最近また忙しくてロクに日曜日もゆっくりできない日々を過ごしておりますw
はやく楽になりたーいw
それはさておき、それでも自分自身の用事も済まさないといけないんで今回の日曜日は精力的にプライベートな用事も済ませつつ、PCを自宅に持ち帰って仕事もしてました。
そのプライベートな用事のうちのひとつとして、実は964のいい車が売りに出てますよ。
見に来ない?
とありがたいお声を掛けていただいていたので、コレは這ってでも見に行かないといけないなw
なんて思いまして、拝見させていただき行ってきました。
その964はコンディションもばっちりで、非常に濃い経験をさせていただきました。
今すぐに欲しくなりましたがウチの大蔵省がコレ一台では色々厳しい。本当に買うの?w
なんて言いつつ「そのウチこれに乗る事になるのか…」と覚悟も決めてくれてましたがw
実際に私自身が踏ん切り付かなかったんですよ。
981でまだ試したい事が残ってますし、後ろ髪チョー引っ張られつつ断腸の想いでここは購入を見送りました。
将来的に事情が許せば、空冷を買う事になるでしょう。
素晴らしい体験をさせていただきました。
そしてGT3
コレの話も来てまして、996のGT3が一時期チョー安い時期があったんですけれど、昨今のポルシェブームによる高騰で996買うならもうちょい出せるなら997GT3買った方がいいよね、って感じだったんです。
ただし、完全にカットできるとは言えPSM付きのGT3である997
PSMが付いてないスパルタンな996GT3
乗り味の濃さでは996だと良く言われてまして、私自身も興味を持ってたんですが996GT3の値段がこなれてきたので996GT3にも俄然興味がわいてきたんですよね。
ただ、こんな話も雑誌で読んでたので気になってました。
初代GT3である996GT3の初期モデル。
3600ccの排気量から360psを捻り出す、初代GT3
後期になってそれが383psにパワーアップ。
ただし、初期モデルの様に深く垂れたチンスポイラーやサーキット重視すぎるスパルタンな足回り(オーバーがより出やすい?)から、後期モデルは街乗りの事でも考えたのか、初期モデルほど深く垂れる事がなくなったチンスポイラー(空力的に許すなら私個人は大歓迎なんですがw)、乗り手を選ぶ様なスパルタンだった足回りが、少し機動性を失って安全寄り(アンダーがきつくなった?)に。
997になれば、それ(まるで旦那仕様だと言わんばかりの流れで)が加速し、電子制御付きのアダプティブダンパー(PASM)まで装備される始末…などなど
要するに、後の世代になるほどスペック上の速さは速くなっていってるが、乗り味はより乗用車的になってると読める表現に。
こういう記事を読んでましたんで、私は初期も初期のGT3が一番価値あるなぁなんて思ってたんですよ。
評論家の方たちの中では信頼できる人でもあったんで、信じ込んでました。
ただ、そういう話題ではなかったんですけど乗れなかったGT3の話題になった時に、お店の人が教えてくれたんですよ。
一口に996と言っても前期と後期で随分差があるんですよ、と。
私はそれを聞いてなんとなく漠然と評論家のおっしゃってた「ヌルさ」い繋がる話しなのかなー?と思いきや、違ったんです。
・前期(360ps)と後期(383ps)では、ハブキャリアの形状からして違うんですよ。
後期のハブキャリアははっきりとお金が掛かっていて前期よりもかなり耐久性が高い代物になっていてそこを前期から後期仕様に替えるだけで相当費用が発生してしまいます。
ブレーキキャリパーに関しても…
などなど、ここで全部書ききれないほどの素晴らしい情報をゲットしました。
なるほどな…
ここで私の頭の中のピースがぴったりと合わさった様な気がしましたw
あくまで素人なんで、それが正解とも思いませんけど私が今回思った事を書きます。
964に乗せていただいた事でまずわかった事。
・いろんな感触がナマに近い。いい意味でスパルタン。現代の車にないフィーリングで満ちている。
・古い車だけど、現代で乗っても違和感の無い範囲のスタビリティはあると思われる乗り味。
実際にはRR特有の難しさやスパルタンさはあるにせよ、です。要するに完成度が当時でも高かった為に今でも通じる要素がある。
・むっちゃ欲しくなる、それらの好フィーリング。
ちょっとくらいネガティブな事が操縦性やそんなんであったとしても、ソレくらい乗り手が学んでなんとかしたい。そう思わせる何かがあります。
その帰りに981に乗って思った事。
・かなりスポーツカーだと思ってた乗り味も、964から乗り換えると981は乗用車的だと感じてしまう。
・だが、それがダメだというワケではなく「洗練された」と思える。
非常に快適。単純にだからつまらない車なんて比較できない。
だから単純に964は今乗るのはアホとか辛いだけなんて簡単に比較できない。
それぞれにそれぞれの良さ。
要するに996も初代モデルはお尻がヒリヒリするほどスリリングでもある操縦性も含めて、惚れ惚れするような乗り味含めて、歴代GT3でも最もホットなんじゃないか?
絶対的な速さだけじゃないよね、車の魅力は。
と、ソレ的な事を評論家の方は表現したかったんじゃないだろうか?と思いました。
でも、実際はこうなんじゃないかと。
つまらない、安全側にヒヨった。とも解釈できますが、初代GT3よりも速くなった時点でその速さを引き出せる様に「アンダー気味」にしたんじゃないかと。
私はHCR32くらいしかFRで本格的にアシいじって走り込んだ事がないですし、そもそもRRとFRで何を言ってんだ?wなんて思われるかもですけど、お聞きください。
FRでもそうなんですけど、速くなればなるほどアンダー気味かはっきりとアンダーな車の方がまだ踏めるんですよ。
漫画みたいなこといってんじゃねーw
なんて思われる方もいらっしゃると思いますけど、誤解を恐れずに言うならそうなんですよ。
AWDとかFFでもそうです。
後輪側がしっかりと踏ん張ってくれなきゃ、それ以上踏んでいけないんです。
だから、996後期や997前期以降なんて996世代よりももっと速くなっていってんですから、なおさらでしょう。
アンダーとかアンダー気味に感じるハンドリングになっていくでしょう。
それもより強く。
でも、それが車としては正解なんじゃないだろうか?と思いました。
964と981を乗り比べて感じた「後の時代に出た車の方が、乗用車的(乗りやすい、乗りやすさ)なフィーリングである。」しかしそれは、乗用車的に感じちゃう感触と引き換えに「洗練性」を手に入れてるという意味でもあります。
以前のモデルと比べてはっきりと後の時代の車の方が速いという事も含めて考えると、それは素晴らしい、技術の結晶とも解釈できます。
あとは好みの問題です。
ここまで長文書いて説明してきて、私が伝えたい事はただひとつ。
前期の方がスパルタンでホンモノ。後期以降は一般ピープルだとか街乗りの事とか考えてつまらなくなっていってる。
なんていう勘違いを誘発するような記事になっちまうのをなるべく避けて欲しいなーと思うと同時に、今回ショップの人から聞けた本気でサーキット走るなら消耗品化して維持費も実際の乗り味も相当影響のあるハブ周りの強度や剛性UPなどの、目に見えにくい現実的かつ非常に大事なアップデートが行われていたり、足回りも機械的に見て行けば「つまらないw」なんて言葉で簡単に片づけられないほど改良が加えられていて、素晴らしい作りに変わってるあたりだとか…
そういう大事なトコ、ちゃんと読者に伝えて!!マジで!!w
って思いました。
だいたいこういうポルシェのマニアックな記事とか書いてる雑誌って、安くない金額なんだからさw
もうちょっとちゃんと書いてよ、なんて思いました。
これが言いたいだけでえらい長文になっちゃった。