退院診察のため中待ち合いで待っていたときに、後から来た小さな赤ちゃんとお母さんを見て涙が止まらなくなった私。
誰かに見られる前に涙を止めたいのに止まらない。
結局泣いている姿を助産師さんに見られた。
助産師「大丈夫？」
全然大丈夫じゃない。
大丈夫じゃないけど、大丈夫って言うしかないやん。
私「大丈夫です。」
助産師「診察行ける？」
私「はい。」
助産師「じゃあ、内診室行こうか。」
内診室に行き診てもらう。
まだまだ傷が痛かったから内診が怖かったけど、全然痛みはなかった。
よかった…。
内診室から出るとすぐに診察室に呼ばれた。
医師「おはようございます。縫ったところもきれいだし、血液検査の結果も問題ないので予定どおり退院できます。」
私「ありがとうございます。」
医師「赤ちゃんはね、途中で転院ということになったけど、手術も無事に終わったみたいでよかったですね。」
私「はい。」
医師「これから赤ちゃんが退院するまで、病院に通うことになると思うけどあまり無理をしないようにしてくださいね。」
私「はい。」
医師「次は何もなければ１ヶ月検診ですね。帰るときに受付で予約を取ってね。」
私「わかりました。」
医師「最後にこれなんですけど…。」
そう言って医師は大きな紙袋を机の上に置いた。
医師「これね、産院からのプレゼントです。」
医師が紙袋の中にある箱を出して中を見せてくれた。
私たちの写真が入ったフォトフレームだった。
息子だけ、私と息子、夫と息子、夫と私と息子。
生まれてから転院までの２日間で撮ってくれた写真だった。
それを見た瞬間、頑張って止めていた涙が再び溢れ出した。
もう止められない。
助産師さんがティッシュをくれて背中をさすってくれた。
これは何の涙だろう…。
わからない。
前の日の朝に助産師さんの前で泣いてから、ちょっとしたことで涙が出るようになった。
産後はみんなこんな感じなんだろうか。
この後医師は何か話していたと思うけど、泣いていたからか覚えていない…。
最後はお礼を言って診察室を出て、部屋に戻った。
部屋に戻ってからも泣いていたけど、少し泣くとすっきりした。
「さぁ、頑張ろう！」
そう思いながら部屋や荷物の整理をしていると夫が迎えに来た。
会計を済ませて産院を出た。
検診の時に退院する人を見かけたことがあった。
そのときは赤ちゃんとママとパパがいて、助産師さんは玄関のところでお見送りをしていた。
でも私たちのときには誰もいなかった。
「お見送りしてほしかったのに！」とか「お見送りしてもらえなくて悲しい」とかじゃなくて「フフ(笑)」ってなった。
退院するときに赤ちゃんがいるかいないかで色んな対応が変わってくるんだなーって。
食事を部屋まで持ってきてもらえたのはありがたい対応だったけど、それ以外は悲しいとか寂しいとか思うことも多かったからね。
最後の最後で検診のときに見た光景と自分達の状況の違いに気づいちゃったからさ。
「気づかなければよかったのにね。フフ(笑)」って思ったよね。
まぁ、忙しくて来れなかっただけかもしれないけどさ。
たぶん違うよね(笑)
両親がここの鰻おいしいって言ってた。
これ買ってみた。食べるの楽しみ♥️
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