その後しばらく夫と連絡は取らなかったが、次の休みの直前に長男の体調の確認の連絡があった。
まだ咳が続いていたので、人が多いところには行けないけど、近所の散歩には連れて行くとのことだった。
結局長男の体調不良は1ヶ月ちょっと続き、実家に里帰りしている間はほとんど体調を崩していた。
幸いにも両親も次男も体調を崩すことなく過ごせた。
私は長男を産んだあとにひどい風邪をひいて苦しんだ経験があったので、絶対にうつりたくないと思ってマスク手洗いうがいを徹底していたおかげか、うつることはなかった。
会陰切開の傷も退院の日に抜糸をしてもらったからか、長男のときほど痛みが長引くことなく、退院後しばらくすると円座クッションがなくても座れるようになっていた。
貧血も処方された薬を飲んで、動機や息切れの症状はなくなっていた。
体のほうは順調に回復していたと思う。
私が出産した産院では退院の数日後に「困ったことはないか?」など、様子を聞くために電話をくれることになっていた。
電話がかかってきた日。
その頃、長男の熱は下がっていたが、まだまだ激しい咳をしていた。
それでもおもちゃで遊ぶ元気はあり、父や母を困らせることをして怒られることも増えていた。
正直、「そんなことでそんなに怒らなくても…」というようなことで怒られることもしばしば。
激しい咳をしながら、怒られてしょんぼりして、時には泣いて…。
そんな長男を見ていると「申し訳ない」という気持ちになっていた。
もちろん次男が生まれてきてくれて嬉しいし、とても可愛いし、産んでよかったと思っている。
でも、次男を産んだことで長男が寂しい思いだったり、悲しい思いをしているんじゃないか。
自宅に戻れば少なくとも些細なことで父や母に怒られることはなくなるから、長男にとってはいいんじゃないか。
自宅に戻って自分たちだけでやっていけたらいいんだろうけど、あの夫をみていると退院して数日で自宅に戻ってもやっていける気がしない。
私が自宅に戻ってやっていける自信と体力があれば…。
産院が電話をくれたのは、そんなことを考えていた頃だった。
電話をくれたのは入院中にお世話になった助産師さん。
私の体調や次男のことをなどを聞かれて、困ったことはないかと聞かれた。
長男が風邪をひいていて、もし次男にうつった場合、小児科に連れて行ったらいいのか、新生児だから産院に連れて行ったらいいのかと聞いた。
その話の中で「お母さん、大変やね。頑張ってるね。」と言われた瞬間、涙が出て止まらなくなった。
助産師さんもびっくり。
「どうしたん?大丈夫?何かあった?困ってることある?」
正直に今の状況、思っていることを助産師さんに話して聞いてもらった。
「そうか。」「しんどいね。」「頑張ってるよ。」
私の話を否定せずに聞いてくれた。
これだけで少し楽になる。
自治体の新生児訪問も実家にするか自宅にするかと聞かれて、自宅にしてもらった。
本当はこの1回で終わりだったのに、また1週間後に電話をくれることになった。
私が泣いちゃったからだろうな…。
スルンってなる!
これも気になる〜!
これも気になる!