正直ネタバレなど関係ないほど興奮しましたね。
当日二回も見ちゃいましたよ。
なんか最近は
お涙、友情、不治の病、理不尽な組織と誠意ある個人、動物、大自然の畏敬
なんてテーマの映画ばかり。そしてTVドラマの映画版ばかり。
もううんざりですよ。
映画には興奮だけあればそれで良いのですよ。
多分これが一番難しいんだと思うんです。
この映画には友情、愛、恋、自然一切ありません。
その場のパワーバランスで優位なほうが一方的に暴力を振るう。
ただそれだけの映画です。
例えネットやなんかでネタバレしたとしても十分楽しめます。
圧倒的な画面の迫力。
濃いんですよ。濃密なんです。圧倒的な重量感。
日本映画じゃないみたいです。
北野映画の特徴だった引きの画は余りありません。
つーかドアップ連発です。
で、悪くない。やはり今回は一本立ちのスターがキャスティング
されているのでアップが持つんです。
そして余り語られませんがメイン11人以外のキャストも良いんです。
例えば坂田聡(ただし、と読むそうです)。
ジョビジョバって言うコメディアンだったそうですが、前半部のMVPですね。
本当に描き方が新しい。まさに”平成のヤクザ”です。
そして新田純一。あのナツカシ ”マッチ”のそっくりさん。
昭和のヤクザです。
とても印象的でしたね。
そして女の扱いはあいもかわらず差別的。
やっぱり北野監督は女が大嫌いなんですね。(おっぱいとおま○こは大好きなんでしょうがね)
ただボッタクリバーのブスも含めて、独特のチョイスなんですよ。
なんつーか”ハリウッドがキャスティングしそうな日本人女優”なんです。
美意識なんでしょうが、いわゆる日本女性が好む日本女性じゃないんです。
たけしの情婦役で板谷由夏さんがキャスティングされているんですが
中身の無いスッカスカの女。
最高です。
今回北野監督は、興行的な成功を求められていたそうです。
なるほどワーナー配給、スター揃いのキャスティング、公開前の熱心な
プロモーション活動。力の入りようが感じ取れます。
ただ天邪鬼な方なので、こういった場合でも無茶苦茶なアヴァンギャルド
な映画を撮ってもおかしくない人ではあります。
そしてキッズリターンのような青春映画のお手本も撮れる人です。
いわゆる「置きに行く」「」ってのも出来た筈です。
しかし今回は緩々のストレートじゃない。
完全なるビーンボールです。
しかしキレキレ。のけぞった観客たちは唖然茫然です。
おそらく撮影途中で「これいけるぞ・・・」って感覚はあったんじゃないですかね。
正直日本では何の賞も獲れないでしょう。
東スポ映画大賞は確実でしょうけど、あえて「告白」にやっちゃうくらいの手応えは
あるんじゃないのかな。
ただ海外ではヒットして欲しい。
きちんと良いプロモーターをつけて、しっかりビジネスを展開してもらいたいものです。
数年後、この作品に影響を受けた作品が撮られる事、そして日本国内での
大成功を願っています。