この本を書いた先生は、正常なお産には、会陰切開も浣腸も剃毛も、もちろん陣痛促進剤などの薬も、必要ないとおっしゃっています。

産む姿勢もフリースタイル、産む人である妊婦が産みやすい姿勢、だから分娩台よさようならなのです。

そして帝王切開さえもほとんど必要ないそうです。

自然を売りにするくらいの産婦人科なら、これくらいやってほしいと思います。

私も今回仰向けに寝かせられて産ませられる分娩台を体験してみて、これは本当にいきみにくいなと思いました。

A子さんも体験談に書いていますが、仰向けになると痛みは増します。

それより横になって体を丸めたりした方が、陣痛も耐えられると思います。

なぜなら重力に逆らって赤ちゃんを出さなければならないからです。

変な話ですが、排便をするとき仰向けで出しやすいですか?

一番いきみやすいのは和式トイレのようなスタイルだそうです。

最近、よつんばいになったり立ったままで産んだりするフリースタイル出産も流行ですよね。

私も、あおむけの分娩台でいきみかたが下手だのがんばらなかっただの言われたので、もし次機会があれば絶対フリースタイルで産ませてくれる先生を選びます。

分娩台のメリットは、医療車が分娩介助や医療処置をしやすい=産ませやすいということです。

大野先生は仰向けのお産をやめれば、吸引分娩や鉗子分娩、会陰切開をするような必要はほとんどおこらないとこの本で書かれています。


その理由は、仰向けで産むと会陰方向に重力といきみと陣痛が一気にかかるからです。

会陰切開をする理由を、一般的に病院側は裂けるよりは切った方が傷もきれいで治りが早いからと言います。

でも助産院で産めば、助産師さんは会陰切開の医療処置ができないので会陰切開せずに赤ちゃんをとりあげます。

このことから、裂けずにも切らなくてもお産はできるということがわかります。

助産院の助産師さんは、会陰保護に努めてうまく裂けないように赤ちゃんを取り出すことができるのです。

私がドクハラにあった産院では、会陰が裂けないように気を付けてくれるどころか助産師さん自ら両手を中に入れて思いっきり引っ張ってました

それが痛いのなんのって。

陣痛よりよっぽど痛かった!

そして医師が登場してすぐにパチン!

助産師じゃ切れないので、切るために医者を呼んだようなものです。

この産院の会陰切開率を知ってたのでどうせ切られるとは覚悟して出産に望みましたが、妊娠中本に書いてあったオリーブオイルでマッサージしたり無駄な抵抗をしていたので、できれば切らないで産めないかなと思っていたので

「あ、切られたな」と思ったら、なんだか力が抜けました。

しかも「切りますよ」の一言もなし。

自ら会陰切開して欲しいなんて人いませんよね。

たまになかなか出てこなくてあまりの陣痛の長さに「もう切って出して!」なんていう産婦さんもいるようですが・・・


少しでも切れないように気遣ってくれたりしてほしかったです。

大野先生は、剃毛や浣腸、会陰切開はとてもサディスティックで残酷な処置と著書で書かれています。

私もそう思います。

仕方がないとはいえ、できれば産婦人科での内診はやっぱり恥ずかしいし嫌ですよね。

何より産後、足をあおむけでずっと広げたままでされる会陰縫合は屈辱的だなと思いました。

医者にのぞきこまれてちくちく細かく縫われるんですから。