カンパニョーロのコンポは使った事がないので、今回はシマノとSRAMの使用感でまとめます。
・シマノの場合
Specialized Allez sprint comp discやCinelli Kingzydeco、マウンテンバイクになりますがTREK Procaliber、妻が乗るpinarello DOGMA F12 DISKや、Jamis Renegade S5などがメインコンポーネント シマノです。
①キャリパーもシマノ、ローターもシマノ、ブレーキパッドもシマノの場合
基本的に悪くないです。
ブレーキの利きは、若干ですけどグレードによるヒエラルキーなフィーリング差はリムブレーキ時代ほど露骨ではないですが、あるような気がします。
105キャリパーで運用するよりも、アルテグラ。
アルテグラよりはデュラエース…って感じでほんのり差があるような気がします。
(R7000、R8000、R9100での比較。12速化されたモデルは経験ないのです。すみません)
105でも十分に良いです。
でもアルテとかグレードが上がると、ブレーキした際のフィーリングがちょっと良い…というのはあります。
シマノのディスクローターは、R7000の105ローター、R8000のアルテローター、R9100のデュラローターの経験があります。
横風に弱い!と噂されて消えていったアルテとデュラの初期ローターです。
…そんなに横風に弱かったです?w
そんで、その後MTB用の手裏剣ローターも経験あります。
最近リリースされた新型のローターは経験ありません。
手裏剣ローターまでの経験談で語ります。
まず、熱に弱いと思われます。
走る場所によりますが、長いダウンヒルだと下ってる途中にローターは歪むのか異音が鳴りだします。
シャリシャリシャリシャリ…と小さく鳴り出したかと思えば、シャンシャン!とパッドの角にローターの穴の角が当たってるような金属音まで鳴ることがありました。
が、悪い事ばかりではありません。
歪みやすい=直りやすい。
緩い下りなどで軽くブレーキを当て利きさせながらちょっと走ると、再び熱でローターが歪むのか「異音がこれで解消」することが多かった…というより、ほぼこれで直せます。
ローターの歪みをとる治具(工具)は要りませんw
そこはある意味、あまり良くないかもですが美点でもあると思います。
初期ローターはアルテもデュラもなりやすい。
手裏剣ローターはアルテもそんなに初期と変わんない。でも鳴きが出る頻度はマシになる。
デュラは…そんな鳴きが出る頻度は減ったかな?くらいであまり印象は違わず。
個人的な結論
シマノのローターは品質も高く、他社のローターよりも軽量。
そして若干安い。
でも、なんとなくですけど(走る場所にもよりますが)シマノのローター減るの早い気がします。
それとすぐ直せるとは言え、熱によって変形しやすいのは個人的に苦手なので、今はもうシマノのローター使ってません。
②シマノのキャリパーに他社ローター
妻のDOGMA F12はアルテのDi2組みです。
私のKingzydecoはGRX800の紐で組んでます。
妻のドグマにはカンパのエカルローターを組んでます。
私のKingzydecoにはSRAM REDのローターを組んでます(SRAMのローター愛用している癖に未だに品番とか失念w)
※ブレーキフィーリング:エカルローター編
シマノローターと変わらぬフィーリングで、安心感のある利き。
カンパのデザインが良いので見た目がGood!
しかも、ローター一枚4500円。
総評:
エカルローターはカンパ内の「105相当」的なグレードです。
ですが、レースならいざ知らず我々のように趣味で乗って週末楽しみで乗るくらいなら全然OKローターの歪みによる異音はなし。
ただ、パッドとローター材質の相性かたまーに「ぷおぉ…」的な音で鳴くことがあります(長い下り)
安心のマグラ製だけあって、品質も良いですしアリです。
ローター一枚4500円(今だと7500円くらい?海外通販ならサイトにもよりますが、まだ4500円くらい)という安さとデザインと使い勝手を考えたら、シマノローターよりアリじゃないかと思います。
ローターの重量も160㎜径で153gとちょっと重い気がしますが、軽い最新型のデュラローター比較で153g対119gで34g差です。
個人的にはそれくらいの差ならアリじゃないかと思います。
(完全に見た目が好き)
次にKingzydecoの例として、シマノGRXキャリパーとブレーキパッドにSRAMのローターの使用感を。
SRAMのローターは堅いです。
熱による歪みは発生するのかもしれませんが、私の乗り方では発生しないみたいでシマノローターで経験したような発熱による歪みから発生するシャンシャン、シャリシャリ系の異音発生経験がありません。
制動力も気のせいか(個体差?)若干良いような気がします。
シマノ+シマノよりシマノ+SRAMの方が。(ちなみにSRAM+SRAMよりも若干ききは良いと思います。)
ただし、SRAM REDで使っている時はどんなにダウンヒルしようがブレーキ鳴きは発生しなかったのに、シマノ製パッドでSRAM製ローターを使うとエカルの例で挙げたように「ぷおぉ…」系の鳴きが発生することがありますw
これ、なんなんでしょうねw
ローター材質とパッド材質との相性の問題でしょうか。
その鳴きさえ気にしなければ、個人的にはシマノ+SRAMローターが最も好きなフィーリングのひとつではないだろうかと思えるほど、好きな組み合わせです。
総評:
ただし、SRAM RED用ローターは現在の相場で一枚15100円(正規価格)もするのでコスパは悪い。
…なんとなくですけど、SRAMのローターは摩耗進行が遅いような雰囲気で割と長く使える傾向にあるので(データ収集中)ディスクローターの寿命自体は若干長持ちするように感じています。
寿命若干長くても、元々の価格差からコスパは悪いと言わざるを得ません。
…でも、好きなんだなぁ。個人的に。
なので維持できる限りはKingzydecoはSRAMローターで維持しようかなと考えています。
③シマノグラベル系ブレーキ
TREK Procaliber 9.5はDeroreがメインコンポーネントです
JAMIS RENEGADE S5はGRX600がメインコンポーネントです(購入時にコンポ総入れ替えで組んでもらいました)
マウンテンバイクはブレーキの利きから、ロード用よりも良いです。
非常にブレーキが強くきく。
荒れた未舗装路を走るので、とりあえずブレーキがきかないと危険な場面とかもあるんですかね?
私はまだ本格的にトレイルライドへ行った事がないので(練習会はアリ)その辺はまだ理解できてないんですけど、ブレーキ触っただけでも「必要があってこうなっているんだろうな」と思えるフィーリングで好印象です。
ローター直径がロードより大きいのもブレーキの利きの差となってあらわれていると思います。
JAMISはロード用と同じ外径160㎜で組まれていますが、GRXのパッドがロード用コンポのパッドとちょっと違うのか?
GRXの方がブレーキの利きが良いような気がします。
コントロール性もとても良いです。
やっぱ緩い路面(ラリー的に表現すると)を走る機材は、機材側がしっかりとしてないと危険!
という構想なんでしょうか。
非常に好印象です。
総評:
マウンテンバイク用コンポはロードには組めませんがw
…厳密にはSTIレバーの内部の引き率とか調べて相性で組めるかもしれませんけど、公式には推奨してないでしょうし自己責任の世界になりますし…まぁ、そこまでせんでも良いんじゃないwと思います。
(普通にロード用のコンポかGRX組むのが良いと思います)
あ、ちょっと話それましたがマウンテンバイク用のコンポはやはりそれ用に考えて組まれているなぁと感心しました。
GRXはマジでおススメ。
紐のコンポがどんどん整理されていって市販モデルが減っていく一方になりそうな流れですが、今後はロードバイクにGRXの紐を組んで乗るのはアリじゃないでしょうか。
油圧しかないのは残念ですけどね。
リムブレーキの紐も残してくださいよ…シマノさん(105~デュラまでね!)
GRXの紐は変速も良いですよ。
フロントシングルの経験しかないのでリアディレイラーのマナーしか私は知りませんが、105相当の600番台でもR8000のアルテくらいのフィーリングの良さ?を妻のJAMISで感じます。
個体差かもしんないですけど。
私が乗るKingzydecoは800番台のアルテ相当なんですが、デュラの機械式…までではないにしろ、気持ちいいフィーリングで変速スパスパ決まります。
個人的に、GRXコンポ好きです。
600なんて性能の割に安かったですからねー(過去形)
800でもDi2じゃなければ安いですしねー!(悲しいかな過去形)
値上がり後でも、まだ買い得感高いお値段ではありましたが…
今回の値上げ発表の中で主にホイールの価格が三割上がるという発表で105~デュラはお値段据え置き。
という話でしたが、GRXも据え置きなんだろうか…。
それなら今こそGRXアリですよ。
チェーン落ち(妻のアルテでもそれはおこる場合がある)しにくい、という性能はGRXピカイチです。
・SRAMの場合
SRAMの正規輸入元のHPでも売り文句として書かれていますが、「静か」
確かにこれは静かかもしれません。
鳴きや歪みによる異音が最も発生しにくい組み合わせだと思います。
使用しているパッドはSRAM純正のオーガニックを使ってました。
ローターは…CenterLine XR 2Pローターていうんですかね(ググりましたw)
2Pはツーピースって意味ですね、たぶん。
今、値上がりしてたけぇんすよコレ。
私がマドン買った時も他社と比較して高かったですが10800円だったんですよ。
まだアリなお値段していたんですが、今は一枚15100円です。
まぁこれも頻繁にディスクローターが逝く…って事がなければアリっちゃアリなんですけど、やっぱ価格はインパクトあります。
前後交換したらそれだけで三万円オーバーですからねw
パッドも5000円くらいしますし、SRAMの唯一の欠点は維持費でしょうか。
使用感はバッチリなんですけどねー…。
最も好きなフィーリングのひとつです。
パッドは減りが早いです。
空冷フィン付きのパッドじゃないんで。
交換サイクルは、シマノの純正空冷フィン付きパッドより若干早いです。
ただ、このCenterLine XR 2Pローターは今のところですけどまだ摩耗限界迎えていません。
割と長寿です。
長寿ってかくと果てしない印象を抱いてしまうので言い直すと、思ったよりもってます。
どこまで持つかは未知数になりました…w
後述するSwissStop製のローターとパッドに変えちゃったからです。
マドンに使用していたローターはKingzydecoの予備ローターとして大事に保管しておきますw
・SWISS STOP製ディスクローターとブレーキパッド
SWISS STOPのCatalyst proと、ブレーキパッド名はなんだったかな…RS。
Disc RS系のパッドでSRAM AXS用のパッドを組みました。
まず最初の慣らしの時に今まで体験した事がない盛大な異音祭りを経験しましたw
慣らしに走りに行った先がTOJ京田辺のコースだったのも良くなかったのかもしれませんw
結構、急勾配で一気に短距離でズバッと下るセクションがあるんですけど、そこでの連続ブレーキによる発熱でそれが発生。
今まで聞いたことがない派手な音で「ぎゃんぎゃん!」「バリンバリン!」的な、擬音で表現するのが難しい異音が鳴り続けました。
その時に一瞬ギョッ!としたんですけど、ブレーキの利きやコントロール性に異常がなかったので(まぁそれが発生していたらそのままオーバースピードでコーナー突っ込んで落車していたでしょうけれど。それくらいコーナーからコーナーまで短い上に勾配結構ありますよね、TOJ京田辺の下りセクション)発熱による歪みで発生している異音なら、残念ながらシマノと一緒な可能性高い。じゃあ、ブレーキしばらく引きずって乗ったら直るっしょ!
と、シマノさんのおかげなのとプライベートで乗っていたフランス車で習得したテキトー耐性が発揮されてそのまま乗り続けました。
…すると、今までの異音祭りがまるで嘘だったかのようにいきなり静寂が訪れます。
それ以降は、ディスクローターに油分が付着してしまった時のような「ぷおぉ…」系の鳴きが時々ダウンヒル時に出るくらいで、後は本当にSRAMのローターの次くらいに静かです。
総評:
総評を出すにはまだ時期尚早なくらいしか乗れてませんので、寿命や耐久性方面の評価は避けます。
フィーリングは一番好きな部類です。
利きも他よりちょっといいかな?程度の差しかありません。
それは他社の製品のクオリティが上がっている証拠だと思います(ディスクブレーキが出たての頃はSWISS STOPの売り文句通り、差はあったんだろうと思います)
コントロール性も高いのはさすが。(他社との比較で、やっぱこっち!というほどのアドバンテージはない)
見た目の高品質な感じはさすがです。
写真で見るより実物の方が良い雰囲気です。
摩耗限界を知らせるインジケーター(タイヤのスリップサインみたいな窪み)があるのは管理しやすくてありがたい。
メーカーの謳い文句通り、ディスクローターとパッドが他社の耐久性の数倍の性能を発揮してくれたら
維持費のコスパは断トツでSWISS STOPの一人勝ちになります。
…さすがにそうはならないだろう…
とは思うんですけど、実際使ってみてフィーリングも良いですし
価格も若干SRAMよりかは安い。
ブレーキパッドの価格はシマノ寄りなお値段設定でパッドは完全にSWISS STOPの方がアリ。
若干でも他社より走行距離を重ねてももつ傾向だった場合は、私はSWISS STOPへ乗り換えていくかもしれません。
まぁでもまずはこれで3000kmは走りこんでみます。
※現在204.8km