ドクハラ医師のいう「がんばったお産」とは何なのでしょう?


なぜ私の出産は「がんばらなかった」お産であって、

がんばらなかったから立会いさせてもらえなかったのでしょうか?


この産婦人科の各病室にはノートが置いてあって、

ここで出産した人の手記が残されています。


もちろんドクハラ医師をはじめとするこの産婦人科を絶賛する声ばかりが残されていますショック!


産後、よっぽど文句や苦情を書き込んでやろうかと思いましたが

どうせ産院側に抹消されるんのがおちなのでやめておきましたむっ


陣痛の合間にひまつぶしに読んでいたのですが

(産後は、幸せな出産した人の話なんてとても見れる気分じゃなかったので

このノートを開くこともしませんでした)

多くの人が

「痛くて痛くてもうだめ!

痛くて死にそう!

こんなに痛いなら赤ちゃんなんていらない!

と思ったけど、先生に怒られて励まされてがんばって産む事ができました」

というような感謝の言葉を書いているのに気がつき

この産婦人科をいい産婦人科だと絶賛している人ってこういうタイプの人たちなんだなー

私とは違うタイプだなー

なんて思ってましたえっ


http://ameblo.jp/racheldoctor/entry-10008270719.html


の記事でトロさんも触れていますが


泣き叫ぶほど痛い痛いと言わなければ、

がんばった」ことにならず

いいお産」にならないのでしょうか?


私は陣痛が始まってからも、

「今何分間隔になったよ~」

なんて友達にメールで実況中継してて

友達からは「すごい余裕だね」なんて返事をもらっていたくらいでした。


私やトロさんのように、我を忘れるほど=気が狂うほど

わめいたり

泣き叫んだり

だだをこねなければ

人を怒ったり怒鳴りつけるすることが大好きなあのドクハラ医師にとっては

弱音を吐かない私たちは怒る要素がなく

かわいくない妊婦なのかもしれません。


だから私たち、ひどい仕打ちを受けたのかなぁビックリマークはてなマーク


先の記事(友達の出産報告から思うこと②http://ameblo.jp/racheldoctor/entry-10011026849.html)で触れた、自宅出産の人は

「よかった!

嬉しい出産でした。

夫や子供やみんなに見守られてリラックスして安心して産む事ができた。」

とインタビューに答えていました。


私は、希望していたはずの夫についていてもらえず

夫がそばで見守って励ましてくれて、安心して産むというイメージしてしていたものとは

かけ離れたお産になってしまいました。



そして、精一杯がんばったつもりなのに、

産婦人科医から「がんばれなかった」という烙印を押されてしまった

最悪なお産になってしまいました。


この話を娘が搬送された総合病院の主治医の先生(小児科の女医さん)に,泣きながら話したら

それはいけん(いけない)ねー。

お母さん、がんばったもんね。

ちゃんと赤ちゃん産んでるんだもんね。」

と言ってもらえて、少し楽になりました。

・・・と同時にやっぱり何でアイツに「がんばれなかった」なんて言われなければいけないの!!

という怒りがふつふつ湧いてきて悔しくて悔しくて。


それまでは、私ががんばらなかったから娘が病気になってしまったんだ・・・と

自分を責めてばかりいましたから。


ちなみに、その女医さんは、このドクハラ産婦人科を知っているらしく

あぁ、一方的にワァワァ言う人よね

なんて言ってました(笑)

まさにその通りです。

患者に対してだけじゃないんですねガーン


この総合病院のNICUでは、入院している子は未熟児がほとんどですが、

小さかったり病気だったり何かしら問題を抱えている子ばかりなので

親も心配で心配で心を痛めています

まして、母親はみな産後すぐでデリケートになっていて、精神的にも不安定な人が多いかもしれません。

そんな親達ばかりに接しているから扱いに慣れているのか

医師も看護師さんも、とっても温かくて優しいのです。


看護師さんの方から

何か悩みがあったら話してね

と言ってくれるし

この女医さんも

「お母さん、泣き言はここで全部言っちゃいなさい

と言ってくれました。


だからドクハラ医師に言われたことも、打ち明けられたのです。


この話を聞いて、私の産後一ヶ月検診も本来出産したドクハラ産婦人科で受けるべきものを

こちらの総合病院の産婦人科で診てもらえる様に手配もしてもらえました。


二度とドクハラ医師になんか診てもらいたくなかったので、本当に助かりました。


総合病院なのでお医者さんはたくさんいるのですが

師長さんが

「この曜日の先生は女性で、この曜日の先生はすごくやおい(広島弁でやわらかいとか優しいとかいう意味かな)わよ」

なんて教えてくれたりしました。

ここの看護師さんと話していて、私が

「でもがんばる」

って言ったら

「ううん、お母さんがんばらなくていいんだよ

みんな、がんばろうとしなくてもがんばっちゃうんだから!」

と言われたのがすごく嬉しくて印象に残っています。


そうか、がんばらなくてもいいんだ!って気持ちが楽になりました

結局、がんばっちゃってますが(苦笑)

がんばらざるをえないから。

この看護師さんの言っていたとおりです。


ただ、がんばらなきゃ!と思うより

そんなにがんばらなくてもいいんだ

って思っていた方がずっと気が楽。


ドクハラ医師を筆頭に、みんなにがんばれがんばれ言われて、知らず知らず知らずのうちに

すごくプレッシャーになっていたのです。


だから人前で泣いちゃいけない、

明るく振舞わなければいけない

と自分を追い詰めていました


この私より年下じゃないかなと思われる看護師さんにこう言われて

私は思わず、NICUで泣きました。

ずっと我慢してたんだ・・・娘の前じゃ泣いてはいけないって!・・・私泣きたかったんだ・・・!

と気づきました。


それまでは、親にも夫にも極力涙を見せたくなくて

シャワーを浴びながら思いっきり泣いたりしていました。

シャワーの音で嗚咽も外に聞こえないから。


励ましてくれるのはすごくありがたいのですが、

時にそれは、すでに本当にがんばっている人にとっては、逆に酷になることがあるのです。


どこかの先生がテレビで

日本人はあいさつがわりのように、ついがんばってと言ってしまう

と言っていました。

私も、よく使ってしまっていると思います。


だけど、がんばれと言われるよりも辛いのは

あなたはがんばれなかった

と言われる事・・・



河合 蘭
お産選びマニュアル―いま、赤ちゃんを産むなら