2012.1.5 14:29
福島県産米から国の暫定基準値を超える放射性セシウムが
相次いで検出されている問題で、福島県は5日までに、今年
秋に収穫される米から、出荷前に全袋検査する態勢を整備する
方針を固めた。
福島県では昨年10月、米の抽出検査を終え、佐藤雄平知事
が安全宣言したが、その後、農家の依頼による検査で基準値
超えが発覚。県は県産米への信頼回復には全袋検査が必要と
判断した。
県は、JAや流通業者が高精度で迅速に検査できる測定機器
を導入する場合に全額補助する。県が導入を想定している機器
は、ベルトコンベヤーに検体を載せて次々と検査できるタイプ。
全袋検査するためには1台千数百万円の機器が県内に百数十台
必要と見込んでおり、20億円程度かかる見通しの財源には、
新たに設置予定の基金の活用を検討する。