シルバーストーンサーキットといえば、モンツァやスパなどと並んでヨーロッパの中でも古い歴史がある素晴らしいサーキットです。そのシルバーストーンを改修する業者は名物コーナーをなくして、金になる住宅地にしようなんて案を出したところで、猛反発を食らってます・・・


イギリスGPを主催するBRDC(ブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブ)はシルバーストーンの改修業者として「セント・モドウェン」という会社を指名しましたが、その会社が打ち出したシルバーストーンの回収計画は、「将来のF1レース開催を見据えて、クラブ、アビー、ブリッジを取り除くとのこと。ハンガーストレートからストウコーナーを右に曲がって、少しストレートを走ればクラブコーナーです。そこからシケインっぽいアビーコーナー、そして橋の下をくぐってすぐのブリッジコーナーまでが取り除かれるというのです・・・名物コーナーなんですけどね・・・


そしてその跡地には「科学とテクノロジーの総合施設」(?)や「住宅地」が計画されているとのことです。そもそもサーキットの近くを住宅地にされても、レースやテストがよく行われるシルバーストーンですから、よほどのレース好きでない限りは住みたくないと思うんだけどなあ・・・


私は当然この計画に反対で、当事者のBRDCも怒ってます!

委員会は「今回の一連の件は、近代F1の世界においては伝統が何の保証にもならないという、我々への警告と受け取るべきだろう」とのこと。委員会はこの計画について22日に会議を開く予定です。


新しいことにチャレンジしていく、変えていくということは大事なことだと思いますが、50年近く、もしくはそれ以上の歴史や伝統を重んじるということももっと大切なことではないでしょうか?