「アロンソのデモランに28万人が熱狂」
昨日スペインの古都セビリアにてルノーチームが主催する盛大なショーが行われました。なんといっても目玉は先日のスペインGPで見事ポールトゥーウィンを成し遂げたフェルナンド・アロンソで、アロンソの姿を一目見ようとなんと28万人を超える観客が集まりました。この28万人という数字は、三重県の県庁所在地である津市の人口とほぼ同じ数です。つまりアロンソを見るために、津市民が全員集合したような感じです。
<母国で大人気のアロンソ>
このイベントはルノーがセビリアに置く工場の創設40周年を記念して行われたもので、アロンソはこのイベントのクライマックスに昨年のチャンピオンマシン「R25」を駆って、颯爽と登場し、ドーナツターンを披露するなど28万人もの観客を沸かせました。
津市民に匹敵する人口を集めたアロンソは「ほんとうに素晴らしいイベントになった。このセビリアだけでもこれだけ多くのファンがいたなんてね。折りしも先週スペインGPで優勝したばかりだし、みんなが僕のために一緒にお祝いしてくれたんだと思って感謝している。レースウィークはとても忙しいのでファンのために時間を取ることができないから、このイベントをやってもらってほんとうに良かったよ」とコメントしています。
それにしても本当にスペインでのアロンソ人気は凄い!日本のF1絶頂期を軽く超える熱狂ぶりですよね。やはり最高峰でのチャンピオンは国の誇りですからね。日本からは・・・?
「皇帝、今年ホンダ&バトンの勝利はないと予想」
今シーズンは6戦2勝と昨シーズンに比べればいいスタートを切ったフェラーリのミハエル・シューマッハは、前評判がかなり高かったホンダ、それに初優勝は確実だと思われていたジェンソン・バトンについて、今シーズンの勝利はないだろうと予想しています。
ミハエルは「ホンダ&バトンは、冬のテストで素晴らしいスピードをみせたから僕は驚いていたんだけど、実際にはいま優勝できるだけのパッケージではないと思わざるを得ないね。もちろんシーズンはまだ多くのレースを残しているから先のことはわからないけれど、僕は難しいことと思うよ」と語っています。
<いつになったらこの王子様は勝てるのか?>
確かに今シーズンこれまでのホンダ&バトンはいくら予選で速くても、一向に勝てそうな気がしません。オフシーズンのテストでは調子が良くて、かなり期待していたのですが、この調子では・・・しかもこのチームで在籍4年目となるバトンでもこの状況なのですから、チームメイトのルーベンス・バリチェロはもっと厳しい状況でしょう。
「元F1ドライバーの井出有治、英語が出来なかった」
スーパーアグリのドライバーとして今シーズンからF1に参戦したものの、スーパーライセンス剥奪という厳しい処分を受けてしまった井出有治について、スーパーアグリの代表、鈴木亜久里氏は井出が英語が出来なかったことも成績が悪かった原因の一つとコメントしています。
<F1に戻ってくるときはちゃんと英語も勉強して戻ってきてくれ>
亜久里代表は「レーシング・マガジン」に対して、「井出には不利な要素がいくつもあった。井出には言葉という障害があった。彼が英語を十分話せないために、レース・エンジニアやチームの上司との無線でさえ翻訳を入れなければならなかったんだ。またグランプリの金曜日と土曜日毎に、彼に何が必要かを尋ねなければならなかったが、あまりにもF1で経験が不足していたために、僕ですら日本語での彼の答えを理解するのが難しかったほどだった」とコメントしています。
井出はフランスでのレース経験もあり、ある程度英語については大丈夫なのかと思っていましたが、井出の仕事であるレースに支障が出るほどだったとは思いませんでした。まあ、チームメイトの佐藤琢磨がF1キャリア4年目で英語も大変流暢であることが、余計井出の英語力不足を目立たせてしまったのかもしれませんが・・・F1の世界で英語が苦手だったことは痛かったですね~