あいかわらずリーダーからのセクハラまがいの発言は続いていたが、他の人がいるところでは言わないので、1人にならないようにしながら勤務を続けていた。
私だけ別の仕事を指示されたら1人になってしまうけど、そのときは仕事以外の話は適当に聞き流していた。
ある日、リーダーに声をかけられた。
リ「Excelって使える?」
私「簡単な作業ならできます。」
リ「じゃあ、これ頼もうかな。本当は僕の仕事なんやけど、忙しくてなかなかこの仕事までする時間がなくて。派遣さんにしてもらうような仕事じゃないんやけど、ごめんなー」
私「わかりました。」
やり方を教えてもらってから仕事を始めた。
確かに派遣がするような仕事ではない(笑)
これは派遣の私が見てもいいものなのかというようなデータもあった。
私がパソコンを使っているのを初めて見るからか、男性社員が声をかけてきた。
男「今日は何の仕事させられてるん?」
私「データの整理を頼まれました。」
男「(パソコンを覗き込んで)こんなんまでやらされてるん?この間の制服の修繕といい、色んなこと頼まれて大変やなぁ(笑)お疲れさま(笑)」
私「ありがとうございます。私にできることならやりますよ(笑)」
作業を続けていると、後ろをAさんが通りかかった。
A「何してんの」
私「リーダーに頼まれたデータの整理をしています。」
A「ふーん。その仕事今までは派遣はしてなかったし、派遣がするような仕事じゃないのに。」
私「リーダーもそうおっしゃってました。」
A「……。」
そう言ってAさんは去っていった。
Aさんが時々パソコンを使って仕事をしているのは知っていた。
もしかしたら今まではAさんがリーダーから頼まれていた仕事を私が頼まれるようになったのかもしれない。
Aさんからしてみれば、私に仕事を取られたと思ったのかもしれない。
このことが本当に気にくわなかったのかもしれない。
本人に直接聞いたわけじゃないから本当のことはわからないけど、後から考えるとそうだったのかなと思った。
ただ単に勝手にパソコンを使って何か盗み見てるって思われたのかもしれないけど。
後日、この職場でもうやっていけない!と本気で思った出来事があった。