先代のメガーヌ3RSに乗ってました。
その時にお世話になっていた営業の方から、今も時々ご連絡をいただきます。
今回もそのご厚意によって、新型メガーヌRSを試乗させていただけると!いう事で、日曜日にちょっと時間作って行ってまいりました。
ちなみに私が乗ってたのはコレです。
ちょうど今乗ってる981納車の時の模様ですがw
新型はいろんなサイトに良い写真があるのでそれを参照してくださいwすみません。
メガーヌ4RSがひっぱりだこで写真を撮ってる暇がありませんでした。
それはさておき、乗って見てどうだったか?をまとめます。
おろしたてのド新車だったので無茶な運転は一切してません。
ナラシ終わってたとしても、試乗車で無茶はしませんけどねw
ODOメーターは75kmくらいでした。
タイヤの皮むきすら終わってない状態で試乗させていただきました(緊張)
まず、見た目にかなりマッチョ。
写真よりも特別感があってカッコいい。
そしてデカいw
とてもデカく感じる。
それもそのはず、私が乗ってたメガーヌ3RSで全幅1850mmだったのですが、新型はそれを超えるとw
もう1900mm近くになってるのか。もはやフェラーリとかそんなのと同じくらいの車幅やんw
緊張しながら試乗開始。
乗って見て思う。
アレ?乗りやすい。
乗りやすいし、車線も思ったよりも狭く感じない。スイスイ走れる。
見切りの良さ(見切り良さげじゃないのに、見切り良いんすねー。実際乗った感じ含めてそんな感触ないのに不思議w)によって、とっても乗りやすいんだろうか。不思議じゃ。
そしてあまりに洗練されすぎて乗用車チックな乗り味に騙されそうになってましたが、コレ。
ボディ半端ないすね。
ボディの剛性感、凄いッスよ。
先代のメガーヌ3RSもちょっと乗った感じだと「あまりにもフツー」なんで、気付ける人とそうじゃない人ですっぱりと分かれていたんですけど、先代のも実は剛性凄かったんです。
ステア操作すると巌の如くボディが塊ごと動く…というと言い過ぎか。でも、そんな感触を伴って豪快に曲がります。鉄の味。
今回のは違います。
軽やかに曲がる。
LSDは…入ってないんかな?先代のは特別な街乗りモデル以外の標準なモデルは純正でヘリカルLSD、入ってました。
今回のはどうもナシっぽい。
それなのに、無理矢理感なく曲がる。
これが4-wheelcontrolという後輪操舵の4WS効果なのか!?
素人すぎてわかんない。
そして、ナラシも終わってないクルマなんで、2000rpmあたり付近でAT任せだけど縛ってゆっくり走って、安全に減速して曲がってるから余計にわかんないし、プレリュードほどの「わかりやすwwwwww」という4WSじゃないので、あまりにもフツーっぽすぎてわかんないけど、これだけの巨体をこれだけスムーズに曲げて、かつLSDも入ってないのにグイグイクイクイ曲がる感じじゃなくて、あまりにスムーズに曲がる感覚は…お尻出てる(4WS特有の)感じじゃないけど、4WSのおかげなんだろうなぁ…自然過ぎて凄い。
そして、ボディがとっても小さく感じる。
これは4WSの効果というよりも、ボディだ。ボディが凄いんだ。
どうりでさっきからミシリとかコツコツとか全くない。
とっても静かなクルマ。遮音材あんまり使って無さそうだけど静か。
これってボディがしっかりしているから、いろんな所で共振したりそんな騒音があまり発生してない系の静かさ。
これは先代メガーヌRSもそうだった。素晴らしい。(ちなみに981ボクスターも静かなクルマです。遮音材少ないけど)
そんで1800ccとは思えないくらい重たいだろう車体を苦もなくスルスルと車速を伸ばしていく。
DCTものんびり走ってる限り嫌な動きはなかった。
試乗を終えて降りてみて、改めて外観含めて観察を少しさせていただきました。
ブレーキがごっつ大きいw
これ、340mm以上はローターあるんじゃないだろうか。
そしてキャリパーは先代もモノブロックキャリパーを採用していて非常にしっかりしていたが、新型はさらに輪を掛けてものごっついキャリパー付いてました。
こんだけすんげぇブレーキ付いてて、スーッと停まったりデリケートな操作をごく自然に受け付けていたのはセッティングの妙。
そしてブレーキ含めてシャシーがしっかりしてるから、変にオーバーサーボ気味だとか腐った様なセッティングにせずに済んでるんだろうなぁ。だから自然なんだろうなぁ。って感心して、その時に今更「( ゚д゚)ハッ!!」とした。
試乗車、右ハンやんけ。
右ハンやったやんけ。
ブレーキサーボが左に残されたままなのだろうか?
先代はそうだった。(でも違和感ほとんど無しだったので感心していた)
新型もそうなのだったら、相変わらずどうやってセッティングしてんだろ?右の運転席から左のサーボまで長いトーションバー?みたいな経由で作動させるんですけど、間に要らない部材が加わる事で余計な「捻じれ」とかが発生するワケですよ。
そこで気持ち悪いフリクションなり何なり感じて「元が左ハンの右ハンは気持ちわりーwwwwwww」が定説だったんですけど、ルノーの右ハンは相変わらず凄い。
今度見る機会あったら見てみたいと思いますが、多分ですけど新型は右ハンは右側にサーボごと移ってるんじゃないか?くらい違和感なし。
以上、非常に優れた良いクルマでしたが、新型はいろいろ改善されていて先代よりもさらにメンテフリーに近づいて、国産モデルに乗るのと変わらないくらいの維持費で安く乗れるだろう車に進化しながら、試乗では叶わない夢ですが目をサンカクにして乗れば、恐らくすんげぇ速いクルマだろうに、まるでおばちゃんの買い物用車みたいにフツーに乗れてしまうフトコロの深さと快適性も手に入れている。
自動車のエンジニアリングとして、要求される性能をの「トレードオフ」で仕方ないとは思いますが、感じる乗用車感をどう受け止めるかで、評価はガラっと変わると思います。
間違いなく疲れている時に乗って嬉しいのは新型のメガーヌRSでしょう。
普段から乗って嬉しいのは先代のメガーヌ3RSでしょう。熱さがあります。
先代のメガーヌ3RSを初めて乗った時も、「あれ?思ったよりもフツー過ぎて、凡庸でツマラナイ」って一瞬思っちゃったほどでしたが、今思えばまだまだ鉄の味。
すごみや熱さが感じられる車でした。
同時期に出ていた最後のNAであるクリオRSの方がよりわかりやすく熱い車だったという「比較」でクールな印象だっただけで。
私が空冷911(964と993)の程度良いヤツをお借りして乗ってから、自分の981に戻った時に感じた感触と似てるっちゃア似てます。
それでも981の方がまだそういう荒削りというか、なんと表現したらいいのか…(実際に荒くないんでw)
そういうスポーツ味は色濃く残ってるのと重心の低さなどの非現実感も手伝って、空冷時代の911よりも洗練されて乗用車感が高まっていてもまだ残ってるスペシャル感で楽しめるんですけど、新型メガーヌRSはその「スペシャル感」を感じる為の速度へ対するハードルが高すぎるのが難しいところだろうな、と思いました。
街乗りや高速道路くらいじゃ、そんなの一切感じられないでしょう。間違いなく。
サーキット行って全開走行すりゃわかるでしょうけど。
そういう意味で、過去に乗ってたという贔屓目関係なく、そういう意味ではメガーヌ3RSはまだまだ魅力的だな!
なんて思いました。
ただ設計年次が古いからタイミングベルトの交換サイクルが短いとか、いろいろ手掛かるのは間違いないんですけど、なんでしょうね。
この不思議な相関関係。
最近、友人の81マーク2とかに乗らせてもらったりして思うんですけど、昔の車の方がいろいろ素直でいい動きするんですよ。
マジですよ。コレ。
今どきの車の方がなんか乗ってて変な動きするんですよ。
新型メガーヌRSはメカからきちんと詰めて作ってある感アリアリで、素直にいい動きするので今や非常に貴重な新車(新型車)ですが、そういう実際に乗って率直に「楽しい」と感じられる「速度域の違い」っていうんでしょうか。
それが限界の高さの違いだったり色々な性能の差であったりもするんでしょうけれども、車って奥が深いなぁって思いました。
そして歴代の今まで乗ってた濃い車たちを思い出してちょっとおセンチな気持ちになりました。
維持費がそろそろ掛かってしまうお年頃(年式)になっちゃってるけど、乗った感じや乗り味に拘る向きで、電子制御にホントにほとんど頼ってないって車が好きなら、先代メガーヌRSの方がおススメ。
とにかく速いクルマが好き、そんでいて快適性や様々な面で性能が高いクルマの方がいい。
そもそも見た目が新型が好き。とかいろんな面でやっぱりおススメなのは新型のほう。
さっきも書きましたけど、フツーに素直に動く数少ない新型として…という意味でも貴重w
なんだか変な時代になりましたねw