地域ケアとはいうけれど | 春風あかねのブログ

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歯科衛生士とケアマネージャーの資格を持っています。くも膜下出血からの生還。最近では自己愛性パーソナリティー障害の人との関わりを絶とうと決心。

高年齢化が進むこの地域。
老老介護や面倒を見る子どもの高齢化。そして子ども自身が病気や精神疾患で親を見られないケース。
患者さんにも親の面倒を見られない、施設に預けたいが介護保険が2割負担。そして、特別養護老人ホームはいつもいっぱいで待機。
そんな時は、家族まとめて心配してくれる地域ケア事業所という自治体でやっている所があり、何でも相談に乗ってくれるそうです。
でも、緊急事態が起きたら?その時誰も助けてくれなかったら?
そんなケースを目の当たりにしました。
Aさんの両親は自宅で介護状態。そのAさんがまさかの事態で救急車で緊急入院。
近所の親戚はお付き合いが遠のき頼めず。
介護の必要な両親はどうなったでしょうか?

でも
今回のこのケース。
おじいさん担当のケアマネージャーが助けてくれました。
まず緊急事態の息子さんのかかりつけ主治医に連絡し、往診にきてもらい、その後救急車を手配。
おじいさんは少し離れた受け入れ可能な施設へ入所。おばあさんのお世話はヘルパーさんに頼み、あとは助けてくれそうな親戚に入院の手続きもあるので頼みに行き、バタバタでしたがなんとかやってくれました。

一見、何の関係もない私なのですが、その息子さんは前から精神疾患もあり、太りすぎて体のあちこちが痛くなり、うちの整骨院へ通っていた方。あまりにも動けなくなって、うちに往診してほしいと電話をしてきました。でも、いつもの声と全然違うのでお話をしているうちに緊急だと察し、大きなお世話と思いつつケアマネージャーさんに連絡をとってあげました。そのケアマネージャーさんはたまたま私の知り合いだったのです。

その息子さんもう少しで命を落とす所でした。
地域ケアとはいうけれど、行政よりも近くで見守っている誰かが力になってあげなくてはならないと痛切に感じました。
23日後、無事にAさん退院しましたが、20キロも痩せ、杖をついて歩いてお礼を言いにきてくださいました。そんな体の状態でおじいさんを施設から自宅へ戻しまた自分が面倒を見るが今まで通りはできないのでヘルパーさんに来てもらうということでした。
しかし、また今日救急車で運ばれたと近所の人が教えてくれました。
どうしたかな?Aさん。また、ケアマネージャーさんも手続き大変だったと思います。
力量のあるすばらしいケアマネージャーさんで本当によかった。