朝からスーパー銭湯(ちゃんと温泉のヤツ)に行って、のんびりと二時間お湯につかったり、寝湯でゆっくりと体温冷ましたりしながら過ごして、体中のこわばりというか、筋肉の緊張が解けてとても楽になりました。

 

そこからドライブ…

って考えてたんですが、お湯に入りながらフト思ったのが

ボクスターの細部にこびりついてしまっている頑固な汚れ(カーシャンプーとかで落ちないヤツ)をコンパウンドで落とすか!

でした。

 

スーパーオートバックスに行き、石油系溶剤の入っていない+ノンシリコン、ノンワックスの水性コンパウンドを購入。

この気温の高い日差しキツイ良い天気の中、シコシコ磨きましたw

写真残ってないですけどw

ボディ側面にあいてるエアインテークのフチとかが、むちゃくちゃ砂っぽいダストや小石の飛び石なども当たるらしく、ブツブツ状に汚れています。

前輪側がトレッド狭く後輪側が広いという地味ながら楔状のボディ形状が災いして、ボディのサイドスカートおよびサイドパネルも、じわっとフレア状(に一見みえないですがw)に拡がっている部分に汚れが点在。

サーキットで前走車が飛ばしてくるアッツアツのトッロトロのタイヤカス痕もあちこちについてますw

カーシャンプーでも根気よく擦ってたら落ちるかもですが、ゴシゴシやったらボディに良くないなw

と思って敢えて残ってたヤツらです。

 

コンパウンドで磨くと(歯磨き粉みたいにある一定削るとそれ以上は研磨剤が細かく砕けて削る能力がなくなるみたい)徐々にそういった小傷や汚れが消えます。

が、塗装下地まで達しちゃってるヤツは小傷として「割と」残っちゃってます。

あっちゃー…

と思いながらも、まぁサーキット走ってたらフィルム貼ってたらかなりマシだっただろうとはいえ、フィルムのフチが小汚くなっちゃうアレが私はどうも苦手なんで(小傷より目立つw)今の高性能なフィルムならそうでもないんだろうか?

それとも貼り方の工夫で回避できる?今度相談行くか…と思いながら作業終了。

 

引手タイプのドアノブ周りもちょっとそういう汚れがこびりついてしまっている部分があったので、ドアロックかけて

ドアノブ引きながらコンパウンドで磨いて拭き取って終了。

 

見違えるようにパッと見はまるで新車か!?

というくらいにはボクスターが綺麗になりましたw

 

削る…という作業をしていてなんとなくフト思い出したのがコレ

https://www.junauto.co.jp/products/crankshaft/index.html


ゼロヨン最盛期のころに、よくフルチューンしている方がたくさんいらっしゃって、あの頃は盛り上がったなぁ…

なんてちょっと懐かしい気持ちにw

なんで削る=クランクシャフトなのかって?

一番の高級品は鍛造品のインゴットからの総削りだしが残留応力も少なく優れていたからです。

その「削る」というキーワードでなぜだか思い出しましたw

 

また、ずいぶん前のチューニング系雑誌の記事読んで「えっ!?」と驚いた事が。

クランクシャフトのカウンターウェイトって大事なんですよ。

なんでカウンターウェイトの「ウェイト」が決まってるかって?

そりゃ連桿比やピストン重量などとの「バランス」で決まっているからなんですよ。

重いピストン使ってるなら、それに見合うカウンターウェイトが必要です。

鍛造ピストンのとっても優れた超軽いヤツ使うなら、それに見合ったカウンターウェイトへバランス取りが必要です。

 

私が今から10数年前に見たチューニング雑誌の記事で驚いたのは、特集記事なんじゃなく街のチューニング屋さんを紹介する系の記事を読んで驚きました。

なんか怪しい人がカミソリというと大げさですが、カウンターウェイトのベアリングがついてる方向とは逆方向の、まさにカウンターウェイトとして非常に大事なウェイト部分を斧の刃みたいに削りこんで先の厚みをなくしちゃってるんですよwwwwwwww

その人の発言は、高回転でオイルの撹拌を防ぐ+オイル面にあたるカウンターウェイトの抵抗を少なくする為に削った。

っておっしゃってるんですけど、俺は意味がわからなかったw

遠心力で一番遠くを軽くすると、そりゃ回転方向の慣性力という意味では「軽く」なるよ。

でも、クランクシャフトのカウンターウェイトに求められる性能って「それじゃない」よねwと、驚いた。

オイルの撹拌を防ぐやら、抵抗とか言ってるけど、それを満たす為に得られるメリットと、クランクシャフトとしての性能で非常に重要なところのデメリットを天秤にかけたら、メリットをかなり上回る格好でデメリットが増し、そもそもピストン他との重量バランスも崩れまくるだろう。

せっかくの純正クランクが台無しじゃないのか?

と違和感バリバリでした。

そう思ってたら、引用させていただいているJUNさんのHPに同じ様な趣旨の記事が書かれていて、カウンターウェイトとして大事な部分は削らずに…という記事が書いてあります。(私なんかより勿論もっと解りやすく高度な事が書かれています)

 

この辺のエピソードを思い出しましたw

 

カウンターウェイトの一番削ったらアカンところを削って慣性力を減らしてバランス狂っても、まぁエンジンは回るだろうけれど

きっちりとダイナミックバランス取れた本当のチューニングエンジンみたいな、バイクのエンジンを連想させる吹け上がりとか回転落ちは望めないだろうなと想像します。

 

スバルの水平対向4気筒ターボエンジンで、有名かつ実績のあるEJ20というエンジンがあります。

これの競技用エンジンはあえてカウンターウェイトを純正品のフルカウンターから片方のカウンターウェイトを落としたセミカウンターに加工してある「競技用部品」があります。

 

ここで勘違いする人も多いんですけど「競技用部品」だから全方位において偉いワケじゃないですからねw

競技に使う一方の用途は満たすけれど(エンジンレスポンス他で)

レースのレギュレーション違反にならない程度の「耐久性」は持たせられるけれど(2レースに一回OHとか、そういうレースのルール)

市販車みたいに10年10万km持つ、とかそういう部品じゃないからw

直6とかV12みたいに完全バランスに近いエンジンなら、RB26の純正クランクみたいにフルカウンターを敢えて採用しない。

というのはアリです。マジで。

そうじゃないエンジン=直3とか直4とか直5とかV6とかV8とかは、EJ20で挙げた一例みたいに「競技用部品」として、そのエンジンはレースさえ勝ちゃあ良い。

一般道を延々長い時間走れるとか、そんな性能は要らん!

と割り切れば話は別ですけど、そうじゃないならカウンターウェイトの形状と重さやバランスは大事です。

特に組み込む他部品と合わせて条件摺合せした上でのバランス取りが必要です。(削っちゃうとかえって良くない事の方が…)

 

なので10数年前に見たその雑誌記事で紹介されていたお店の人が手に持ってる尖った刃みたいに加工しちゃってるカウンターウェイトを持つクランクシャフトを見て「この店、あと何年生き残っているのかな…」が当時の私の正直な気持ちでしたw

そして、そんなの知らずにお店を信頼して預けちゃった人(お客さん)、トラブル出てなかったらいいですけど…

万が一ですけど、トラブル出ちゃってたらかわいそう…と思いました。

 

私は先輩から紹介してもらった間違いがない良い老舗ショップを紹介していただき、そしてそこで間違った知識や経験を積まずに過ごせてよかったなぁと思います。

 

万が一、クランクシャフトのカウンターウェイトって削っちゃっても何ら問題ないのかも知れませんが、もしそうなら世界中の名だたるメーカーのどれか一部品でもそういう形状の、カウンターウェイト先端部を削ってる「純正部品」が「競技用」じゃなくて存在するはずです。

ですが、ポルシェの水平対向6気筒用も含めて、そういう特殊用途用に作ってそうなメーカーの部品でさえ、私の知る範囲と検索できる範囲ですけど無かったんで、素人のイチ好き嫌いでしかないですけど「削らない方が正解なんだろうな」としか思えません。

私が知るVG30DETT改3.2で一万回転までレブリミットが上がっているエンジンもフルカウンタークランクで、カウンターウェイトの先端部は削られてませんでしたw

それでも淀みなく頭打ち感もなく、綺麗にバランス取りされたそのV6は突き抜ける様に回って、その鬼の様な加速力は凄い!!

って感じる気持ちを簡単に超えて恐怖感を覚えるくらい凄まじく速かったです(臨海で有名なあの車ですw)

 

バイク用ならあるのかなぁ…

自動二輪は詳しくないので知りません。すみません。