韓国のファンカフェシステムの不思議
こんにちわ。今日はとても寒いですね!
木枯らしが、吹いて冬らしい一日となりました。
皆様から、問合せいただいておりました、韓国のファンカフェシステムについて、今日は書き下ろしたいと思います。
☆ファンカフェの役割
韓国では、ファンと、タレントを結ぶ役割をファンカフェが担っています。
ファンクラブも、タレントとファンをつなぐ、公式な位置付けになっていますが、
運営が違います。ファンクラブの管理運営は、基本的に、所属するタレント事務所もしくは、多くは系列会社が実務を行います。
ファンクラブ会員になりたい人は、会費を払って入会します。
会費を払って、会員になる代わりに、タレントの活動において、コンサートなどの先行販売(ファンクラブ枠)の申し込む権利を得る、また、そのほか会員を対象にしたファンミーテイングなどの申し込む権利を得れるのです。
ファンクラブの会員数が増えれば、会員増における収入増が期待され、また、多くの場合、その収益はタレントにも還元されます。【他の収入と合算の上】
一方、ファンカフェの運用は、ファンが中心で行います。
カフェ開設の初期段階では、タレント事務所が運用の手伝いをすることもありますが、基本的にはファンの中より、代表が選ばれボランティア精神のもと(愛情といったほうが正しいかもしれませんが)運営が行われます。
では、なぜ、韓国ではカフェと、ファンクラブの両方が存在するのでしょうか?
それは、韓国のエンタメ・音楽業界のあり方と関係があります。
韓国の音楽番組で、人気があるのはランキング番組です。1位を目指して、各歌手はしのぎをけずります。多くのランキングを決める番組は、ファンからの投票を中心に順位が決まるシステムになっており、アイドルの活動とともに、ファンも応援活動に力が入るといった流れになっています。
コンサート以外の音楽番組の鑑賞は、基本的に無料です。
お目当てのアイドルの出演の際に、ファン枠が設けられ、歌に合わせて、掛け声を入れたり、一緒に歌ったりして、番組を盛り上げます。
コンサートは、チケットが販売されるため、ファンクラブでの運用(会社運用)になるわけですが、音楽番組鑑賞は、無料ということと、活動期にさまざまな歌番組に出演するため、運用はファンを中心とするカフェに委託するような形態となっていることが多いようです。
ファンは、音楽番組に応援に行くため、ファンカフェに入会し、エントリーをします。基本的にファンカフェの入会は、ウエブサイトから行われ、会費は発生しません。
中高校生がファンの中心であるようなアイドルの活動の中心は、音楽番組によるところが多いようです。したがって、韓国では、ファンカフェが、歌手とファンとを結びつける活動の中心というケースも少なくありません。
(まれに、お金を支払って正会員にというカフェもあるようですが、基本的には入会は無料のことが多いようです。)
ファンカフェの運用者は、ファンの代表として活動をします。したがって、当然のことですが事務所の担当者【マネージャー 】と、直接話をしたり、タレントからの要望なども、伝えられるようです。
☆日本の音楽業界とカフェシステム
日本では、音楽業界における運営システムが違っています。
音楽番組における出演者は、ファンが決めるというより、視聴率を中心としテレビ番組の制作者が決定します。したがって、音楽番組の鑑賞などに関しては、一般的には、ファンに開放などはしていません。
日本のテレビ番組は、いわゆる商業的な意味合いからなりたっており、タレント事務所の力関係によっては、売り出し中のタレントの出演が決まることもあるようです。とはいっても、韓国のファンを巻き込んで・・・・というありかたとは、まるで違っています。