ロードバイクの進化速度って凄いですよね。
それも、2018前後からの進化スピードと共に今年の2020年に至るまでの二年ほどの間の進化スピードもとてつもない加速っぷりです。
私がロードバイクを始めた2018年頃は、世の中がその進化スピードの加速っぷりについていけてなかったんだな…
というのを今になってですけれど、強くそう思います。
ナローリムとワイドリムはどちらが良いんだ?(15cと17cについて語られていた)
しかし現実は、ハイエンドモデルは既にリム内幅で21cや19.5㎜の製品が2015年にはとっくに市販化されていたのが現実。
zippは2014年にはリム幅22㎜(これは外幅?)が販売されていました。
15cの方がリム重量軽いから15cの方が好み。
私は多少重くても17cのリム幅の方が好み。
17cに23cのタイヤを嵌めるのが好み…
こういう論争がまだ盛んだった…と記憶しております。
とても良く研究されていて、しっかりと走り込んでおられる方たちはとっくの昔に19.5㎜~21cのリム幅のホイールを使って現行のモデルで感じられるような乗り味を既に堪能しつつ、しっかりと性能を発揮させて乗っておられた方も多いと思います。
今はやっとというか、もうさすがによほどの愛好家の方を除けばナローリムに23cとかもっと細いタイヤを装着して走っている…
という方は非常に少ないと思います。
多くの方は17cのリム幅を使っているだろうし、21cのリム幅で25cのタイヤを使っている人も多いと思います。
中には28cで…という方もいらっしゃると思います。
リムの性能も凄まじいですが、ハブの進化も凄まじいです。
DT SWissのスターラチェットEXP2.0は本当に凄いですね。
それ以前と以降でホイールの性能を括れるほど、素晴らしいんじゃないかと思います。
トルクを加えて走っていると、さすがにそこでの差は微々たるものです。
素人でも恩恵を感じるのが疲れた時ほど、その恩恵を感じます。
まずパワーロスが小さいので速いし確実に進む。
脚を休めてフリー状態で空転させている時の、パワーロスを抑える為のラチェットの歯数が多いのに(36T)それがもたらす抵抗が現在できる技術の粋で極限まで小さいので巡航を保つのが空力勝負になる…くらい、すんごいモノがあります。
リムとスポークの性能も総合してホイールの性能は決まりますが…もっと言えばタイヤ性能の影響力の方も非常に大きいですがw
ハブの性能差は今後無視できないくらい大きく変わったんじゃなかろうかと考えちゃうくらい、ラチェットEXP2.0の構造がもたらす恩恵は疲れ切った身体で試乗したせいか、より素晴らしく感じられました。
次に、フレーム性能。
わたし、ミドルグレードでもホイール他構成パーツでどんどんとハイエンドカーボンホイールなどを加えてカスタムしていけば、ハイエンドフレームとの性能差を埋めていけるのではないか…と考えていたフシがあります。
ですが、実際にはそういう予測というか妄想と現実とはまるで違いました。
リム重量540gもあって、スポークも大したことがない製品が使われており、ハブも鉄下駄に使われるようなアフター商品としてあとからハブ単品で買えないような廉価ハブを使っているAeolus comp5という、こういう書き方したら超イマイチなホイールかよw
と思われるでしょうけれど、上手く性能低下を防ぎながらリーズナブルな価格を引き出している名品ではありますが、そこは良いホイールと比較すればやはりそれなり…なんですけれど、ホイールがソレでもMadone SLRのフレームにセットすると走る走る。
エモンダにレーゼロを組んだ状態よりもまだ軽くて速い。
それほど、フレーム性能の差って大きいデス。
タイム計測とかすると、ほんの数秒程度だったりして「これなら頑張って踏めば勝てなくない!」とか思っちゃうと思うんですけれど、同じ実力者同士が同じレースに出場した場合、その「ほんの数秒」が重くのしかかります。
そんな条件は有り得ないですが、全く同じ実力差で同じ脚質で同じフォームで乗る人同士なら、確実に機材の能力差で良い機材に乗ってる方がレースに勝つでしょう。
それくらい、フレーム性能差って大きいです。
それでいて、記事などで見かける剛性のあるフレームに乗ると脚がヤラレる…というのも、もはや過去の話題。
そんなのは2世代~3世代。
ヘタすっと4世代前くらいの話題かも知れませんね。
今どきのハイエンドフレームはわたしのような貧脚が乗っても凄いです。
とてつもなく良いです。
ハイエンドフレームにハイエンドホイールなどの良い組合せの方がよりベストですけれど究極言えば良いホイール買うのも大事ですけれど、まずは良いフレーム買う方が実は速かったりしちゃったりするんじゃないかなー…なんて思うようになりました。
私がまだロード始めて間もない頃。
emonda SL5を買って乗り出した時に、TREKコンセプトストアの店長にホイールの話しをいろいろ聞いていた時に実はその時既に店長はわたしにこう言っていたんですよね。
「ホイールを変えると走行性能は確かに上がりますし、フィーリングも大きく変わりますが実はホイールの良し悪しは無視できませんが、それよりもフレームの方が圧倒的に差が出ます」と。
その時は話を聞きつつも「そんなもんなんですね」程度に軽く聞き流していました。
クルマでも、良い鍛造品のアルミホイールを組むと走りが激変して良い効果出るのを身を持って経験しているので、そんな話を聞いてもまずは試したかったのがホイール交換でした。
実際にホイールを変えて走ると楽しいし、速くなっていたし…なんですけれど。
今ならわかります。
ある程度以上のホイールとコンポを持っているなら、フレーム。
ハイエンドフレーム買うのが一番の近道ですわ。本当に。
クランクの剛性も大事です。
そこらで逃げをちゃんと抑えられる構成になっていれば、ひとこぎしただけで
「今まで乗っていたロードは一体何だったんだろう?」
と思っちゃうほど、非常にロスなく進みます。
Allez sprint comp discも剛性が高く、良いロードです。
価格を考えれば非常に安いと言えるだけの性能を発揮しているフレームです。
私のPRもほとんどこのアレスプで出しています。
そんなアレスプに乗っていても…ホイールもROVAL Rapide CL50 discで悪くないホイールですよ。
それでも、そんな事を感じちゃうほど良いフレームは力が逃げません。
確実にリアホイールまで力が伝わって、路面を蹴って前に進みます。
文字にすると当たり前な単語が揃って伝わりにくいと思いますが、相当な差があります。
そして、身体が楽。
TREKと妻が乗るピナレロのドグマだけかも知れません。
私は全モデルに試乗したワケじゃないので。
TREKとピナレロのドグマF12 DISKに限って言えば、マジで楽。
楽なのに速い。
もっと早くに気付けておればよかったです。
でも、これも趣味。
いろいろ経験できたからこそ、気付けたのかもしれません。