ミドルグレードと、ハイエンドモデルの違いって何?

と思われる方もいらっしゃると思いますので、にわかオーナーとは言え感じたままに文章を書いてみようと思います。

 

・フレームによる差

比べているのがマドンと、アレスプやエモンダSLなのでエアロとそうでないモデル(アレスプはセミエアロ)なんですけれど、空力以外の面で感じる事をまとめると、クランクを回した時にどれだけロスなく路面に力を伝える事ができるのか?

という差があると思います。

 

・フレームの差をしっかりと発揮させる為に

クランクセットの剛性はとても大事だと思います。

ここでの差も無視できません。

アルテグラ以上は必要だと思います。

実際、エモンダSLにアルテグラのクランクセットを導入して随分と走りが見違えました。

アレスプには7000シリーズの105クランクセットを導入して、純正チェーンリングの「撓み」がもたらす悩みから解放されました。

ここは、思い切ってアルテクランク入れたら良かったのかなぁ…と、時々考える事がありますw

 

・フロントフォークに割と差がある。

これは妻のドグマでの体験も含まれるのですが…。

アレスプにROVAL Rapide CL50 discを組んで乗っていると、私は体重があるので立ち漕ぎとかすると割とな確率でディスクがパッドに擦れて「シャンシャン!」と異音が鳴ったりします。

それに対して、妻のドグマに同じCL50 discをセットしているのですが(2セット持っています)ドグマでは純正のDTCompetitionraceという丸スポークのまま乗っても、立ち漕ぎしても「シャンシャン!」と鳴りません。

ちょいと乗らせてもらって意地悪な乗り方を私は試したのですが、それでも鳴りません。

ホイールの保持剛性に相当な差があります。

マドンでも、その先入観があるとは言え…そんなプラシーボ感覚とは別物のしっかり感を感じますので、ハイエンドモデルのフォークは見た目の軽さだけじゃなく、その剛性も確かなモノだと思うに至ります。

下りでのコーナリングがこれまた別物です。

 

・真っすぐ走る。

今度、帰宅できた時に試せるかはその時の「どれだけ時間を割けるのか」次第にもよるので何とも言えないですが、マドンにRSL37以外のホイールをセットして乗り比べてみようと考えています。

それは、RSL37が非常に高い効果を出している可能性も考えられるからですが、今のところ経験できているマドンの良さを素直に書くと。

今までのロードバイクも、怖い!と感じる事はなく安定して走れるんですけれど、それって「実は真っ直ぐ走れていなかったんだ」と気付けたんですね。

慣れとは怖いもので、無意識のうちに直進時でもちょいちょいステア操作して修正しながら乗っていたんですね。

何故それに気付けたのかというと、走り慣れたコースを直進していた時に「あれっ?」と疑問を持ったほど、ステア修正なしでシンプルに矢のように安定して真っ直ぐ走れている事実に気付いたからです。

フレームやフォークのホイール保持剛性の高さも効いてるんだと思われます。

タイヤやチューブは、アレスプなどにも実装しているBontragerのライトウェイトチューブにP-zero Veloの組合せです。

タイヤ幅も同じ25cでホイールの内幅も同じく21cです。

そこにスペック上の差はありません。

 

最後に、ここまでマドンの良さを体感した後でも、エモンダSL5に乗って物足りなさや面白くないと感じるかと言えばそうではないのが奥が深いです。

私が鈍感なだけかも知れませんけれどw

エモンダで楽しく乗れているのは、ひとつは先ほどの例で挙げた

・アルテクランクに変更している。

・BBをTOKENのNinjaに変更してBB廻りの剛性が改善されている。

・カスタムホイールを使用している(Aeolus comp5リムを使用した、スポークとハブを変更しているホイール)

大きく影響しているのは、この三つだと思います。

マドン+RSL37ほどの初期加速や中間加速は無いものの、リム重量もRSL37=380gでAeolus comp5=580gでリム単体でも200gも差があるのにスポークをCX-RAYに変更してホイール全体の剛性とバネ感が良くなっていて、それとフレームの相性も良いんでしょう。

それと、クランクとBB廻りで純正セットでは多少逃げていたパワーロスも、防げているんでしょう。

そのおかげで、リム重量が横綱級にも関わらず皿倉山などを登るのも苦にならず(速いとは言ってないw)遠賀川河川敷などで平坦をぶっ飛ばす時も、芦屋~中間市区間の約8kmのセグメントで、皿倉山走った後の貧脚サンデーライダーでもそこそこの平均時速を出せます。

思っていたよりも速度が出せます。

空力意識してない頃のエモンダなのにw(失礼)

それは、たった二回しか乗れてないから説得力もあまりないのかも知れませんが、誤解を恐れずにいうとエモンダSLも無心で淡々とクランクを回している時に感じる巡航速度を維持する時のフィーリングや、ウォーキングされているご老人や、自分よりゆっくりと走ってポタリングを楽しんでおられる年配の方などをパスする時に、安全な速度まで落としてから声を掛けて抜いて→そこから再加速する時のフィーリングなどで、どことなく「TREK」を感じるんです。

アレスプで感じる乗り味とはまた違っているのが面白いです。本当に。

そういう意味では、マドンに乗って走っている時も「これがマドンか!」という感触が大いにありますし、加速の伸び方も巡航の維持の楽さ加減も随分と違うんですけれど、どこか遠くに「TREK」を感じます。

 

そうなんです。

むちゃくちゃ誤解を招きそうですけれど、上手く言えませんけれどエモンダSLに乗っていて「マドンの親戚」みたいな感触がちょっとあるんですw

その辺のフィーリングは、レーゼロ履いて乗ってみたらまた違うかも知れません。

この間の単身赴任先に妻がエモンダSLRを輪行で持ってきてくれて一緒にライドした際に、エモンダSLRを置いて帰ったので、今度は私のエモンダに久しぶりにレーゼロ履かせてこのフィーリングの違いを検証してみようかなと思っています。

それは、Aeolus comp5のカスタムホイールを使っているから、「遠い親戚」という感触を感じているのではないだろうか?と思うフシがあるからです。

 

踏んだ時にそのまま速度に繋がる感じなどは、マドンとエモンダを比較するとやっぱりマドンの方が一枚かもうちょっと上手。

 

だけど、CX-RAYを組んでホイール剛性を上げているAeolus comp5のおかげで、ちょっぴり「踏んだ時に感じる剛性の高さ」的な何かを私が感じ取っているんじゃないのかな。

剛性の権化とも言えるレーゼロで感じる「バリバリの剛性感」と、また違うんですよ。CX-RAYでテンション高めに張ってるホイールと。

その独特の剛性感があるけれど、バリバリに脚にくる感触とはまた違う、脚が少し残せる感触というあたりにも、遠い親戚を感じているんじゃないだろうかと思っているんですね。

 

それと、もうひとつ。

マドンを踏んだ時に感じる剛性感。

これと違う要因ですが、Aeolus comp5リムの重量感。

踏んだ時に脚に来る反発感とはまた違いますが、このあたりにも親戚を感じる要因があるのかも知れません。

明らかに、Rovalを踏むと「軽い!」がまずきます。

リム重量がレーゼロのアルミリムと変わらないんですよね、CL50のリム。

リムハイトの差分だけ、重量がホイール中心部に向かって分散されているので、実測重量がほぼ同じとか近しい場合は、リムハイトが高いほど空力でもアドバンテージがあるし、登坂時にも不利にならないと私は感じています。

それがAeolus comp5はモロにリムハイトも50㎜あるし、リム重量の大半は外周にあるベースとなっているアルミリムがその重量をもたらしていますw

そのあたりで感じる感触が剛性が高いフレームに、クランクセットに、チェーンに、ホイールを装着しているマドンと

非常に僅かな感触でしかないですが、うっすらと似た雰囲気を感じているのかも知れません。

 

なんだか上手くまとまりませんでしたw

 

最後に、ミドルグレードからハイエンドに乗りかえると「単純にスゲェ!」

次に、ミドルグレードに乗ると最初は「ん、こんな感じだったかな」なんですけれど、乗り込んでいるウチに「これでも割と速く走れる。ハイエンドとの差は?」となっちゃいます。

今の私は、図らずしも緊急事態宣言のおかげで帰りたくても帰れない状況が続いていて、単身赴任先で延々とエモンダに乗る日々が続いていますw

今まさにココ。

思ったより、Aeolus comp5カスタムホイール組んだエモンダで巡航速度が上がりつつあります。(皿倉山のヒルクライムも、GPSさんが荒ぶって謎の57分計測になってしまってましたが、登山道入り口から各セグメントまでの時間を合計するとPR更新してました。)

この状態で、マドンに乗るのが今から楽しみです。

この状態でマドンに乗った時に、また違った側面が見えそうだと今から期待しております。

 

逆に、今エモンダでそこそこ自分なりにですけれど良い走りができているのは、マドンに乗って踏み方が少し変わったんじゃないのかな。

と思うところがあります。

 

ミドルグレードとハイエンドを比較すると、かけたコストの割に…とか、ハイエンド踏める脚がないと意味ないんじゃない?

と思われるツイートとか記事とか見かける事がありますが、こればっかりは本当に何が正解かはわかりませんが、自分なりに感じた事は

「やっぱりハイエンドモデルは、その性能を発揮できるだけの実力が乗り手になくても優れたフィーリングと経験をさせてくれる」

と、今はそう思っています。

マドンに乗らないと、これはわからなかった事だと思っています。

 

まだ二回(二日間)乗っただけですけれどねw

 

早く帰りてぇwwwwwwwwwwwwwwww

 

それにしても、無心でクランクを回して走っている時にエモンダにもマドンにも感じた「TREKに乗っている」というフィーリングに気付いた時は、ちょっと嬉しかったです。

そして、ミドルグレードでも安心して乗れる操安性を実現してくれている真面目な開発陣に感謝です。

アレスプも、そういう意味では変わったジオメトリーを持つフレームなんですが、Specializedらしく素直な操縦性で癖もなく乗りやすい良いフレームです。

最近、ハンドルをAeroflyⅡに変えて、ホイールもスポークカスタムを終えて剛性が上がり(特に横剛性の上がり方がハンパなかったですw)

見違えるようなハンドリング性能を発揮しているのは、コスパ高い良いモデルの証拠だと思います。

エモンダのハンドルも、純正のアルミからカーボンハンドルへ交換したくなりました。

エモンダもここを変更すると、もう一段階見違える走りを披露してくれるんじゃないだろうか?と考えているところですが…

ホイール発注したし、しばらくは贅沢を控えようと思います。

 

長くなりましたが、ミドルグレードでもハイエンドに近い良い走りや楽しさを引き出す事はできます。

満足度も高い乗り物になります。

ただ、そこまでコストかけるなら…

一気にハイエンドにいっちゃうのもアリだと個人的に思います。(興味があるなら)

まだ二回しか乗れてない「にわか野郎」が言える事ではないかも知れませんが、二日間乗って思ったのはハイエンドにはハイエンドにしかない世界があるなぁ…という事です。

 

最近、休日出勤続きで寝不足なのもあって上手く書けてませんが、一応ありのまま公開しようと思いますw