえに、彼を傷つけ見放される
ことも覚悟して。
さて、彼は今回もまひろの願いを飲んでくれるでしょうか。
悪気なく鈍感でパワフルな道長くんに釘をさすのは大変ですね~。
●道長くんの帰り際の立ち止まりと振り返り。
これが、なかなかに解釈が難しく。
チラッとうつる正面の表情と、少しまひろのほうを振り返る後ろ姿。
わかんない時は、立ち止まらない場合を、どう見えるか感じるか、想像してみる。
ん~、味気ない?(笑)
おそらく、まひろからは見えない位置ですよね。視聴者向けの演出ですね。今後どうなるかご想像あれってことかな。
このドラマを観続けてる人は、直秀の「かえるのかよ」が大好きみたいで隙あらば使いますよね。
おれの惚れた女はこういう女だったのか
ほんっと、容赦ないな
これから先、まだ何度も言わされる機会があるのかな、道長くん。彼の微笑ましい健気さが気の毒な気持ちに押されていくよ^^;
ふう。。。長くなりました。
ほかにもいろいろ細々と感想や気づきありますがひとまずこれで。
ここまで読んでいただいた方、ありがとう。
おつかれさまです。
※1 実子と気づいてはいない解釈例
- →出産祝い 送った方がいいかな
- →出会った頃のまひろの年齢に近くもあり本当にうれしい懐かしい
- →まひろを参内させるためなら万難排する意気込みを露わにして照れる
(最初の表情解釈が一番 苦しい気がするので気づいてる推しなのだわ)
つい長電話しちゃう相手は?
長電話はしないねぇ。
パソ通時代に学生時代のツレと推しキャラ談義で連日深夜に2,3時間チャットてのはあったよな。
大部屋チャットで打ち負ける口惜しさがキータッチスピードを大きく上げ、今にいたるw
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